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ディエン高原の不思議なカルデラ湖


神々の聖所・ディエン高原には火山活動により地盤がなべ状に陥没して形成されたカルデラ湖や池が多く点在し、中には湖面の色が七変化する不思議な湖もあるらしい。
その名もワルナ湖。ワルナとは『色』の意味で、天気や時間帯、光の当たり方によって湖面の色が七変化するとのことなので、日本で言うところの五色沼といったところだろう。

ワルナ湖一帯は自然公園的な観光地になっていて、中に入るのに入場料を徴収される。それがなんとまぁ100,000ルピア!最初、聞き間違いだと思ってシレーっと10,000ルピア札を渡したところ、思いっきり苦笑いされて100,000ルピアと訂正される。湖ごときに100,000ルピアとか…引き返そうかとも考えたが、「迷ったらGo!」が旅の掟。渋々入場料を払って中へと進む。

ストリートミュージシャンの奥に顔を出すエメラルドグリーンの湖水を湛えたワルナ湖。

見物客は2-3人程度なのにテーマパーク化してるのか、世界的有名人がお見えになっていた。ジャワ島中部の人里離れた山奥でも営業活動とは!手広くやってんなー、○ッキー!でも、顔がどこかお疲れ気味で、目が死んでいる。高山病にでも罹ったかな。

通常、着ぐるみは子供たちの夢を壊さないように中の人は声を出さないのが暗黙の了解であると思うのだが、ここの着ぐるみは普通にインドネシア語で何か喋りかけてくる。くぐもったおっさんの声で。


○ッキーによる演出はさておき、美しい段々畑の丘に囲まれ美しい花々が咲き乱れるワルン湖畔は中々に神秘的。シキダン地熱地帯での泥湯が煮えくり返る地獄の釜の光景と神秘的で美しく幻想的な湖の趣、その対比がまさに『天国と地獄』のようである。

ひだり みぎ
あれ?どの角度から眺めてあんまり湖水の色が変わらないようだんだが。自分の色彩感覚が鈍いのか?それとももう少し近づいたら良いのか?水面近くまで歩いてみる。すると…


ずぼぉぉぉ!!!?????。


最悪。水の通り道的なところを踏んでしまったのか、地面が思いっきり陥没してスニーカーが硫化水素臭まみれでお釈迦になる。片足だけで済んでラッキーだったと考えよう。


入り口脇の有料公衆便所(1,000ルピア)で泥を洗い落としてからワルナ湖の奥へと進んでいく。うっすらと霧が立ち込める中、硫化水素の匂い漂う森と湖は今にも妖怪が出てきそうで、西遊記やら妖怪道中記の雰囲気を楽しめる。


稲のようなカヤツリグサ科の植物が生い茂る奥に鏡の湖と呼ばれるプギロン湖がある。


視界が開けたところに出現したモスグリーンのプギロン湖。風による細波のせいで鏡のようではなかったが、緑に縁どられて美しい湖である。澄んだ青空、湖の美しさ、自然の緑…ここも中々のパワースポットだ。

プギロン湖からワルナ湖に戻る途中、湖畔の一角に幾つかの火山性の竪穴型洞窟を発見。その昔、ヒンドゥー教の僧達やジャワの歴代王達が修行・瞑想に使用したと云われる聖なる洞窟が点在するようだ。
ひだり みぎ
井戸の洞窟と馬の洞窟。こんな人里離れた高原の山の中で古代から人は静かに瞑想していたのかと思うと妙に感慨深くなる。古代の人は自然や天への畏れあるが故に、神聖な場所やパワーのある場所を見分ける力に優れていたのだろう。


故スハルト元大統領も瞑想に訪れたとされるセマル洞窟。残念ながら柵があり中に入り込めないようになっている。
しかしまぁ、最高の富と権力を30年以上掌握していた一国の巨人がこれだけアクセスの悪いディエン高原の更に奥の奥にあるこんな狭っ苦しい洞窟で瞑想するという意味は何だったのだろうか。スハルト元大統領は霊や妖精を使って独裁政治を保ったなんて噂が立っているが…


柵越しに覗き込むと奧が深そうで、独特な雰囲気の中で一人静かに瞑想出来るだけの狭い空間になっていて、ご丁寧に御座まで敷かれてる。


マジャパヒト朝の宰相・ガジャマダの像。


触れたら子供が文字を読めるようになる奇岩。

ひだり みぎ
湖畔を離れ、高台を目指す。虹色に輝くといわれるワルナ湖を違う角度から見てみたかったのだ。

ひだり みぎ
道が悪く、傾斜もキツイ。結構つらいぞ。


最後のひと踏ん張り。


頂上からはカルデラ盆地の絶景が広がる。手前がプギロン湖で奥が緑味を増したワルナ湖。

ジャワ最古のヒンドゥー聖地、地獄が如く煮え滾る地熱地帯の硫黄泉、七色に変化する神秘的な湖、修行用の洞窟、山の斜面にビッシリ広がる美しい棚田…山岳崇拝の聖地と言うだけあってパワースポットの連続で、ディエン高原は別世界、別の惑星かとすら思えるような美しい場所だった。ジョグジャから一日かけてでも行く価値アリです。

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