シエムリアップのパブストリートと夜市

プノンペンからバスで9時間弱、漸く辿り着いたアンコール遺跡群の城下町・シェムリアップ。アンコールワット・アンコールトムを筆頭に多くの壮大で華麗な有名寺院を抱えるアンコール遺跡群は、並み居る世界遺産を抑えて常に「行ってみたい世界遺産」ランキングの上位に挙がるカンボジアの観光業を支える“ドル箱”である。2013年第1四半期だけでも何と69万4700人の外国人がシェムリアップを訪れたそうだ。

シェムリアップの街自体は非常に小ぢんまりとした小規模な街だが、それでも五ツ星の高級ホテルや外国人向け飲食店・娯楽施設が並び建ち並び、世界中の外貨が街を潤している。その中でも最も特徴的な一画が、「パブストリート」と呼ばれる場所だ。オールドマーケット地区にあるパブストリートの周辺には外国人観光客を相手にしたレストランやバーなどがここぞとばかりに密集し、ナイトマーケットの徒歩圏には多くのナイトマーケットが営業をしている。


バスの予想以上の鈍行っぷりにテンプルクラブのアプサラダンスショーに間に合わすことはできなかったが、気晴らしとばかりにバーストリートに繰り出してみた。
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夜も10時を回っているが、怪しいネオンが煌びやかに光り、街中の観光客全員が集合しているんじゃないかと思われるほどに大量の外国人観光客が夜の街を闊歩し、観光客と同じ数だけ現地人トゥクトゥクドライバーや客先引きが路肩に屯している。その数、一体どこから沸いて出てきたんだというくらい夥しく、パブストリート界隈で十歩歩くごとにトゥクトゥクドライバーやポン引きに声を掛けられる始末だ。何と言うか、どちらかと言えば“暗い”“貧ししい”といったそれまでのカンボジアのイメージとは真逆の、まるで欧米の街の盛り場に来たかのようなテンションが通りを支配している。観光客の中でも白人の姿がやたらに目につくし、それ以前に人通りが物凄い。この異様な活気は何なのだろうかと狐に摘まれたような気分にもなってくる。

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毎日陽が沈んだ後、アンコール遺跡群の観光を終わらせくたびれた外国人観光客達がめいめいのお気に入りの店に入り浸ってはアンコールビールを片手に料理を頬張っている。バスやトゥクトゥクの道すがらで目にするカンボジア人の生活環境から見ても、まさに雲泥の差とも言える対照的な非日常的光景がここには広がっている。何せカンボジア人のレストランのウェイターの月給が平均US$80で、ここの客は平気でUS$40も50も使っていく。そりゃあ客引きも必死になる訳だ。

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水槽内で泳ぐ何千もの小魚の大群に足を突っ込むというユニークなマッサージを発見…

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レストランはクメール料理の他、ピザやパスタなどの西欧系や、屋台バーベキューなどが多く、通り全体に食欲をそそる臭いが充満。眼も耳も鼻も、パブ通りの賑やかさにやられてしまう。

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パブストリートからシエムリアップの街を南北に横断する大街道のシバサ通り(Sivatha Rd.)を挟んだ西側にはアンコール・ナイトマーケットやシェムリアップ・ナイトマーケット等の観光客向けナイトマーケットが数か所点在し、ここでもパブストリート同様1年365日、激しい外貨獲得戦争が繰り広げられている。

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シャツやパンツ等の衣類やキーホルダー・ストラップ・マグネット等の小物定番品から仏具・絵画といった物まで幅広い商品ラインナップで見る者を楽しませる。

シェムリアップ川の対岸に目を向けると、アートセンター・ナイトマーケットが眩い光を放っている。
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アンコール遺跡群の観光拠点としてのイメージしか無かったシェムリアップだったが、思わぬ賑わいに、当初の計画以上に夜の街歩きを楽しんでしまった。

明日は朝6時から待望のアンコール遺跡巡りだ。パブストリートはまだ夜はこれから!という賑わいを見せているが、しつこいポン引きを笑顔でかわしながら宿泊先のReaksmey Chanreas Hotel へ帰還した。
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中に入るなり笑顔で近づいてきたホテル従業員から握手を求められる。『ヘイ!マイフレンド!明日はアンコールワット行かないかい?トゥクトゥクドライバーを紹介するよ!クロコダイルファームも良い場所だ!どうだい?どうだい?どうだい??』と言って、握った手を放してくれない…挙句の果てに、『腹はへっていないかい?飯を食いに行こう!』だと。夜中なのに元気すぎだぞ従業員!

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