メーサイ→チェンライ→チェンマイ。山間部でまさかのエンスト

朝06:30、朝食の開始時刻に合わせて1階に下り朝食をとる。だだっ広いレストランには私と係員以外に誰もおらず、食べ終わる頃にようやくタイ人家族が1組入ってきた。昨日の様子ではかなりの数の欧米人がメーサイに滞在しているようだったのに、どうしたものか。欧米人は長い休暇期間をフルに使った長期滞在型の為に宿泊費を節約する傾向にあるので、格安ゲストハウスやドミトリーを利用しているのだろうか。一方、今や世界中で湧いて出るようになった中国人の姿もないののは、彼らにとってメーサイやタチレイに物珍しさがないからだろう。遠路遥々この国境まで来なくとも、雲南省の打洛や孟阿の国境ゲートに行けば、自国からミャンマーに出ることも出来る。タイだって行くならバンコクかチェンマイ、せいぜいゴールデントライアングルくらいまでだろう。そんな訳で、このホテルにはタイ人の団体と日本人ばかり。正月休みでタイの駐在員が集結しているのか、こんな山奥にも関わらず、日本人と思える宿泊者を4人も5人も見たのは驚きだった。

さて、チェンマイから始まり、チェンライ→チェンセーン→ゴールデントライアングル→メーサイと北上を続けてきた今回の小旅行だが、今日はメーサイからチェンマイまで一気に南下する。スタート地点への逆戻りだ。明日は仲良くさせて頂いているバンコクのお客様がチェンマイまでやってきて合流するので、その前に一人でチェンマイ市内をブラブラしたいと、朝一で移動することに。

チェックアウトを済ませ、朝の国道1号線で町から車で10分程のところにあるバスターミナルへの足を探す。10Bのソンテオでの移動が希望だったが、乗客が集まっておらずかなりの時間待たされることになりそうだったので、50Bでバイタクと手を打って乗っけてもらう。これが寒いのなんのって。冬のメーサイの朝晩は山間部からの冷気が入り込んでか、非常に冷える。

ひだり みぎ
辿り着いたメーサイのバスターミナル。チェンマイへは左の写真の緑の看板「Green Bus」に乗ることになる。

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メーサイ⇔チェンマイ行きバスの時刻表。メーサイからは06:15、06:45、07:30×2、08:15、09:45、14:00、14:30、15:30、16:30の一日10本出ているが、07:00過ぎにターミナルに着いたところ、午前便は既に満席だと。午後の14:30発19:10着のバスしか座席が空いていないというが、これではちょっと遅いよなー。困った挙句、チェンライ行きのミニバンに乗り、チェンライでチェンマイ行きのバスに乗り換えることにした。チェンライ行きのバンは直ぐにでも出発しそうだし(不定期で、乗客が揃い次第出発のよう)、チェンライからチェンマイへは20分間隔でバスが出ていると下調べ済みだ。

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手前がチェンライ行きミニバンで、奥がチェンマイ行き大型バス。なんだ、チェンマイ行きの大型バスも結局はチェンライ経由なんじゃん。チェンライでの乗継次第だが、これだったら逆にミニバンの方が早くチェンマイに着くだろう。バスのチケットを事前手配するよう促すガイドブックもあるが、これならメーサイ→チェンマイのバスに乗れなくても大きな心配は無い。

07:30、ミニバンが走り出すもエンジンのかかりが弱く、初動のところを係員が後ろからプッシュしてようやく走り出すという体たらくぶり。大丈夫かよ。車体は比較的綺麗だが、毎日重量オーバーの状態で何往復と走っていて、相当にガタがきてるのだろう。
ひだり みぎ
うわー、案の定…走り出して30分、山間部のクネクネ道でスピードを落としてアクセルオフにして再加速をする際に見事にエンスト…センサーだか制御系統が逝った模様。詳しい状況説明も無しに、乗客は降りてくれ(皆一斉に下車したので、多分そう言っている)!と叫ぶ運転手、焦りからか相当にパニくっている。色々といじってみるもパーツ交換が必要と判断したのか、どこかに電話をかけて、乗用車をヒッチハイクしてチェンライ方向に走り去ってしまった。

え・・・???目が点になるとはまさにこのこと。山間部に取り残された我々はどうすれば??あくまで憶測だが、長時間待たされた挙句にミニバンの修理は諦めて、代替のバンをあてがわれるパターンになるのではなかろうか。満席になり次第出発するというミニバンの性質上、次便でも空席が無いのは明らかだし、ここは全てに於いて手際の悪いタイである、こりゃあ長期戦を覚悟しないといけないかも。乗客の中に山間部に援軍を寄越してくれる少数民族のお友達がいるようなネットワークのある人や一流の自動車整備士がいることを願ったが、そんな感じでもない。皆さん、大きな買い物袋をぶら下げた普通のオバサンオジサン達である。

ひだり みぎ
すると、チェンライ方向に向かって走る通りすがりのソンテオを発見!交通量すら余りない場所にあって、千載一遇のチャンス到来!!チェンライ?と聞いてみると、静かに頷く係員。よし、しめた!!!満面の笑みの他の乗客数名と共にこいつに飛び乗る。救われた!!!!でも待てよ、急な救出劇だった為、メーサイからエンストを起こした場所までの運賃を置き忘れてきたことに気付く。無賃乗車となってしまったが、まぁ運転手が職場放棄したんだから仕方ないだろうと自己正当化する。とにかく何もない山間部で時間を浪費するという最悪の事態は免れた。


救出劇のヒーローとなった緑のソンテオと運賃回収のおばさん。ありがとう!具体的な乗車場所は分からないが、運賃は25Bでした。

ひだり みぎ
09:15、チェンライのバスステーションに到着する。ここからチェンマイまでもGreen Busにお世話になる。運賃は144B。


チェンライから各都市への時刻表も載せておこう。クリックしたら拡大すると思います。


09:45分発のバスでチェンマイへ。こいつはゴールデントライアングルからチェンセーン→チェンライを経由してチェンマイに向かう大型バス。メーサイからゴールデントライアングルに行ってもバスを乗り継げるということか。

チェンマイからチェンライへは4時間弱、シートピッチが狭いものの爆睡してしまい。気付いたらチェンマイのバスターミナルに到着していた。景色を楽しみたかったが、余程疲れていたのだろう。バスターミナルからはソンテオでナイトマーケット付近まで移動し、降ろされた場所からルメリディアン・チェンマイまで歩く。何だかんだあったが、無事に14:00にルメリディアンに到着した。いやー、何だか長い一日だー。

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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    モハマド様
    初めまして!エンストは笑っちゃいますよ。車の通りの多い幹線道路的なところだったので何とかなりましたけど、あれが夜間の山間部だったらと思うとゾッとします。それでも、北タイはもっと時間があったらなーと思うくらい魅力的でしたよ。時刻表は小生の旅行時のものなので最新版じゃないかもですが、旅程などは参考にして頂ければ幸いです。

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