ロイヤルヨルダン ビジネスクラス 香港ーバンコク A330 RJ183 搭乗記

この週末は久しぶりの香港滞在だったんだけど、無性にどっかに飛んで日々の鬱憤を晴らしたく、思い付きでRoyal Jordanianに乗ってみることにした。Royal Jordanianはロイヤルなジョーダンさんのことじゃない。日本語表記だとロイヤルヨルダンとなり、つまりヨルダンの国営フラッグキャリアのこと。ヨルダンといっても微妙にサッカー代表が強いことや死海があることくらいしか知らんし、RJのホームページ見ても人気爆発中の中東系御三家の亜流っぽく見えるんだけど、地味~にワンワールドに加盟してるので前から気にはなってたんだな。

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ホームページからもほとばしる亜流感!

ヨルダンの首都・アンマンベースのロイヤルヨルダン。とは言っても週末だけだと流石にアンマンタッチは不可能。ということで、今回はサクッと以遠権区間の香港-バンコクだけツマミ食いさせてもらうことに。以遠権狙いだと他にもバンコク-クアラルンプールや広州-バンコク路線でもRJ便でお安く試乗可能。
土曜日:21:25 Hong Kong – 23:25 Bangkok
日曜日:15:25 Bangkok  – 19:00 Hong Kong
機材は当時はA330だったけど、今は最新鋭の787が飛んでいるようだ。運賃は込々6万円弱で、獲得マイル及びFOPは往復で2,622。ホント飛ぶだけ為の利用で金の無駄遣いと思われるかもしれんが、こうした現実逃避をチョイチョイ入れてかないと精神が追い込まれてしまうので仕方ない。

土曜日、野暮用を済ませてから空港へ向かう。一応は自前のチェックインカウンターが用意されているんだが、利用客の姿は疎ら。
ひだり みぎ
クラウンクラスパッセンジャー様とか呼ばれて「!!?」ってなったけど、RJではビジネスクラスのことをクラウンクラスと呼ぶらしい。Clown(ピエロ・道化師)じゃなく、Crown(王冠)ね。王冠クラス。ヨルダン王室航空の王冠クラスとか、これだけで格好良くてテンション上がるわ~。


王冠クラスパッセンジャーの私が次に向かうはラウンジ。RJの指定ラウンジはクレカラウンジのプラザプレミアムだったけど、ワンワールド特権を行使してキャセイのWing Fラウンジに乗り込みデブ活することに。とは言ってもディナーは食べてきたので、スイーツに絞って食い漁る。

シャワーまで浴びさせてもらい、さっぱりとしてからゲートへと進む。

ゲートに目的地アンマンと書かれてて一瞬焦ったが、どうやら経由便ということで「アンマン」と「バンコク」が交互に表示される仕組みになっているようだ。今回は生憎バンコクまでの旅だけど、死ぬまでにはアンマンまで飛んで、死海に浮かびながらプカプカと朝刊を読んでみたいものだ。

ひだり みぎ
遠いアンマンに思いを馳せつつ何気なくゲートの外に目をやると、夜闇に浮かぶ深いチャコールグレーのロイヤルヨルダン機の御姿が!

RJオフィシャルサイトから画像を拝借。A319だけど。

黒船のようというか海賊船のようというか宇宙戦艦のようというか、なんだかキャプテンハーロックが乗ってそうで格好良い。

乗客数は40人程だろうか。優先搭乗は私ともう二人だけで、私が先陣切って機内に乗り込むことに。
待ち受けるは、黒いスーツ+赤ネクタイにダンディーな笑顔が眩しい丸顔マリオ髭の中東シニアパーサー。乗客数が少ないからか、わざわざ座席までエスコートされ、すかさず「Welcome on board! Enjoy!」と屈託のない笑顔でおしぼりが渡される。搭乗から着席までの間、ここまで丁重にされたことはJALでもないぞ。
ひだり みぎ
A330のクラウンクラスは2×2×2の6列で24席、エコノミーは2×4×2と2×3×2の組み合わせで259席となっている。シェルタイプなんで前席の背もたれが倒れてくることはないのだが、シートモニターは背面設置ではなく横から引っ張り出すタイプ。

ひだり みぎ
シート周りも広々とゆとりがあるし、リクライニング角度もフルフラットに近い位置まで倒れてくれる。遠くアンマンまで飛ぶんだから、これくらいの座席がなきゃ疲れるわな。

ひだり みぎ
充電ポートもあるし、収納スペースもまずまず。

ひだり みぎ
リクライニングを調整する電動スイッチはコンソールに。いかにも電動という、すっごいぎこちない動きでリクライニングしてくれる。

ひだり みぎ
テーブルとモニターは共に引っ張りだすタイプ。


ヘッドフォンはノイズキャンセリング風。質感が安っぽい。

ひだり みぎ
着席して暫くすると、赤ジャケット赤スカートに黒い帽子という井出達の女性CAにより水っぽすぎる林檎ジュースと機内食メニューが配られる。エキゾチックな制服が魅力的ではあるんだけど、てっきり小泉が前に被ってたクーフィーヤみたいな恰好で来るかと思ってたわ。


これ…ではなかった。

それでも機内はアラビアンな世界、ザ・アラビアンナイト。

ゆるーいアラブ風クラシックミュージックが流れる機内の雰囲気を楽しんでいると、直ぐに出発の時間がやってきた。以遠区間とはいえ、ホント心配になる搭乗率だ。

ひだり みぎ
ここから二時間半の時間を満喫すべく、真っ暗に消灯された中で機内エンタメを楽しむことに。


One Night in Jordan。旅行ガイド的な番組かと思いきやヨルダン人ピアニストによるライブオーケストラのMVだった。それでも、普段聞くことのないアラビアンテイストのミュージックを思いのほか楽しめてしまう。


Zade Dirani氏のOne Nigt in Jordanの中の一曲、その名もアンマン。

ひだり みぎ
アラブ音楽に続いてやってきたフルーティー過ぎるヨルダンワインと機内食。なんでヨルダンでワイン作ってるんだよ!ってマリオに突っ込んだら、国王がグルメさんというトンデモ回答が返ってきた。


フレッシュフルーツサラダ・ビーフパストラミ・小海老のレモンソース和え・サーモン・フルーツタルト・ブラウニー。メニューの白紙部分が大きすぎて草生えるわw

ドリンクリストはこちら。
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そんなこんなで楽しんだ2時間半のアラビアンナイト。

クラシックのかかる優雅な空気の中での中東マリオによる歓待、そしてヨルダンワインにミュージック…。もちろんプライオリティパスも貰えるし、往路は満足度の高いフライトとなった。復路は特に印象に残ってないのだが、せっかくなんで追って搭乗記をアップします。

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