マリオット珠海 クラブフロア宿泊記

さぁ今週もお待ちかねのウィークエンドがやってきた!現在地は広州。このまま鉄道で香港に直帰して週末飲茶三昧の贅肉修行を楽しむも良し、マカオでゆっくり一泊してからフェリーで香港に戻っても良し…。いや、そういや佛山のインターコンチネンタルも行ってみたいし、意表を突いて長沙まで行って毛沢東の生家に飛び込みで表敬訪問するのもアリかなぁ。…なんて際限なく妄想が膨らんでしまって手が付けられなくなる金曜日の終業後。

妄想癖に任せてあれやこれやと思いを巡らせた結果、やっぱり男ならマカオだよなーというしょうもない結論に辿り着いた。ということで、土曜日朝一でマカオ-中国のイミグレまで向かう鉄道に乗り込んだ訳なんだが…道中の中山市に差し掛かったあたりで心変わり。今回は馴染みの薄い珠海で「途中下車」してみることにした。どうです、この見事なまでの優柔不断、行き当たりばったりさw。ここ数年で週末の時間の使い方が随分とテキトーになってしまったw。


特に観光資源がある訳でもなく、マカオへの玄関口程度の印象しかない珠海。2-3年程前に立ち寄った際にはホリデイインくらいしか欧米系ホテルが無かったんだけど、どうやらあれからシェラトン・プルマン・マリオットが立て続けにオープン、外資系の開業ラッシュは当面続き、2018年にはセントレジスが、20年にはメリディアンもそれぞれオープンするんだと。需要的には底打ち感がありそうだから、出すとしたら大型ビジネスホテルよりも、やっぱりセントレジスとかプルマンとか、ラグジュアリーで客単価の高いホテルを中心とせざるを得んのかな。


今回の宿はSPGを最優先に考えシェラトンに泊まりたかったんだけど、地図を見るとシェラトンは珠海の奥の奥のそのまた更に奥という立地だったので却下。IHGのホリデイインはスタイルが古臭そう。アコーのプルマンは一泊2万5千円と高すぎる。ということで、今回は消去法で残ったマリオットホテルに泊まってみることに。
ひだり みぎ
珠海へは広州南駅から高速鉄道で1時間ちょっと。おお!広州から意外と近い!と思ってしまいそうだけど、広州市街地から広州南駅まで行くのに地下鉄で1時間くらいかかりますからね…。

また、日本の新幹線と違い飛び乗不可なので、わざわざ長蛇の列に並んで乗車券を買い求めんといけん。これがまた億劫で億劫で。広州市内からの移動だとバスに乗った方が結局は早く珠海に着くっぽい。

この日も朝7時前に広州市街地の天河を出たのに、広州南の出発は09:20。珠海到着は10:44で、結局まるまる4時間かかってるもんな。

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広珠高速鉄道の座席は一等と二等の二クラス制。一等でも90元と割安だったので、今回は一号車一等席の座席を選択した。新幹線普通席と同じく座席配置2-3の二等席に対し、一等は2-2と若干のゆとりがあり、手動のレッグレストも付いている。料金が高いぶん客層が限定されるからか、車内が比較的静かだったのには救われた。

アクセス

珠海駅は洪北のイミグレーションから歩いて3分程。ここからマリオットへはK10番のバスで移動する。運賃は2元。

25分ほど走り「九州城」というショッピングモールが集まるバス停で下車すると、ガラス張りの箱に中国格子が張り巡らされたマリオットが視界に入ってきた。マカオからも意外と近いんだな。タクシーだと15分程度の距離。

ひだり みぎ
ただでさえ目立つ造りの建物なのに、夜は建物全体を覆うド派手なライティングで更に存在感が増す。勘弁してくれよ、こんな毒々しい着色。中国格子が気味悪さを増長させちゃってるし。


九州港からも車で10分強。九州港⇔ホテル間は無料シャトルバスが運行してる。


ホテル前の珠海免税市場なる巨大商業施設にはカルフール・マクドナルド・KFC・スターバックス・味千ラーメン・モリカフェ・香港スイーツなんかが入っているので、食事には困らない。ただ、純粋に買い物目的で行くとなると失望してしまうかも。

館内

ひだり みぎ
2016年オープンの若~いホテルで、建物自体もマリオットのオープンに合わせて完成した出来立てほやほやの新築なんだと。ドアマンが一切の職務を放棄して突っ立ってるだけというのが気になるが、まぁこれは中国の新しいホテルということで大目にみよう。ホテルの運営自体はZhuHai New Dragon Hotel Co., Ltdという地場企業が請け負っていて、実質はマリオットの名前貸し運用みたいだし。

ひだり みぎ
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マリオットの名に相応しい優雅さを誇る吹き抜けのロビーでは外国人バンドの生演奏なんかも行われていたりと、とても華やかな印象。しかもボーカルはアフリカ系の方で、めっちゃソウルフルな歌声を館内に響かせてるというね。殆ど誰も聞いていないのにノリノリで歌い続けてるのが痛々しかったけど、そんな状況でも100%のパフォーマンスを出し切る彼のプロフェッショナル精神は立派。いつの日か彼が日の目を見ることになることを願ってやまない。

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やっぱり新しいホテルでまだまだ広くは認知されていないんだろうな。新築の香り漂う廊下にも利用客の姿が殆どいない。どうやら稼働率は芳しくないようだ。

部屋:エグゼクティブキング シティビュー

エグゼクティブクラスという大そうなカテゴリー名だけど、部屋の造り自体は最安値のデラックスと全く同じで、ラウンジアクセスの有無のみがデラックスとの違いとなる。マリオットはSPGに比べてスイートアップに厳しいので、マリオットゴールド会員・プラチナ会員だとかなりの確率でこのルームカテゴリーにぶっこまれることになるだろう。
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部屋面積は41㎡、外観と同様に客室内にも中国格子が随所に使われるなど、モダンチャイナなな要素がたっぷり。陽当たりも良好だし、全ての家具類が新品というのも堪らない。ベッドのリネンも水周りもフローリングも何もかもがピッカピカですから。変なペンキの匂いとかじゃなく、ナチュラルな木の匂い。新築の香りに癒されます。

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ソファとモダンな造りのワークデスクは一番奥の窓際に配置されており、窓の外に広がる珠海の街並みを見ながらのんび~りできる。街路樹が多く緑化率も高いし、東莞や深センと違って静か。なかなか良い所じゃないですか、珠海は。

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部屋の手前にある水周りのスペースには深めのバスタブも設置されている。ベッドスペースと一続きになった設計だけど、重厚なスライドドアを引っ張り出せば、独立したバスルームへと早変わり。最近多いですよね、このスタイルを採用するホテル。

ひだり みぎ
バスアメニティはマリオットでよく見かけるタイのThann。ご丁寧に、シャワーキャップにまでThannの文字が入ってる。

ひだり みぎ
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このクラスのホテルのエグゼクティブフロアにしては珍しく、傘やアイロンは用意されていないようだ。

ラウンジ

ここからは肝心のラウンジに関して。朝食・アフタヌーンティ・イブニングカクテルと、ホテル内でまったくり御寛ぎ派なホテラーには充実のサービス内容になっている。

ラウンジスタッフは素晴らしく気の利く方が揃っていて、ラウンジの居心地の良さは抜群。利用客が少なく静かですし、アットホームな雰囲気です。

ひだり みぎ
いつ来てもガラガラで独り占め状態のラウンジ。これ程までにガラリとしたホテルラウンジは大陸にしては珍しいけれど、そもそもホテルの宿泊客自体少ないのだから、ラウンジも閑散としてて当然だ。

先ずは手始めにアフタヌーンティから。チェックインの流れから居座って軽食を頂きます。
ひだり みぎ
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アフタヌーンティと言っても優雅な三角トレイに魅惑のスイートが宝石のように散りばめられて…なんてことはなく、作り置きされたサンドイッチやケーキ等の軽食が中心。お茶やillyのコーヒーなんかはリクエストすれば直ぐにご用意頂ける。まぁ日中はキャンディやフルーツしか置かないホテルも多いので、軽食が置かれているだけでも十分な内容といえるだろう。

続いてお楽しみのイブニングカクテルへ。
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アルコールはベーシックなものは全て揃ってるけど、Willowglenのワインはイケてなかった。香りだけで安物と分かる雑魚には早いところ戦力外通告を出して欲しい。

ひだり みぎ
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ミールはウェスタン・チャイニーズを中心に充実。サラダバー・スープ・フルーツ・ケーキなんかも用意されていて、ここだけでディナーを完結できる内容になっている。

ひだり みぎ
味は特別に美味しいわけではないけれど、万人受けする無難なテイストの料理が揃っている。特に美味かったと言えるのは茶骨茶くらいかな。

プール

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プールは屋外のみで、今回は残念ながら寒かったので利用せず。

朝食

朝食は2階のCity Bistroで。
ひだり みぎ
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ここも中華・西洋料理共に十分な品揃えだし、ドリンクも生絞りジュースが用意されているなど、マリオットにしては及第点かな。確実に朝食会場で朝御飯を食べさせてもらえるマリオットプラチナは意外と重宝するな。SPGだとホテルによっては朝はショボいラウンジ飯だけということもありますんで。


トマトでけぇ~。朝からこれだけガッツリ食べさせてもらえて余は満足なり。

所感

空いてるし、新しいホテル好きには穴場かな。2017年度はカテゴリーダウンするので特典宿泊もし易くなるし。ただ、地図で見ると珠海市の中心と思えたんだけど、目の前のショッピングモールは店の数が多いだけでショボショボだったし、街歩きや夜遊びを楽しむにはゴンベイのホテルの方が便利ではあると思う。ホテル前の大通りから奥まったところに建てられ静かな環境にあるので、中国の中にいても夜くらいは喧騒から離れてゆっくりしたいビジネスマン・旅行者には良いでしょう。

珠海マリオットホテル/珠海新骏景万豪酒店/Zhuhai Marriott Hotel


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ウェブサイト:http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/zuhmc-zhuhai-marriott-hotel/
住所:Building 9, No 177 Jingshan Road, Jida, Xiangzhou District Zhuhai
電話:+86-756-6318888
マリオットカテゴリー:3(2017年3月7日から2になり、10,000ポイントで泊まれるようになる)


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コメント

  1. さんだーばーど BKS-BBA

    観客不在のままノリノリで歌い続ける方。P人もそうでしたよねー。思い出して笑いました。

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