ずいぶん前に週末キャンペーンで連泊したメリディアンバンコク。ホテルのホームページでは「バンコクのビジネス地区、シーロムに位置」なんて紹介されているが、どちらかというと「日本人向け歓楽街のタニヤや、怪しげな夜店が密集してネオン輝く猥雑なパッポン通りに近接した夜遊びエリアに位置」と表現した方が適切かと。パッポンやタニアで遊ぶ分にはクラウンプラザ(旧パンパシフィック)と並んで最高のホテルである。
BTSのサラデーン駅から雑多な繁華街パッポン通りを抜けるとホテルに着く。それこそパッポンから至近距離にあるのでもっとホテル内も煩いかなーと思ったけど、館内は意外と静寂な雰囲気が保たれている。
オフィシャルサイトから借用したホテル外観の画像。猥雑な周囲の環境にあるモダンでスタイリッシュなデザイナーズホテルである。宇宙基地っぽいというか近未来的でちょっとカッコいいじゃないですか。
エントランスも特徴的だよなー。チャム猫像があったりグラサン男の顔面がガラスにデカデカとペイントされてたり。センスの悪い米系ポップミュージアムみたい。
建物は24階建てで全館がホテルとなっており、ゲストルーム総数は282室。レセプションがグランドに位置し、客室数に対してスペースが小ぶりな為にロビーは大抵賑わっている。それも殆どが日本人。宿泊者とロビーで待ち合わせ、タニヤ通りへとしけこんでいくのだろう。JGCタグなんかも見ましたわ。ジョイナーフィーも無いことから、夜になると日本人オヤジと現地のご友人が二人で腕組んで…なんて光景も目にすることになり、アジアの繁華街に来てるんだなということを再認識させてくれる。
自分の会社でも日本からの出張者でパッポン界隈をテリトリーとしている方々は皆ここに泊まってるので、顔見知りの同僚が別案件でバンコク来てる際にホテル内で鉢合わせなんて危険性もある。なので、ロビーに長居は無用。
夜は暗めの照明でアダルト&セクシーな雰囲気。フレンドリーなスタッフによるチェックインを済ませ、ホテルのオリジナルサウンドトラックが響くエレベーターで客室のある23階へ。本当、タイ人のホスピタリティには毎度毎度感銘を受ける。混雑していてもスタッフの対応はテキパキと笑顔で気持ちが良いし、どのホテルでも和気藹々ながらも礼儀のある素晴らしいチームが揃ってる。
ビスタのコーナールーム。ツインだとイリーコーヒーのクーポンとウェルカムギフトのチョコレートが2セットずつもらえるというケチケチな小技を発見。
バスルームとの仕切りが開閉可能なスライディングドアになっているのが面白い。デスク脇にはマルチ機能なIP電話や仏の顔面(?)デコレーションなんかが置かれている。
この顔面3連発はちょっと気味が悪いが、この凡人には理解できな謎の芸術性もメリディアンのウリ。
ベッドの上に乗ってるコイツ。お得情報なんかもあるので目を通すことをお勧めする。
シャワーブースとトイレは並んでいて、スライドドアで開閉。アメニティはメリディアンオリジナル。個人的にはシェラトンのShineシリーズの方が好き。
水回り。スライドドア全開だと湯舟に浸かりながらテレビが楽しめる。
懐かしのサスケ。海外版なんかあったんだな。サスケの練習に没頭し過ぎるが余り会社をクビになったという脳筋全開だった某山田さんはどうしてるのだろうか。
備品類も機能的かつコンパクトに収納されていてポイントが高い。クローゼットの中には懐中電灯、ドライヤー、アイロン、セーフティボックスなどの備品が揃っている。
パッポン側に面した部屋だけど、雑多なビルが立ち並ぶだけで部屋からの景色は余り楽しめるものではない。
朝食会場は2階のレイテストレシピ(Latest Recipe)。営業時間は06:00-10:30。
朝からパッタイヤらイエローカレーなどのタイ料理も楽しめるのだが、カレーは現地仕様なのか辛すぎて泣ける。
基本メニューの他、ヌードルバー・エッグステーションではその場で調理してくれる。
一品一品のレベルが高く、THB775++でTHB882.75(≒JP¥3,200)の価値はある。特にアイスクリームはヨーグルトが混ざっていて、ホテルの朝食で食べたアイスの中では随一の美味さ。ブルーベリー、ラズベリー、マンゴーと3種類あり、ベリーの実なんかもガッサリと入れ放題と、甘い物好きには堪らない贅沢。
レイテストレシピではランチやディナービュッフェもTHB995++でオファーされているが、別口でアラカルトでの注文も可能。アラカルトは基本的にはルームサービスのメニューとなっていて、種類は多くない。で、ピザとパスタのハーフサイズを頼もうとしたら、不可だと。ルームサービスではハーフサイズのメニューが載ってたのに、レストランでは対応できないとはどういうことか理解に苦しむが、食いしん坊の自分はしょうがないんで二点ともフルサイズで頂くことに。
ポーチドエッグ付きイカスミサーモンパスタとピザというイタリアンな夕食で、調子に乗ってドリンクもワインで。ピザ生地がサクサクで美味し。
続いて4階のバンブーチックバー(Bamboo Chic Bar)を攻めてみる。メリディアンバンコクにはクラブラウンジがないので、SPGプラチナはバンブーチックバーでカクテルアワーを楽しむことができる。
日本語メニューが有るだけでなく、日本酒や焼酎も取り揃えられている。
おススメは生ビールとスパイスモヒート(THB270)。後は飲み放題プランがおススメかな。Jump Yardsという銘柄指定だけど、赤・白ワインの飲み放題にカラマリ、パルメザンチーズ、ポテトがっつり食べ放題で2時間THB695++。指定ドリンクの銘柄を増やしたり窯焼きピザも食べられるプランもTHB1,050++と大変お得な内容になっている。
こちらはフロントラウンジのイリーコーヒー。部屋にクーポンが置かれているので無料で頂くことができるが、無料コーヒーだけ頂くのも悪いので、サーモンの味噌タルタル(THB350)もオーダー。これは微妙。やっぱり珈琲にはエクレアだわ。チョイスを間違えた。
プールは少し小さいし、夜になると結構混み合うのでガッツリ泳ぐ分には使いずらい。
宿泊客に日本人が多いことからテレビも日本語対応してるし、レストランやバーなどのお品書きも日本語版があったりと、英語・タイ語が出来ない日本人でも不自由なく過ごすことができる良ホテルかと。日本人繁華街のタニヤ通りも直ぐ近くだし。やっぱり基本は日本語オンリーな人がパッポン・タニヤで遊ぶ為の夜の城という位置づけかな。
【メリディアンバンコク/Meridien Bangkok】
Booking.com
住所:40/5 Surawong Road, 173/5 Thanon Surawong, Suriya Wong, Bang Rak, Bangkok
電話:+66 2 232 8888
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