今日は金曜日!退社後に珠海の拱北経由でマカオに遠征。マカオのカジノ事情、観光情報諸々を書こうと思っていたが、途中、拱北での物乞いさん達の必死の活動が非常に印象に残ったので、少々気が引けるが今日は中国の物乞い(=大道芸人)事情について書こうと思う。
●物乞いパターン1
ライブ活動:立派な音響機器の傍ら、マイク片手にゲリラライブを展開していた真っ黒な乞食ルックの男性。披露中の曲目は劉徳華(だと思う)。ヒモジイ身形と最新鋭のアンプとの対比具合に目を疑ったが、余りの口パクっぷりに耳も疑った。途中、『皆、今日は遥々ライブ会場に来てくれてありがとーーー』 とモロに劉徳華の録音シャウトが入ってるし…ただ、周りには人だかりができるくらいの集客具合で繁盛している様子だった。
●物乞いパターン2
二人組の芸:一人は布団の中に横たわっており、傷だらけの足(足のように見える気に肌色のペンキ塗装を施したもののよう)を布団の中からチラつかせて同情を誘っている。そして相方は何かを叫びながらひたすら額を上下動させて地面に打ち付けている。何を叫んでいるか聞き取れなかったが、道行く人は皆蔑んだ目をして通り過ぎていた。
●物乞いパターン3
書道:半裸状態で鼻の穴に筆を突っ込み、自らの書道術を披露。腕前は確かで、大勢が彼の前の茶碗にお金を落としていっていた。
●物乞いパターン4
念仏:袈裟を身にまとった御坊様が念仏とぼしきものを唱えていた。その前には他の物乞い同様に寄付金徴収用の茶碗が。
拱北で歩いた数百メートルの間だけでこれだけ楽しませてくれる中国の物乞い達。とてつもないエンターテイメント性で、もはや大道芸人と呼んだ方がしっくりくる。
中国では物乞いの総統括組織なるものも存在し、実戦にでる物乞い戦士の育成などに励んでいるとのニュースも流れている。マーケティング戦略とかもたててるのかな…拱北の国境利用者数から計算するとあの大通りは毎日20万以上の人が通る。そのうち1%の人が1元を落としたら一日当たり200元。月25日の出動で5000元の収入…
広東省の公定最低賃金が1000元/月を超えたとはいえ、外で大道芸をしたほうが実入りがいいのかもしれない。
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