JL751 成田ーハノイ B787-8(SS8) スカイスイート787(Sky Suite 787) 搭乗記

この日はJL751便で成田からベトナムの首都・ハノイへ一っ飛び。機材は普段から中距離路線でお世話になっている787だけど、ハノイ路線は同じ787でも新型ビジネスクラスシートを積んだ新仕様機材「SKY SUITE 787(SS8)」の787で運航されている。

そう、JALは二種類の787-8を運行しているのである。

旧機材:JALシェルフラットネオのC42席+Y144席の計186席
新機材:SKY SUITE 787のC38席+PY35席+Y88席の計161席。
JALの時刻表やwebサイトでは従来型のB787-8型機と新機材との判別ができるよう、旧型のB787-8型機は「788」・新型は「SS8」と表記を使い分けている。

JALは直前の機材変更は殆ど無いので、予約前に機材をしっかり確認しておこう。旧型と新型だと特にC席の快適度合いは天と地ほどに差があるので。

JAL SKY SUITEは「ひとクラス上の最高品質」をテーマにした新型ビジネスクラスシートで、B777-200ERにSKY SUITE 777(SS7)が、767-300ERにSKY SUITE 767(SS6)が相次いで投入され、2014年12月に満を持してB787の一部機材にもSKY SUITE 787(SS8)が搭載され始めた。そもそも始めから787にシェルフラットNEOのようなシートを導入しないでくれよとも思ってしまうが…現時点でJALが保有する25機のB787-8の内、15機がシェルフラットNEO・10機がスカイスイート仕様となっている。

因みに…羽田・成田からベトナムハノイへの直行便はJL・ NH・VNの三社が飛ばしていて、ベトナム航空も成田便は787で運航してる。
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VNの787も中々の好評を博しているようなので、羽田発に787を持ってきてくれれば乗ってみたいのだけど。


この日の出発ゲートはサテライト側。出発まで1時間しかなかったが、最後の晩餐として寿司を頬張る為だけに本館ラウンジへ。もう成田寿司と羽田焼肉のドカ食いは出国前の最後の儀式ですね。胃袋のほうも「あ、寿司のドカ食いが来た。暫くは海外出張でヒモジイ思いもするのかな。」と分かってくれてると思う。

こちらがB787-8型機のスカイスイート787。ギザギザしたエンジンナセルの終端が特徴的。

従来型787と比べて25席も少なくなっているが、それでも搭乗率は7割程だろうか。優先搭乗の対象者も香港や上海行きと比べると少ないし、ご自慢のC席は38席もあるのに数える程の人しか埋まっていなかった。


全38席あるビジネスクラスは2-2-2の配列。窓寄りの2座席は窓側席からの通路アクセスを可能にする為にスタッガード、中央の2座席は横並びというレイアウトになっている。フルフラットに全席通路アクセスと機能面だけでもシェルフラットネオとは大違いだし、見た目的にも落ち着いたエンジ色がいかしてて上品さが増している。

真ん中の隣り合った2席も座席間にある開閉可能ななパーティションを閉めればプライバシーを確保できるし、知り合い同士の利用なら仕切りを開けば座ったままで会話も楽しめる。イメージ的には2-2-2というより1-1-2-1-1みたいなフォーメーションだな。

ひだり みぎ
上手い具合の写真が撮れなかったので、日本航空オフィシャルサイトから画像を拝借。シートの広さは申し分ないけれど、窓際席に入り込む通路の幅は極狭なので、メタボ体系だとお腹がつっかえるかもw

■SKY SUITE 787 スペック
・配列:2-2-2 38席
・ベッド時長さ(最大)):約188センチ
・ベッド時幅(最大):約65センチ
・ベッド時足元幅:約53センチ

今回は個室感マックスの窓際K列席を選択、吉永小百合似の添乗員により座席までのエスコートを受ける。
ひだり みぎ
シートピッチが広くて着席時の目の位置から画面までの距離があるだけに、23インチというモニターの大きさは助かるし、オットマンがあり離発着時も足を伸ばして寛げるのも地味に喜ばしい。流石、SKYTRAXのベスト・ビジネスクラス・エアラインシート賞を受賞しただけあって、パッと見ただけで魅力的なシートであると分かる。

ひだり みぎ
スマホの様にタッチ操作可能な機内エンターテインメント用コントローラー(左)にリクライニングシートの操作パネル(右)。コントローラーではシートやエンタメの操作だけでなくフライトマップや免税品・機内食の内容も確認できるが、スカイwifiサービスを使ってのネット接続は不可。

ひだり みぎ
着席してみてると、座席の配置がジグザグなので普通に座っても隣の人の顔は見えないものの、やはり通路側席の方の存在は気になってしまう。

ただ、座席間の仕切りを上げた状態の個室感は他機材のスカイスイートよりも遥かに上で、隣席の乗客も通路を歩く乗務員も一切気にならない自分だけの聖なる空間となる。
ひだり みぎ
窓際席はプライバシーの点では一番だけど、強いて欠点を挙げるならば、手元に物を置くスペースがちょい少ない。席の後方にオーバーヘッドシェルフがあるけれど座りながらだと使えないし、モニター前のテーブルは遠いし…。


こちらは搭乗時に用意されているノイズキャンセリングヘッドフォン・ブランケット・枕のセット。他に離陸前に耳栓・アイマスク・モイスチャーマスク・アイリフレッシャー・新聞などが配布されるけど、単距離路線故にゼロハリバートンのケースは付かん。


さて、飛行機はいよいよ出発だ。92番スポットをほぼ定刻通りに離れ、3万4000フィートまで一気に上昇。ハノイに向けた6時間超のフライトが始まった。


無事に離陸し、シートベルトのサインが消えると同時に機内食の準備が開始される。JALの国際線ビジネスクラスやファーストクラスでは、(非グルメな小生は存じ上げない方達ばかりだが)著名なシェフ陣がプロデュースする機内食が提供されている。

和食は「くろぎ」という割烹料理屋の黒木純シェフとのコラボメニュー。正直、くろぎも黒木シェフも存じ上げないのだが、メニュー的には洋食より自分の好みに合っていたので、和食を選択する。
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ひだり みぎ
弁当仕立ての前菜は初夏の涼しげな「風」を意識したさっぱりとした献立となっていて、夏バテで食欲が落ち気味な状態でもサクッと食べられる。


続いて出てきた台の物は和風牛タンシチューに銀鱈味噌漬け。牛タンシチューに期待して和食を選択したのだが、見た目も味も食感も、全くもってイメージと違って残念な結果に。メインを残す姿を見てCAの口から放たれた「やっぱり味が強すぎます?」という一言が意味深だった。


最後にツルっとした甘味をどうぞ~とのことで頂いた水羊羹で口直しし、食後の3時間半はプライベート空間で寝転がってグータラグータラ。SS6もSS7も乗ったけど、個室感はやっぱりSS8の窓際席が最強だな。機材が787ということもあるのだろうけど、6時間程度のフライトでも疲労感なく目的地に着くことができる。

【SS8(SS9)搭載便】

B787-9はB787-8の胴長タイプで、ビジネスクラスシートはSky Suite787(SS9)と名付けられているが、シート的にはSS8と変わらない。

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