『愛の街』『常春の街』以外にも花の都という字名で呼ばれるダラット。標高1500mで寒すぎず暑すぎず安定した気候に恵まれている為、年がら年中、彼処に色とりどりの花々が咲き乱れる美しい街である。その花の街の中でも絶品フラワーアートを鑑賞できるのが、350種類もの品種の花木が咲き誇るダラット・フラワーガーデンだ。桃や梅の花、キンカン、ケイトウ、バラ、スミレ、ダリア、菊、グラジオラス、ガーベラなどなど何でもござれ!
花弁の集合体で造られた巨大エントランスゲート。毎年ここで開かれるフラワーフェスティバルにはベトナム全土から数十万人が大挙して押し寄せるそうだ。
私は特にフラワーアートに造詣が深いわけでもないが、素人が観ても感銘を受けるくらいに美しく整備された色彩豊かな花木が庭園一面に広がっている。先ほど行ってきた愛の盆地といい、ダラットがハネムーナーのメッカと称されるのも頷ける。
所々にスプリンクラーが作動していたり係員が水撒きしたりしているが、近くを歩く訪問客に対しては鈍感なようで、度々水をぶちまけられそうになった。
この房になって垂れ下がっているのは何だろう。ミニソーセージツリー??
近くで見ると、ダラット特産品のダラットワインの空き瓶で造られていました!!花と関係ないじゃん!とは思うが、何百・何千本のワインのボトルが立ち並ぶ姿は圧巻です。
庭園の横に広がる小高い丘の上にはビニールハウスもあり、温室栽培している植物も展示されている。アジサイ、蘭、バラの花、菊、観賞用唐辛子など数多くの種類の花が見られますが、最も多く栽培されているのはバラの花のようだ。
空気は澄んでいて気持ちが良いし、見晴も抜群で、いつまででも芝生に寝転がっていたいと思うのだが、蚊の大群に要注意。
丘の上にはオランダを想起させるような石造りの風車まで。なんだか本当に西洋の小都市に迷い込んでしまったようである。
ベトナムでは赤色と黄色の花や実が悪魔除けと幸福をもたらすとして人気を博しているそうだ。そういやダラット市場でもこの2色のフラワーアートが多く売られていた。花々もそうだが、丘の向こうに見えるフランス風ヴィラも良い味を出している。
中には園芸とかガーデニングとは全くもって関係ない意味不明なモニュメントまでありますが、それもご愛敬である。
ジョニーデップが睨みを利かすこちらのアトラクションなんてのも園芸に一切関係ないし…俗に言うバイキングという人気アトラクションだと思うが、利用客はおろか、スタッフさえいない始末で、機械自体が寂れてしまっている。セーフティーバーすら備え付けられていないから、もしかしたら形だけの置物なのかもしれないな。
それでもまぁ敷地面積7000㎡にびっしりとフラワーアートの魅力とポストカードで見るような美しい西欧的情景を楽しむことができる。ハノイやホーチミンで感じるものとはまた違ったベトナムの一面も見れて、良い息抜きになったわい。
住所:2 Tran Nhan Tong, Da lat
電話番号:063 3821 758
営業時間:7:00-18:00
入場料:2万ドン
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