中山市は孫中山(=孫文)縁の地だけあって、孫中山記念堂しかり、孫中山故居しかり、中山市には多くの孫文像が建てられています。中にはまるっきし孫文に似ても似つかない様な外観の駄作も含まれますが、こと、孫文記念公園の頂きにそびえ立つ孫文像はかなりの力作。小山の頂上から中山市街を見下ろす彼の立姿からは彼の威徳・風格すら感じ取れます。
遠方に眺める孫文像。小山の上に建っており、遠くからでもも彼の姿が視界に入ります。
ずで~ん!!!と構える巨大孫文像。稀代の革命家が見つめる視線の先は…
興中道。全長3.5kmの興中道の北川の突き当りには中山市人民代表大会ビルが建っており、
南側の突き当りにこの孫文像が建てられています。道幅はきっかし50mで、中心には幅11メートルの緑化帯が設置され、『緑化中山』のシンボル的な大通りとなっています。
孫文像の後ろ側は公園になっており、朝は太極拳に勤しむ中年の方々、昼はピクニックを楽しむファミリーで埋め尽くされます。
公園内には孫文の他に中山市が誇る偉人達の偶像が並んでいます。こちらはマカオの鄭氏大屋で有名な鄭観応(1842~1922)。その他、楊仙逸や唐紹儀など計11名が紹介されています。
公園の横は小山になっており、ハイキングを楽しむことができます。
『香山』:孫中山を記念して中山市と称する前はこの地は香山と呼ばれていました。
小山の麓でバトミントンを楽しむ方々。かなり本格的な動きをしています。
小鳥囀る中の早朝の散歩は気持ちが良いものです。『カ~ッ、ペッ!』と痰を吐きだす輩も比較的少なく、多忙な日々からの現実逃避には最適です。
直行すれば10分程度で頂上に達することができるような小規模な小山ですが、山中は整備されていて綺麗で、思わず探索気分で遠回りをしてしてしまいました。
頂からの風景。小山ですが、爽快な見晴らしが気持ちが良い。登山家マロニー氏の『そこに山があるから』の名言が理解できます。
中国の方々も景色を楽しみながら音楽をかけて謎の運動を繰り広げています。中山市は周囲を工業都市に囲まれながらも緑化率が高く、こういったグリーンパーク的な憩いの場が多く建設されているのが魅力です。
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