仕事で急遽ベトナムに来る羽目になり、ブログの更新や確認が滞ってしまいました。一昨日の木曜日にホーチミン入りし、日曜日戻りとなった為、端午節3連休の計画が完璧にオジャンになってしまいました。
木曜日は中山港から香港国際空港に直接乗り入れるフェリーで空港まで移動し、キャセイ便でホーチミンへ。今日はキャセイ便の機内食に関してのお話をしようと思います。
実はキャセイ便、通常の機内食ではなく、予約時にスペシャルな食事を選択できるんです。しかも20種類も選択肢があります。以下は一部抜粋。
・ヒンドゥー菜食 (香辛料が多く使われた菜食)
・ヒンドゥー食 (インド式のお食事で、牛・子牛・豚肉は不使用)
・幼児食 (うらごしの肉または野菜にデザート、ベービージュース各)
・低刺激食 (胃に負担のかからない食物、飲物)
・お子様食 (ハンバーガー、ソーセージなど、一般的に子供受けする献立)
・糖尿病患者向けの食事 (複合糖質、高繊維質、低脂肪・低カロリーの食事)
・フルーツ (フレッシュフルーツ、ドライフルーツ)
・グルテンなし (その名の通りグルテンなしの献立)
・ユダヤ教徒食 (ユダヤ教の食事規定に従って作られた食事)
・イスラム教徒食 (豚肉、ベーコン、ハム、アルコール類は含まれない)
・東洋式菜食 (中華式の菜食。フルーツ、野菜を使用)
どうでしょう。宗教や健康状態のニーズに合わせてこんなに豊富な選択肢があるんです。
結構インパクトのある名前のものも揃っていますが、今回はその中でも特に私の目を引いたユダヤ教徒食に挑戦してみました。
ユダヤ教徒食は英語でKosher mealと言います。コーシャーミール。コーシャーとはヘブライ語で『適切な』との意味の形容詞で、コーシャーミールは『ユダヤ教で定める食べ物に関する規定食』という意味になるらしいです。
さて、ユダヤ教徒食を含む上記20種類のスペシャルミールを希望する場合、予約時に申し出る必要が有ります。私はウェブで発券手続きをしたので、special request formのところにkosher meal希望と書いて航空券のオンライン清算を済ませました。
やはりユダヤ教徒食を選択する乗客は少ないのか、チェックイン時には『ユダヤ教徒食でいいんですね?』と怪訝な顔で念を押されます。
そして、搭乗後にも、再確認。『ユダヤ教徒食をリクエストされましたね?我々が箱を開けちゃっていいですか?』と。箱?全く何のことかよくわからないが、取り敢えず『sure!(もちろん!)』と笑顔で回答。
どうもユダヤ人は食事前の手洗いを非常に重視しており、食べ物を他人の手に触れられることを良しとしないみたいです。これにはユダヤ教の選民思想が深く関わっていて、神に選ばれた特別な自分が他の人の手に触れられたものを食すことによって汚されるのを予防する為だとか。気前よく『sure!』と回答した私にこれっぽっちも選民意識はありません!
箱を空けていいかと聞かれてからは10分程で料理が運ばれてきました。通常の機内食は未だ運ばれていないので、スペシャルミールは優先的にもってきてもらえるようです。
これがユダヤ教徒食の梱包姿。私の名前が載ってたので画像の一部を塗りつぶしてあります。
何かオシャレな感じでコストがかかってそう。ユダヤ教徒食製造メーカー大手のHermolis社のものらしい。
受け取りの際にはまたも意思確認をされます。『ユダヤ教徒食を頼まれましたよね?』 確認されること計3度。非ユダヤ教徒がこの食事を摂ることは白眼視されているのだろうか…
そして、若干ドキドキしながら、生涯初のユダヤ教徒食、オープン!
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ジャン!
んんんん…彩りないなー。これが主役?メインの割には華が無いというか何ともみすぼらしくて食欲をそそらない感じが…
揚げマッシュルーム、春巻き、Goujons(魚の揚げもの)、チキンのミートボール(?)のメイン料理に、latkes(ポテトケーキ)水、チョコレート、フルーツという献立。
肝心の御味は…
無味!!そしてパッサパサ!!このままでは中々食べれないのでケチャップをつけて食べたところ、結局ケチャップの味しか味わえませんでした。
コストをかけてユダヤ食を調達してくれたキャセイに申し訳なかったので無理して食べ切りましたが、食事を楽しむというよりも、激しく後悔しながら食べ物を口に流し込む作業をしたという感じでした。
まぁ中々味わえない物を頂けたので良い体験になったと前向きに捉えよう。スペシャルメールのサービスは無料で提供されておりますので、興味のある方は試してみては如何でしょうか。
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>emilyさん
せっかく無料で用意してもらえるのにスペシャルミールを頼む人って案外少ないですよね。やっぱり調達にお金がかかるから内容は一般の機内食より劣ってしまうのでしょうね。インド人もヒンドゥー食じゃなくて普通にbeef頼んでましたし(笑)