エルミタージュ トリビュートポートフォリオホテル ジャカルタ 宿泊記

ようやくだ。昨年度は志半ばで断念せざるを得なかったSPG全11ブランド制覇の夢、漸く達成することができた。

今夏にエレメントを落城させリーチをかけてからというものの約3か月、ようやく最後の難関A Tribute Portfolio Hotel”を攻略して悲願達成。同時に今年のSPG滞在数44・宿泊数75となり、Your24の特典も手にすることができた。

まだまだホテル数の少ないトリビュートポートフォリオ、アジア専の自分の修行先はもちろんエルミタージュ・ジャカルタとなる。今でこそシンガポールとバリに新たに開業したので選択肢が増えたけど、つい最近まではアジアだとジャカルタかキロロの二択だったもんな。来年度はエレメントもクアラルンプールで開業する等、今年よりは負担少なく全ブランド制覇が出来そうだ。

さて、そんな拙僧の修行先であるエルミタージュ・ジャカルタは、ジャカルタの中心地のメンテン地区にある。オバマが幼少時代に通った学び舎があるような高級住宅地で、門番や女中を抱える御殿や屋敷がズラリと並ぶ閑静な環境の中にある。

細い道が多く入り組んでることに加えて一方通行も多く、周辺をウロウロと走り回った末、ようやく白亜の大宮殿のようなエルミタージュホテルが目の前に現れた。SPGの提携する前もエルミタージュホテルとして営業していた筈だが、タクシー運ちゃん内での知名度は低い。

要塞かのようにも見えるこの美しきジャワコロニアルの建物は、1923年に建てられたオランダの電気通信局がリニューアルされたものらしい。旧宗主国の遺構を文化資産として積極的に活用するあたりにもインドネシアの懐の深さを感じるな。戦後補償うんぬんと…

ヴィンテージ物独特の魅力がプンプンして、館内に入る前から優雅な気分にさせられる。

ひだり みぎ
天井が高く、全体をホワイトで統一した明るいチェックインロビー。磨き上げられた大理石の床や調度品の格式の高さは歴史ある宮殿さながらで重厚感ある造りだが、ピッカピカの白を基調としているので決して重苦しさは感じない。デザインホテルズもそうだけど、SPGは提携先を使ってローリスクでホテルブランドのバラエティーを上手く広げてきたな。結局マリオットに買収されたけど。


チェックインをお願いするとすかさずウェルカムドリンクと冷たいおしぼりが提供される。ホテルスタッフも美男美女揃いで一人一人が礼儀正しく、素晴らしいホスピタリティ精神を持っている。流石、ジャワ伝統のおもてなしを謳うことだけある。

ひだり みぎ
客室エリアへはルームキーが無いと入れない仕組みになっているので、ホテル内は安全だし静か。全90室で宿泊客も多くないし、ジャカルタの喧騒に疲れきった身を静かに癒す療養先としてはもってこいだな。

部屋はSPGのスイートナイトアワード効果によりエグゼクティブスイート。ドアを開けてすぐ目の前に広がるのがリビングルーム。奥にバスルーム・ベッドルームと続き、それぞれのエリアは引き戸で分けることができる。
ひだり みぎ
天井にぶらさがるシャンデリア風のランプや大理石の床にテーブル、チェアのファブリックなんかに格式の高さが表れている。もっとアジアンアジアンしてると思ったけど、オランダ海上帝国の役所だった建物が使われていることだけあって、印洋折衷的な内装にしているのだろうか。洋風の箱にジャワ要素を散りばめましたといったテイストで、嫌味の無いゴージャスさが演出されている。

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一番奥のベッドルームには豪華なカーペットが敷きつめられたり、ヘッドボード上にジャワの伝統織物が掛けられたりと、全体として気品の高さを感じさせる空間になっている。寝室まで白一辺倒じゃ落ち着いて寝れやしないからな。

ひだり みぎ
中庭を見下ろせる優雅なバルコニーなんかも付いちゃって。


ダブルハピネスの壺やジャワ陶器、植民地時代のジャワの市民生活を描写したレトロチックな絵画なんかもさり気無く飾られちゃったり。

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水周りはコンパクト。レインシャワーとハンドシャワーの両方があるものの、このクラスのホテルのスイートルームにしては珍しくバスタブは無し。

ひだり みぎ
バスアメニティは気合のETRO。


そんなこんなで素晴らしい空間での優雅なひと時を堪能していると、突如としてピンポーンとベルが鳴る。プラチナギフトをお召し上がりあれーと。ここでも御膳が三段トレイになっていたりと、演出が一々凝っている。

館内:
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ロビーフロアは天上がバカ高いので、縦長の写真が増えてしまう。

ひだり みぎ

客室数100未満のブティックホテルだけど、屋上にはエレガントなインフィニティ・プールとオマケレベルながらもジムもある。

ひだり みぎ
ルーフトップバルコニーもまた雰囲気良し。周囲が閑静な高級住宅街なんで、外に出てても一定の静けさが保たれていて、とてもジャカルタらしくないんだ。

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全周辺に高い建物がないので、ジャカルタの夜景が存分に楽しめる。良いな~、この隠れ家的雰囲気。そもそも、エルミタージュってフランス語で隠れ家という意味らしいんでね。そこ、オランダ語じゃないんだ!って思わず突っ込みそうなところだけど。

クラブラウンジは無いので、SPGプラチナだと代わりにロビーフロアのエルミタージュ・ラウンジで使えるカクテルアワーサービスバウチャーを頂くことができる。
ひだり みぎ
豪華な革張りのソファーや生花が配され、シックでエレガントな雰囲気。


プラチナ会員用メニュー。食べ飲み放題ではなく、Foo・Drinkを一種類ずつ選択するシステム。オリジナルカクテルも選べるあたりが気前良い。

ジンベースでスパイスが効いたシグネチャーカクテルとBramble Van Javaに3-Tier Delicacyを選択。
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ディナーを頼もうと思ったんだけど、一品だけで腹一杯。翌朝は04:00起床と朝が早かったので、今回は一杯のみで解散。

ひだり みぎ
朝が早くホテルで朝食を食べれなかったのが大きな心残りだが、私の失望ぶりを見てか、きちんとチェックアウト時に朝食ボックスが用意されていた。配車対応も問題無かったし、フロントから車へのエスコート対応も完璧で、好印象を持ったままホテルを後にすることができた。これが1万5-6千円なら安い!

アホみたいな渋滞や理不尽なアレコレで何かとストレスの溜まるインドネシア生活に疲弊しきった心身を癒す為の週末リフレッシュステイには本当にもってこい。既存のメリディアン・シェラトン・ラグジュアリーコレクションに加えて2016年にはシェラトングランド・ウェスティン・フォーポイントが新規開業したイケイケなジャカルタ。2017年には2つのアロフトがオープンするなどSPGホテルの選択肢は多いけど、エルミタージュは要リピート決定。

エルミタージュ トリビュートポートフォリオホテル ジャカルタ


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住所:1 Jalan Cilacap, Menteng, Jakarta
電話:(62)(21) 3192 6888
SPGカテゴリー:4(ポイント宿泊=10,000ポイント~)

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