タイ国際航空B747-400 ファーストクラス解放 搭乗記

さて、いよいよお待ちかねのB747-400の1Aに乗れる時がやってきた。しかも、SIN-BKKが1Aで、乗継便のBKK-HKGがアッパーC席というジャンボ二連発。B747なんてキャセイが引退間際のジャンボの老体に鞭打って羽田―香港で飛ばしてた時以来だから、ちょうど一年ぶりくらいになるだろうか。普通、旅行の終わりというのは悲しいものなんだけど、今回に関してはカジノでの勝負を終えたあたりから「早く帰路に就きたい」とか思い始めちゃってましたw。ジャンボ二連発はそれほど胸アツなんです。

もう駐機場から放つ存在感が違います。セクシーすぎる。

恵体を活かした安定飛行がウリのジャンボさん。やっぱりいつ見ても良いよなぁ(恍惚)。あの大きく丸っぽい機体形状に精神安定剤的な効果があるのか、眺めているだけでなんだか安心してくるんだ。


さぁいざ搭乗開始。二階建てなもんで、機内への運命の分かれ道はアッパーデッキとメインデッキに分岐してる。

F席のCクラス開放という幸運を掴んだ自分はメインデッキへ。搭乗するなり3名のCAに合掌ポーズで歓迎されてから囲まれて、そのまま搭乗口左手のAコンへと護送されるかのようにアテンドされたw。

前方に行くほど狭くなっていくこの構造。最前列席のこの先っぽ感が堪らんのじゃよ。コックピットよりも機体の前方にあるくらいで、パイロットビューに近い景色が楽しめますからね。


他の機材では味わえない独特の雰囲気をムンムン醸し出すA744のAコン。


今回はファーストクラスの座席数9に対し、乗客は皆さんC席からの解放組であろう6名のみ。どういう訳だか皆様「おふくよか」という点で共通しているようだ。贅肉は富の象徴とか言われる通り、皆様恐らくは相当の資産家様なのであろう。

ひだり みぎ
こちらがTGジャンボのファーストクラスシート。やはりここでも徹底的にコーポレートカラーに拘っているようだ。パープルとイエローだけで座席が彩られていて、落ち着いた渋味のある高級感を漂わせている。


ジャケット用のミニクローゼットも座席に完備。

シートスペックはピッチが200-203cm・幅53cmと幅に関してはC席の51cmと大差ないんだけど、なんでか数字以上に広く感じられる。
ひだり みぎ
もしかしたら、座席ファブリックが横柄なので、ボーダー柄は太って見えるみたいな視覚トリックが働いてるのかもしれないな。脳の錯覚に訴えかけるとは流石w

ひだり みぎ
今回のような飛行時間2時間半の単距離フライトには無用の長物となってしまうが、もちろんリクライニング角度は180°。フルフラットです。


スクリーンも23インチと巨大。モニター周りが非常にすっきりしてるので、余計に大きく感じるのかもしれん。


2メートルのピッチだけあって座席スペースは窓4個分で、窓際には機内エンタメやリクライニング・照明のコントローラー、木目調デスク・収納スペース兼機内誌収納スペースがズラリと一列に並んでる。これだけ各機能が窓際に集約していると、いつも「アレどこ置いたっけ?」とかなったり忘れ物したりするボケた自分でも物の管理で失敗することなし。

ひだり みぎ

ひだり みぎ


収納スペースの中もこだわりの紫色w。内部にコンセントの差込口があり、収納中でも内部で充電可能。

ひだり みぎ
そんなこんなで滅多に味わえないFの贅沢な空間を観察していると、微笑みのオッサンがノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンと特製モクテルを持ってやってきた。なんでよりによってオッサンなんだ…すっごいオカマっぽい口調に表情だぞ…なんてことは口が裂けても言ってはいけません。

ウェルカムドリンクを飲み干し程なくすると、大きな機体がずんぐりと動き出した。時計を見ると12:25、定刻通りの出発だ。
ひだり みぎ
重い体をゆっさゆっさと揺らしてタキシングすること10分弱、力強くチャンギ シンガポール国際空港を飛び出した。


ものの10分程で巡航高度に達し、予めお願いしていたビールとナッツがやってきた。なんでも、この日はもともとC席予約が6名のみとのこと。きめ細かいサービスができますよーとうっとりとした笑顔でオッサンクルーが教えてくれた。事実、このオッサンは常にAコンをウロウロと巡回して回り、何かあったら直ぐに乗客のもとに駆け付け跪いていた。執事みたいな男である。

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今回はバンコクでの滞在期間をもうけなかった分、ここでは迷わずタイ風海老カレーを選択した。スパイシーなカレーにはシャンパンよりビールが合うだろうということで、ご当地シンハービールももう一丁追加。


食後はコーヒーで〆。いかにテーブルが大きいか良くお分かりでしょうw。

コーヒーも飲み干し、機内探索を開始する。
ひだり みぎ
Bコン・メインデッキのビジネスクラスは2×2のアブレスト。


機体の右半分がギャレーに割かれているので、このような変則形状となっている。


そうこうするうちに、降下開始のアナウンスが流れ、執事にエスコートされ着席する。あっという間すぎるわーー。


もっと飛んでていいっすよ~って時に限って早く着いてしまうもので、定刻より10分早くバンコク スワンナプーム国際空港に到着した。本当にあっという間の空の旅だった。

長距離路線を優雅且つ力強く飛んでるイメージのあるジャンボだけど、意外にもバンコク-香港やバンコク-シンガポールの単距離路線でお安く手軽に乗れたりするんです。特にF設定の無い路線でB747やA380が来たらファーストクラス席の解放されるといったことも高確率で発生します。機材繰りのタイミング次第だし、直前の機材変更のリスクもありますが、格安料金でF席を試してみたい方、SIN-BKKやBKK-HKGの単距離路線を試してみてください。

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