行貨(正規品)か水貨(個人輸入品)か…@先達広場

日本から持ち込み、中国で脱獄をして4年以上も使ってきたiphoneがいよいよもって不調を来し始めてきたので、久方ぶりに携帯電話を買い替えることに。向かった先は香港のMTR旺角(モンコック)駅近くの先達廣場。携帯電話の修理・購入・売却と言えばここ!と言われる携帯マニアの聖地で、携帯電話であれば香港内の家電量販店、メーカー直営店、携帯専門店価格より安く買い求める事ができるともっぱら噂の携帯素人にも魅力的なデジタルガジェット市場だ。

ひだり みぎ
旺角駅B2出口から徒歩で東に2-3分程のところ、女人街で知られる通菜街の直ぐ傍にある先達広場。この建物の1階2階を中心に間口1m程度の小さな携帯ショップや携帯修理店がスペース全体にみっしりとガジェットを並べ、香港のスキマ恐怖症ぶりを見事に体現している。

ひだり みぎ

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どの店も機種の新旧を問わず幅広い品揃えを誇っている。今回はSONYのXperia Zに照準を定めていたが、価格は店ごとに若干異なるようなので、購入先を即決する前に全店の価格を調査。結果、最低でHK$ 4,280(≒JPY 51,360)、最高でHK$4,500(≒JPY 54,000)と5%もの値の開きが見られた。この値段は行貨(いわゆる正規販売品)価格で、水貨と呼ばれる中国域外からの個人輸入品はHK$3,780(≒JPY 45,360)からと更に安価になる。水貨はかつて、中国から偽物や工場の横流品が香港に流入した際に、海上の船の上で引渡されたことからそう呼ばれることとなったが、今では偽物ではなく、他国で売られている製品のことを指すらしい。深センから香港に入る際に見る、大量の荷物を抱えたいかにも貧乏そうな人達が運び屋となっていて、今や香港では携帯だけではなくパソコン、カメラ、ゲーム等の電気機器製品から化粧品や粉ミルク、ワインなど広範囲の品物で水貨が氾濫している。

さて、今回、栄えある最安値店となったのはこちらのI Generation。
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行貨HK$4,280、水貨HK$3,780と、輸入品か否かでHK$500(≒JPY 6,000)も価格差がある。個人輸入品である水貨には税金が課せられないので、その分だけ安くなっているとのことだ。品質はメーカーお墨付きで付属品も揃っているが、他国での購入品故に香港では故障した場合の保険が利かないという難点があるが、I Generation独自の保険は1年間有効で、保証期間中であれば無料修理を承るとのこと。ただ、聞いてみると今日はHK$3,780では売れないなどとのたまい、ショップ店員がおもむろに電卓を叩きだす…

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今であればHK$4,080になるとのことだ。当地ではモノの定価が存在しないので、仕入れ先や売れ行きによって価格は変化する。店員が答えるのは「その時点での実勢価格」なのだ。まぁもともと行貨の購入を第一に考えていたので、ここはおとなしく動作確認をして行貨を購入しようとすると、「クレジットカードなら購入金額に1%の上乗せアルね。」と言いまたも電卓を叩く店員。現金商売という商人の基本中の基本を忠実に守るのは流石は香港人。なんだか疲れたが、ネットで事前調査した相場はHK$4,500~4,600だったので、まぁHK$4,280で買えて満足である。

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