サパで味わう少数民族料理

赤ザオ族の本拠地であるマーチャ村とタフィン村の訪問を終え、一旦市内へと戻って腹ごしらえタイムとする。

バーストリートに行けば洋食レストランも揃っているが、折角なのでサパ料理が食べたいもの。ここサパには特筆すべき名物料理は無いが、周辺の山々で収穫された新鮮な食材を使ったほっこり田舎料理は味わえそう。サパの市場では青々とした野菜山菜にもぎたて果物が並んでいるし、山々には田んぼのあぜ道を歩く牛を見かけること多々。とにかく素材が新鮮で、地産地消グルメの宝庫のようである。
ひだり みぎ
ホテル近くで見つけたLe Petit Geckoというレストラン。モン族をテーマにしたレストランだ。

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山小屋風インテリアが揃っていて、モン族の家庭で寛いでいる気分に浸ることができる。


可愛らしい御嬢さんが一人で店の切り盛りをしています。

ここでオーダーしたのはサパ特産のリンゴワイン=VND30,000、地場のラオカイビール=VND25,000、パイナップルジュース=VND25,000のドリンクに、サパ料理と紹介されていた山羊とレモングラス炒め=VND119,000。〆てVND199,000(≒800円)。他にもサパ特産アルコールとして米ワインやプラムワインなども供されている。

おっ、山羊はラム特有の臭みが余りないようで食べやすいではないか。中国雲南省との国境にも近いこの地域では、野菜と肉の炒め物や串焼きなどのシンプルな料理が主流だそう。クレソンだかセリのような山菜も炒め物として入っているが、これらの野菜を食べていると蚊に刺されなくなるとのことで、ベトナムでは伝統的に蚊よけ効果の為に食べられているそうだ。

ここの番頭姐さんと談笑していると、近くにザオ族が運営するレストランがあるとのことで、続いて足を運んでみる。Red Dao House(赤ザオ族のお家)という分かりやすい名前の民族料理レストランだ。
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おお、こちらはウェイターウェイトレスも正真正銘の赤ザオ族さんのようで、スタッフの制服がザオ族の民族衣装になっています。

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へ~。立派な内装だ。


先程ランチを済ませたばかりなので、ここではドリンクとおススメスナックだけとする。ラオカイビール=VND35,000、マンゴージュース=VND40,000、フライドスィートポテト=60,000で、〆てVND135,000(≒600円弱)。このスウィートポテト、ほくほくした芋の食感と自然な甘みが上品なお味なのだが、味が薄いのでソースにつけて食べるそう。だが、ここで出されたソースはチリソース。クリームだとか甘い系の方が合うと思うのだが、郷に入れば郷に従えだ。赤ザオ族がチリソースで食べるならそれに従う他に仕方がない。赤ザオ族だけに赤いチリがお好みなのかは知らないが、チリソースにつけるとせっかくの上品な素材の味が消えてしまう。ミスマッチ感、大

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因みに赤ザオ族のお家とは言うものの、メニューには明らかに赤ザオ料理とは思えないものまで含まれていて豊富。牛に鶏に鴨、豚、鹿肉などの炒め物やシチューの他、サパ周辺で養殖されたサパサーモンや小エビを使った海鮮料理(!?)に麺や豆腐料理、カレー、スパゲティにペンネパスタ、ピザ、鍋物などごっつい豊富なメニューが用意されていて、食後のデザートもチョコレートムースやフレンチアイスなどが楽しめる。クックの赤ザオさんは欧米への留学経験者かなにかなのだろうか。

■Red Dao House
住所:Thac Bac St, Sapa Town
電話:0203-872927
営業時間:7時00分~22時00分


【夜食編】
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夜のバーストリート。規模は大きくないですが、酒以外にも旅行用品から土産物まで一通り何でも揃いますし、ベトナム料理から西洋料理まで食事処も十分にあり、野外にも香ばしい匂いを放つ焼き物の露店が出ています。露店のリヤカーには野菜、ジャガイモ、豚肉からヤギの肉、水牛の肉など、新鮮な具材が並んでいて見ているだけで涎が出る。


適当に飲み場をハシゴして歩いていると、観光客から地元民で賑わうLittle Sapaという良さげなレストランを発見し、昼に続き夜もサパ料理を攻めることに。


定番どころのフォーと焼き春巻き+タイガービール。Little Sapaと名乗りながらも、どちらかといえばベトナム定番料理と西洋料理がメインのレストランだったようでガッカリ。サパを味わうのであれば、外の屋台でビール片手に串ものをがっつく方が良いかもしれません。

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