展示品充実 マカオ博物館

モンテの砦の頂きに位置するマカオ博物館では、マカオの歴史や文化が幅広い観点から紹介されています。

IMG_1373
モンテの砦の頂上に位置しますが、麓からもエスカレーターで昇ってこれるようです。私は炎天下に徒歩で頂上まで上り詰めてからエスカレーターの存在を知りました。

15パタカを支払い入場すると、兵馬俑が厳つい顔でお出迎え。思わず引き返したくなるほどの威圧感。
IMG_1378
『秦の始皇帝:兵馬俑』と書かれている。物凄く保存状態が良いのかレプリカなのか。

進行方向に少し進むと、話は一気にポルトガル人のマカオ漂着の時代まで飛びます。
IMG_1381
1513年にJorge Alvaresという冒険家がポルトガル人で初めて珠江エリアに到着。ポルトガル人の種子島上陸の30年前のことです。

IMG_1383
当時の航海図。日本の東北地方の形状が大変なことになっています。伊能忠敬的には喝!!

1557年にはポルトガルがマカオの居住権を獲得。急速に南蛮貿易が盛んになります。
IMG_1385
日本へ出向する船の荷積み。中央一番下の箱には物凄くはっきりとした片仮名で「シルバー」と記されています。当時は日中間の直取引が無かった為、ポルトガル人が仲介業として活躍、巨万の富を築きました。

中国茶。
IMG_1389
中国のお茶もマカオ経由で世界へ輸出され、各国のお茶文化の礎となりました。

IMG_1390
お茶文化会館の紹介でも書きましたが、世界のお茶という単語は中国語・福建語に由来します。

広東語のお茶の発音=『Cha』⇒日本語の『オチャ』・ヒンドゥー語、ロシア語の『チャイ』・アラビア語の『チャーイ』等。

福建語のお茶の発音=『Tay』⇒英語の『ティー』・オランダ語、フランス語の『テ』・、ドイツ語の『テー』等。

東洋の貿易拠点を抑えたポルトガルが大航海時代にスタートダッシュを切りますが、やがてマカオに目を付けたオランダの攻撃に晒されます。
IMG_1391
1622年6月23日には13船、計1300人による激しい攻撃を受け、陸地への進軍を許してしまうが、この博物館横に据えられた砲台からの攻撃が見事に敵陣急所にヒット。逆転勝利を収めることになり、ポルトガルによるマカオ統治が継続される。

ポルトガルによる統治はマカオの宗教にも影響を与えることになる。
IMG_1397
マカオには40を超える中国仏教と道教にまつわる寺が建立されるなど土着文化として根付いていたが、ポルトガル人のマカオ到着後はキリスト教が急速に布教されることになる。

ひだり みぎ
キリスト教具。

宗教だけでなく住宅様式も変化していきます。
IMG_1407
こちらはマカオで一番古いタイプの住居で、広東省・福建省から移ってきた方達の伝統的家屋。

IMG_1406
中華文化を色濃く反映した煉瓦造りの住居が主流でした。

ひだり みぎ
清の時代の後半になるとポルトガル建築風の建築物が増えてきます。

IMG_1404
西洋文化は広東省南部の建築スタイルには影響しました。

19世紀になると爆竹業・茶業・漢方薬業・神像業がマカオの商業の中心となります。
IMG_1409
当時の街の再現。石造りの高い建物も見え始めます。

IMG_1412
漢方薬屋の再現。見る・聞く・触る・嗅ぐの四診後に漢方を処方する。

こちらはマカオの一般的な食卓。
IMG_1419
住宅や宗教以上に外来文化の影響を受けたのが料理です。マカオ料理とはアフリカ・インド・中国・ブラジル等のスパイスが調合されたものが多く、異文化料理の集合体とも言えます。

こんな感じでマカオ博物館回りが終了。マカオの歴史や文化に関しての基本知識を取り込むには十分な内容でした。

澳門博物館
住所:博物館前地112號
電話:853 2835 7911
時間:10:00-18:00
定休日:
料金:MOP 15

Related posts(関連記事):

香港⇒マカオの移動手段
今日は頻繁に聞かれる香港⇒マカオの移動手段のご紹介。香港からマカオはフェリーで約1時間の距離。香港側は香港島・上環の港澳碼頭、九龍半島の中港城、そして香港国際空港の海天客運碼頭、マカオ側はマカオ半島の外港碼頭、タイパ島のタイパ客運碼頭がフェリーの発着場所となります。 【フェリー発着場所の位置 香港側】 ●港澳碼頭 通称マカオフェリーターミナル。香港島はMTRの上環駅のD出口と直結...
庶民の為の要塞跡・モンハの砦
さて、拱北イミグレを抜け、最初に目指す先はモンハの砦、アヘン戦争後に関係が悪化した清からの攻撃を恐れたポルトガル軍が海抜62メートルの望廈小山の山頂に築いた要塞です。1849年に建てられ、その後、1866年に修復工事が落成する。当地にはアフリカ植民地からの兵士が多く配員されていたことから、『黒鬼山』とも呼ばれていたそうです。当時の土着民はポルトガル統治に対してどう思っていたのでしょう。現在の日本の...
マカオの魅力(マカオ関連記事は当ページ最下部から)
1999年に香港の影に隠れてひっそりと中国に返還されたマカオ。当時は世界の観光シーンの中でも『香港のオマケ』的な位置付けに甘んじていました。そんな香港の引立て役に転機が訪れたのが2001年。 カジノ産業への外資参入が認可され、マカオのカジノ業界は外資資本による空前の開発ブームに。マカオ中に大型カジノリゾートが乱立し、早くも2006年には収益額で本家ラスベガスを抜き、世界一のカジノタウンの称号を獲...
意外に楽しめるマカオのドッグレース
行ってきました!澳門ドッグレース場!! ドッグレースとは、マカオの華やかなカジノの裏で小規模ながら続いてる老舗賭博の一つ。その名の通り、このレース場ではお犬様の走り具合が賭けの対象になります。 ここで活躍するお犬様たちは最速の犬種の一つとも称されるハウンドドッグの中でもエリート中のエリート。鍛え抜かれたお犬様たちのアツい走りが客を引き付けます。 第一レース開始は午後7時30分...