ジョグジャからソロに移動し、Mギャラリーにチェックイン。ibisマリオボロ、Mギャラリージョグジャカルタ、そしてこのMギャラリーソロと続いたマットレスランの最終駅。正式名称は“ロイヤル スラカルタ ヘリテージ ソロ Mギャラリーホテル”とくっそ長いけど、現地のベチャドライバーには単にロイヤルホテルで通じるようだ。
ホテルには10時過ぎに到着。部屋は正規のチェックイン時間である15:00まで準備できないとのことで、ロビーにスーツケースを預けて市内観光へ。
ピッカピカでバブリーな車寄せ。
ロビーも煌びやか。古い観光パンフレットではベストウェスタンと記載されているものもあったので、最近になってアコーに資本が移されたホテルのようであるが、これまた随分とMギャラリー色を強調した造りにしたものだ。
実際に今もマタラム王朝直結の王族が住まうカスナナン王宮なんかよりも断然グランドな造りとなっていて、豪奢なデザインの中にジャワ文化の博物館要素がブランドされている。これぞMギャラリーの真骨頂と言うべきホテルである。
アコー修行第三段のロイヤルヘリテージソロMギャラリーはアーティスティックな感性に溢れる芸術の館。そこらの博物館より貴重な美術品や調度品を収蔵してそうだ。 pic.twitter.com/yfKvZ9DrE2
— ポンズ (@Worldtravelog) 2015, 10月 3
インテリアも格式高く、芸術性のある凝った内装で統一さている。アンティーク調のソファーに座ってウェルカムドリンクを何気なくテーブルに置こうとすると、テーブルトップがシースルーのガラスになっていて、その下に細やかな彫刻が埋め込まれてるのを発見。これには思わずビビってジュースこぼしそうになる。色々と細かいサプライズが隠されてるなぁ。
エントランス脇はジャングル風のカフェ となっていて、夜はガムランの生演奏に耳を傾けながら優雅なひと時を過ごすことができる。
演者の御爺ちゃん御婆ちゃんは無表情で余り動かないので、ガムラン演者のマネキンかと勘違いしてしまいそうだけど。ご老体を遅くまで働かせたるなや、なんて要らんこともで考えてしまうわ。
エレベーターホールにはジャワの結婚式で用いられる特別な椅子が用意されている。
背景はTruntumというジャワの伝統的なパターン柄。無制限・無条件の愛を意味しているそうで、これまたジャワの伝統的な結婚式に用いられる高貴なものだそうだ。エレベーターホールと結婚式との結びつきはよく分からんが…
バラエティ豊かな展示品に飾られた博物館調のホールを通り、アサインされた部屋へと向かう。
実際に飾られている展示品は文化的価値の高いものではないかとは思うが、それでもやっぱり独特の文化工芸品に彩どられたホテルというのは面白いものであり、ジャワ文化を味わいながら部屋へと向かうことが出来る。
くぅぅ。部屋までのアプローチが素晴らしかっただけに部屋も期待していたのだが、部屋自体はギリギリ及第点といった程度。塗装が雑だったりフローリングが一部めくれ上がってたり、ウッドデスクにササクレがあったりと、細かなところで古さ・お粗末さを感じずにはいられない。
水回りもちょっと…バスタブは汚れが目立つし水も臭いので、どうしても不潔な印象を抱いてしまう。最安値ラインのベストウェスタンクオリティ。 多分、Mギャラリーでリブランドオープンする時に水回りの改修は思いっきり手を抜いたのだろう。
バスアメニティも最低限は揃っているけれど、シャンプーはやたらと水っぽいし、質の高いものではない。
スリッパはペラッペラなのが左足用2足、右足用3足。フランス人だって二足歩行だろうに、どうしたらこんなミスが起きるんだ。Buy two get one freeだってタアしだけ貰っても嬉しくないぞ。
ウェルカムスイーツとミニバー。アルコールは無いので一階バーで飲みましょう。ソロはコンビニやスーパーが少ないので酒の調達には苦労した。
オリジナルカクテルを一杯。名前は失念したがスパイスのパンチがきいてて美味かった。
朝食はウェスタンの基本メニューの他、インドネシア料理も豊富に揃っていて、ジョグジャの名物料理であるグドゥッなども楽しめる。インドネシア料理好きには堪らない内容だろう。
ジャムーもある。米ベースの生姜湯に、キンマとタマリンドと薬草のミックスジュース、もう一種類の黒いのは説明を聞いても理解できなかった。
ソロのMギャラリーにもあった植物性生薬の漢方薬ドリンク。今日はキンマとタマリンドの飲料を試してみたところ、甘めにアレンジされていて口当たり良好。ここソロはジャムーと呼ばれる生薬の一大産地で、ソロ王朝の秘薬ともされているらしい。 pic.twitter.com/RVGR30EdWb — ポンズ (@Worldtravelog) 2015, 10月 4
部屋は手抜きだけど、観光地だけに殆どの時間は外に出ていて寝るだけだし、一泊6,000円程度という宿泊費を考えると満足度は高い。立地条件も良いし、今のままの値段であれば十分にお勧めできるホテルかと思う。
【ザ ロイヤル スラカルタ ヘリテージ ソロ ホテル Mギャラリー コレクション(The Royal Surakarta Heritage Solo Hotel- MGallery Collection)】
Booking.com
住所:Jl.Slamet Riyadi No.6 Solo 57111
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