クメール遺跡巡りの拠点・シーサケート

20:30にバンコクを出た列車はコラート高原の乾燥した大地を走り抜け、ほぼ定刻通りの06:20にシーサケート駅へと滑り込んだ。約10時間もの長旅でエアコン付き2等下段寝台席での移動だったが、予想以上に快適な乗り心地にぐっすりと寝ることができたので、気づけば到着したと言うのが率直な感想だ。


今日はホテルに荷物を置いた後、ローカルバスにてサ・カムペーン・ノーイ遺跡、サ・カムペーン・ヤイ遺跡を回り、最後はバイタクにてシーサケート郊外にあるプラタート・ルン・ルアンと呼ばれる一風変わった寺院を見て回る計画を立てている。

ひだり みぎ
早朝のシーサケート駅は閑散としている。みなさん終点のウボン・ラーチャターニーへ向かっているようで、シーサケートで下車したのは私を含めて10名程度。ここら一帯はクメール文化の影響が強く、付近にクメール遺跡が点在していることから遺跡巡りの拠点にはもってこいの立地かと思ったのだが、別に観光業で栄えているといった風も無く、旅行者の姿は皆無。下車した者たちは迎えの者と足早に離散していき、一人、駅にポツンと残された。

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モーターサイのおじさんが40バーツでホテルまで送ってくれるというが、市内探索も兼ねて歩いてホテルに向かいたかった為にお断り。


駅前には市民の台所的な朝市があり、狭い通りは食材を求める地元民と、床に置き売りされた商品とでごった返している。このごっちゃごっちゃの狭い道をバイクがスピードを出して走って行くんだから危なっかしくてしょうがない。

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ヒエっ…青野菜や真っ赤なトウガラシ、鮮やかなトロピカルフルーツなど彩みどりの商品が並ぶ中、豚の頭やら腸・臓器の各部位がテーブルの上に乗っかってるではないか。鮮度アピールなのか、頭も商品なのか分からないが、この安らかな顔で眠る豚の頭はちょっとトラウマになるレベル。


駅前の噴水広場。ここから道いる人に道を尋ねながら本日の宿泊先であるブーンシリブティックホテルを目指す。比較的名が知れているホテルのようで皆さんホテル名を聞いただけで場所が分かるようだ。ボディーランゲージを駆使して「あっち行って こっち行って」と優しく道順を教えてくれた。タイ語は全く分からないが何とかなるものだ。


ド派手なワット・プラトーという寺院を抜け、街の東へと進む。

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15分程歩いてようやくホテルに到着。1泊2000円という低価格からは想像もつかない程にきれいな建物だ。流石アゴダの評価点8.0だけある。

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ラブホ路線で営業開拓しているのか、ピンク色に染められたロビーにてアーリーチェックインのお願い。朝7時前でチェックインを求める非常識さに怒っているのか寝起きなのか知らないが、フロントのお姉さんは2人とも揃って超がつくほどの無愛想で、チェックインの対応は終始仏頂面。微笑みの国タイにあってここまで冷たい人は珍しい。

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ホテルの至る所に飾られていてるジョジョっぽい荒木飛呂彦風絵画がセンスの良さを引き立てる。立地条件も良いし、これで一泊2000円程度なんだからお値打ちだ。

因みにこのどこか寂れた感じのするシーサケートの町だが、夜になると線路沿いにできるナイトマーケットにどこからともなく人々が集結し、中々の賑わいを見せる。
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線路沿いにびっしりと並ぶ屋台の数々。バーベキューの香りに引きつけられる。

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卵黄ソーメンや、かぼちゃとココナッツのプリンなどのスイーツから各種フルーツに、袋詰めされたグリーンカレーのルーやトムヤンクン、エビやイカ、魚の切り身がふんだんに入ったサラダ、カリッカリに揚げたフライドチキン…歩いているだけで涎が出てきてしまう。

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うひゃー。でましたゲテモノ。タガメや芋虫、コオロギ、蚕のサナギ、ツチイナゴ、ガの幼虫などなどがガッサリと…今にも動き出しそうで気持ち悪いと思うのは私だけで、結構普通に買うわれていく。昆虫は 鉄分・タンパク質・ミネラルなどが豊富で、栄養価は肉や魚に劣らない上に1袋20バーツと安いからか。昆虫など見るのも嫌いな私には食べるなんてもってのほかで、他の人が食べていると想像するだけでも失神しそうになるし、食欲も無くなってしまう。

結局、適当に指差しオーダーで具材を決めて炒めてもらったパッタイを本日の夕食にチョイス。食に関しては何だかんだいっつも似たような選択ばかりで冒険できない自分を呪う。

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