帰りももちろん南方航空。南方航空では珍しい直前のシップチェンジで、機材は往路のB737-800ではなくA321になりましたと。関西⇔広州や名古屋⇔広州でも飛んでるやつだ。まぁ同じナローボディー機で大差はないだろうが、念のために南方航空の公式サイトで拾った情報で両機材の比較をしてこう。
航空機型式: B737-800 | |||
現在の保有機数 | 53 | 予定保有機数 | 48 |
現在の保有機数 | 29 | 予定保有機数 | 48 |
座席タイプ | ビジネスクラス | プレミアムエコノミークラス | エコノミークラス |
座席数 | 8 | 24 | 132 |
座席ピッチ(インチ) | 42-44 | 34-36 | 29 |
座席幅(インチ) | 24.13 | 16.5-19.7 | 16.5-19.7 |
座席傾斜角度 | 120° | 100° | 100° |
航空機型式: A321 | |||
現在の保有機数 | 57 | 予定保有機数 | 20 |
座席タイプ | ファーストクラス | プレミアムエコノミークラス | エコノミークラス |
座席数 | 12 | 24 | 143 |
座席ピッチ(インチ) | 42 | 35 | 31 |
座席幅(インチ) | 25.8/28.5 | 18/19.5/20.5 | 18/19.5/20.5 |
座席傾斜角度 | 120° | 100° | 100° |
シートピッチ | 幅 | 傾斜角度 | |
B738 | 44 | 24.13 | 120度 |
A321 | 42 | 25.8 | 120度 |
共に大差は無いけれど、ピッチは僅差でB738の勝ち、幅はA321の勝ち。数字上で判断する限り、細長い体型の私にはどちらかといえばB738の方が適しているのかな。
空港では爆買いで大量の段ボールを抱えた中国人を尻目に、スカイプライオリティーでチェックイン。スタッフは南方航空ではなく空港職員なんで対応自体は笑顔も無く至って事務的なものだけど、優先レーンということもあり手際良く発券手続きが完了する。スカイチームは上級会員が少なくて助かるわい。
出国検査後はスカイチームのCIPラウンジへ直行。ベトナム航空グランドスタッフのアオザイの色が変化していることに気付いた貴方はスカイチーム上級会員であろう。
一応VNの本拠地ラウンジなんだけど、至って平凡。寧ろ改装したROSEラウンジの方が豪華になっている。
空いているのだけが救いか。いつもは時間帯によっては他社便利用客で超絶混雑するけれど、この日は数えるほどしか利用客がいなかった。
アルコール類のラインナップ。この他、タイガービールも用意されている。
食事系はフォーや揚げ/生春巻きといったベトナムセレクション+ミートソーススパゲティ、チキンライスというラインナップで、この他、ハッピーターン的なスナック菓子やパン類等等。総じて余り美味いものではないので、過度の期待は禁物である。
中国南方航空A321。B737-800より若干シャープな印象。
ビジネスクラスは2×2が3列のアブレスト。2×2が2列のB738より4席多く設けられているが、今回のビジネスクラスは小生のみの完全貸切状態だ。以前にエコに乗った際は搭乗日前日に電話でアップセルのオファーをしてたけど止めたのかな。
シート自体はB738と同じように見えるけど、肘掛けのデザインが微妙に違う。
座ってみると、B738同様にシートのクッション性は高いけど、A321も二列目はやっぱり狭いし、前の座席の圧迫感が強い。
バルク席。A321のほうがB787よりピッチ・幅共に狭い印象が、公式情報によると幅はA321が勝っていることになっている。リクライニング角度はお互い120度で、申し訳程度しか倒れない。シェル型のシートでもないので、これ以上倒れたら後ろの乗客が圧迫死しますからね。
着席すると、いつもの通りウェルカムドリンクとおしぼりが配給される。担当クルーは往路のマッチョではなくスラリとした中華美人で、笑顔が可愛らしい。南方航空の女性クルーは暴れん坊の暴君的乗客には冷たく厳しく接するけど、常識ある乗客、特に中国語が話せる外国人には意外とフレンドリーに接してくれる印象。当たり外れは大きいんで、たまたまハズレのババを引いちゃった人は二度と南方航空に乗らないと思うけど。
ドリンク・おしぼりの他、往路は無かったサービスとしてサムソンのタブレットが支給される。南方航空おススメのコンテンツがギッシリと詰め込まれているようだ。
映画、音楽、TV、ゲームのデータが入っていて、中には「さいはてにて」「風に立つライオン」なんかの日本語コンテンツも。他にも韓国、インド、フランス、ロシア、ドイツ等の映画も入ってた。まぁこのサービス、乗客に楽しんでもらおうとの工夫なのでポジティブに受け止めたけど、モーガンフリーマンがナレーションしてるドキュメンタリーを見てみたところ、画素数があまり良くないからか自分が寝不足だったからか、飛行機酔いしちゃって見るに絶えず…。
南方航空はこの日も定刻通りに出発。緑豊かなベトナム、また会う日まで御機嫌よう。
離陸直後の消灯と同時にモニターが下がり、京劇が放映される。私貸切のチープなミニシアターのようである。
メインのパスタは結構ボリューミー。サラダにはドレッシングではなくチリソースが付随してきて困惑を隠せなかったが、もともと野菜は味付けされてるので、チリソースはお好みでのオプションで用意されている、と。メキシカンか四川人でも想定したサービスなのか。
食べようと思い、ふとフォークに目をやると…えげつなく汚い…。ティッシュで拭きとろうにもシミが落ちず、交換してもらったフォークもこのザマだったので、諦めてこれで食す。「あの日本人細けぇな。死にやしねえんだから気にせず食えや。」って陰口たたかれてそう。
メインを食べ終わってびっくり。ちゃんとコースになっているようで、スイートコーンスープと果実が運ばれてきた。味はともかくとして、二時間超の短距離路線なのにガッツリ食わせてくれるなぁ。
食後には水とラムネ飴まで配ってくれるし、今回のクルーの気遣いには好印象。南方航空って日本人的にはド田舎のローカルエアラインと思ってしまう名前だけど、実は保有機材600機超で世界五位、年間旅客数1億超えで世界三位の超メガキャリアなんです。年間旅客数1億超えですから。5-6年前までは中国中心の閉鎖的な経営方針だったのが、ここ数年で国外顧客も意識し、という姿勢が見られるようになってきたのは明るい材料である。
食べ終えた頃、南シナ海上空には果てしない雲海が浮かぶ。幻想的な光景、適度な飛行機がまどろみを誘い、広州着陸の衝撃で起きるまでついつい惰眠…最近、機内では食っては寝るという豚パターンの連続で、ロクな搭乗記を残せてないな…
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