帝国ホテル大阪 インペリアルフロア宿泊記

この日の大阪での宿は、オークラ・ニューオータニと並ぶ元祖御三家の一角・帝国ホテルを利用してみることに。

帝国ホテル…。130年の歴史と伝統を誇る純然たる日本資本の高級ホテルで、先ずその重厚なネーミングからして如何にも日本を代表するホテルといった御立派な印象を受けるが、同じく大阪市内には大阪帝国ホテルといった2つ星ホテルも存在するので、名前の響きなどなんとも当てにはならんようだ。この日の大阪での宿は、オークラ・ニューオータニと並ぶ元祖御三家の一角・帝国ホテルを利用してみることに。

帝国ホテル…。130年の歴史と伝統を誇る純然たる日本資本の高級ホテルで、先ずその重厚なネーミングからして如何にも日本を代表するホテルといった御立派な印象を受けるが、同じく大阪市内には大阪帝国ホテルといった2つ星ホテルも存在するので、名前の響きなどなんとも当てにはならんようだ。

世の中にはフォーシーズンズという名前だけは高級そうなドミトリーなんかもあったりしますしね。

…話を大阪帝国ホテルから帝国ホテル大阪に戻そう。
場所は大阪駅から車で約15分、桜の名所・桜ノ宮公園のすぐ傍にある。
ひだり みぎ
大阪駅のウェスティン行きバスなんかも利用する発着スポットから無料送迎バスで15分。これを不便と感じるか否かは考えようであるが、運行頻度も高いし、中途半端に駅まで徒歩7分といったホテルよりは便利かと。

【時刻表】

【乗り場】

詳しくはホテル公式サイトの紹介ページを確認あれ。

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嫌味の無い高級感を醸し出す地上24階建てビルに入る帝国ホテル大阪は、1890年開業の帝国ホテル東京、1933年開業の上高地帝国ホテルと比べて遥かに新しく1996年開業。格式もお値段も高い東京と異なり、USJのアライアンスホテルにも加盟するなど、家族でも楽しく利用できるような都市型リゾートホテルの要素も持っている。お値段も一万円台から泊まれてお手頃だし。

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ホテルに着くとドアマンの方が素敵な笑顔で迎えてくれ、まるで我が家に帰ってきたような安心感を与えてくれる。これがまたね。満面の笑み、大げさなくらいの笑みでこっちまでつられて笑ってしまうくらいの会心の笑みなんだ。これでいてワザとらしさとか嫌味とかを一切感じさせないプロの笑み。バスの運転手も帝国ブランドを感じさせる身のこなしと仕事ぶりだったし。1泊1万円台という宿泊費だけど、ラフな格好のスタッフがラフな運転でトゥクトゥク送迎を行うようなホテルとの違いをホテルに入る前からまざまざと見せつけられた。

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ウォーターフロント沿いに建つ複合商業施設・大阪アメニティパーク側の裏口からも入館可能。



1階玄関から館内に入ると、正面は1階ロビーと庭園を臨む吹き抜けのロビーラウンジ。威厳を感じる帝国ホテル東京とは違う、どこか柔らかさを感じる館内の雰囲気だ。

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フロントのある2階のロビーも本家本元の東京の造りを踏襲した感はあるものの、天井の低さや歴史の違いか東京とは受ける印象が全く異なってくる。スタッフは気が利くし、全体的にアットホームな雰囲気で良いんですけどね。チェックインの対応をしてくれたの研修生の方も、チェックアウトの時までチェックインの時の会話を覚えてて、こっちからタクシーをお願いする前に「本日○○へはタクシーをご利用になられますか?」なんて声をかけてくれるし、流石の対応だった。


ロビーから部屋への案内を担当してくださったベルマン氏の対応もスマート。マニュアル的な対応でなく、自然なコミュニケーションの流れからターンダウンの時間なんかを探ってるんだろうなぁなんて感じで、いつも機転を利かして仕事してるんだろう、と。慇懃無礼な上から目線なんて評判も聞かれたけど、このこの日に関しては真心から丁寧な対応をして頂いた。

ひだり みぎ
白地にクラシカルな模様入りの壁面が印象的なホールウェイ。今回利用させて頂くインペリアルフロアは19階-21階に位置し、各フロアにゲストアテンダントのデスクが有ったり、部屋のカードキーをエレベーターの操作盤に差し込むだけで自動的に自分の部屋の階のボタンが点灯したりと、ちょっとした特別感を味わうことができる。ただ、他のホテルで言うところのクラブラウンジサービスは無いので悪しからず。

インペリアルフロアの特徴

最上の眠りのために:
・心地よい眠りを追求し、帝国ホテルが開発したオリジナルのベッドとデュベ(羽毛布団)を採用。「スリープワークス」と名付けました。
快適なご滞在のために:
・エレベーターでは、カードキーをかざすとご宿泊のフロアに停止する方式となっており、安全性の高いフロアです。
・客室に新聞を2紙 無料でご用意します。
きめ細やかなおもてなしとサービス:
・チェックインはゲストリレーションズデスク(2階)で承ります。
・フロア専任のゲストアテンダントがご滞在中、お荷物の荷解きや、館内レストランのご予約をはじめとするお客様のご要望にお応えします。
・ターンダウンの際にホテルからささやかな贈り物をご用意します。

エグゼフロア扱いだけど、飲食無料の所謂クラブラウンジアクセスが無いので自分を含む乞食系ホテラー諸氏には価値が見いだせんでしょう。

部屋:インペリアルフロア スーペリア




チェックインをスムーズに終えアサインされたのは20階の角部屋。スーペリアルームの部屋面積は30~38㎡と狭すぎず広すぎず、シングルユースには丁度良い。

某カールトンのような重厚感や某レジス・某マリオットのモダンラグジュアリー感は無いが、壁の模様や色合いと綺麗に合わせた統一感のあるコーディネイトで無難なテイストの空間となっている。全体的にクラシカルな感じかな。
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ベッド間のサイドテーブルには照明・エアコン・カーテン・ドレープなんかを調整できるコントロールボードが置いてあり便利。目の前に立つとセンサーで自動的にオンになってビックリしたわ。


全体的に和風で落ち着きある設えの中、ライティングデスクのチェアだけが英字プリントで少し浮いている。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
窓の外の素晴らしい夜景に充実の有料ミニバーメニュー。

DVDプレイヤー・アイロン・加湿器なんかは貸し出し制。変わりどころではカールドライヤーや氷枕、筆ペン、ジョギングウェアなんかも借りれるようだ。


浴衣の模様は達筆系の平仮名で「ていこくほてる」。遊び心あるなぁw


ひだり みぎ
水周りはバスタブに加えて狭いながらもシャワーブースも有。MIKIMOTO COSMETICSのバスアメニティだけでなく、アフターシェイブローション・ヘアリキッド・ヘアトニックといったミラショーンの男性用化粧品まで用意されていた。

インペリアルクラブラウンジ


一階の奥まったところにインペリアルクラブメンバー専用のインペリアルクラブラウンジがあるので、インペリアルフロア滞在者として会員でもないのに突っ込んでみた。

インペリアルクラブラウンジ大阪/ホテル棟1階 9 : 00~17 : 00 (日・祝日を除く)】

サンドイッチ(11:30~)、コーヒー・紅茶・ソフトドリンクをご用意しております(有料)。
インペリアルフロアにご宿泊時は、無料でコーヒー・紅茶・ソフトドリンクをご利用いただけます。

普通に入室をお許し頂けたが、会員でないとインペリアルフロア宿泊者でも全メニュー有料となるのだろう、注文に対してきっちりと請求書が回ってきた。
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この日は某メーカーの方2名が打合せをしているだけで、実に静かな空間だった。お蔭でオジサマ方の会話が一語一句聞こえてしまうというね。まぁ内部人事の話なんで別に知っても得をするような内容じゃなかったけど。

レインボーラウンジ

夜は23階のレインボーラウンジへ。正直、名前はイケてない…こんなネーミングセンスだからか席数63で利用客は小生のみw。朝食会場のフライングトマトもそうだけど、どうも飲食施設のネーミングがチープなんだよな。ご立派な由来があるんだろうけど。

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某レジスや某コンチのようなモダンスタイリッシュな雰囲気ではなく入り易いし、眼下の大川の流れと遠く生駒の山並みまで見渡せる眺望は圧巻なんだけどな。もしかしたらディナータイムじゃなくもう少し遅くから賑わってくるのかな。


手始めの一杯は帝国ホテル110周年記念時に考案されたウォッカベースのオリジナルカクテル・水の精(1,620円)。某カールトンで3,000円級のドリンクを飲んでからというものの金銭感覚が麻痺してしまい、1,000円台のドリンクが安く感じるようになってしまったw。身の丈を超えた贅沢病ってやつか。これ以上悪化させてはならない恐ろしい心の病である。

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メインは1924年に生まれた帝国ホテル発のオリジナルカクテル・Mt. Fuji(1,620円)と合わせてシャリアピンステーキを。聞き慣れない名前のステーキだが、wikiに拠ると、「当時歯痛もしくは入れ歯の不具合に悩まされていた(オペラ歌手)シャリアピンの、柔らかいステーキが食べたいという要望に応えて、帝国ホテルニューグリルの料理長だった筒井福夫により考案された」一品だという。シャリアピンのおっさんは「ヤワラカイステーキガタベターイ」って言っただけやんけ。こんな由来なら筒井ステーキとかにしてやれよとも思わんでもない。

レインボーラウンジ
営業時間:17:00-23:00(ラストオーダー 22:45)
料金:カクテル 1,300円~ ※消費税込、サービス料別

食後はインペリアロア利用客へのささやかな贈り物と共にプチセレブ気分で茶をしばいてから消灯。

所感

某マリオットのように超高層フロアもなく、某カールトンや某レジスの様に客室には豪華絢爛な内装もなく、某コンチネンタルのようにターミナル駅直結という訳でもなく…。立地や建物の豪華さでは帝国ホテル東京にも劣るけど、それでもスタッフの方々が活き活きと勤められていて印象に残る滞在だった。ただ…。ラウンジでの無銭飯に無銭酒が無い点は乞食ホテラー的には残念だけど、それでもリピートさせてもらいたくなる良ホテルだった。

帝国ホテル大阪


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公式サイト:http://www.imperialhotel.co.jp/j/osaka/
住所:〒530-0042大阪市北区天満橋1-8-50
電話: 06-6881-1111


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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    IHG好き様

    確かにインペリアルフロアの特典は外資のクラブフロアベネフィットと比べればがっかりする内容ですね…。
    でも、インターコンチネンタルよりは遥かに安いので、クラブフロアの替わりに朝晩に帝国ホテル内の飲食施設を利用してみるのも良いかもしれませぬ。

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