中国東方航空 広州-上海 ビジネスクラス MU B737-800 搭乗記 

超短期な週末広州滞在を終え、中国東方航空で上海へと戻る時間がやってきた。機材は往路のA321と異なりB737-800だけど、共にナローボディー機なので大差は無いだろうと期待はせん。

空港へは市内からエアポートバスでサクッと移動。
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北京・上海浦東に次ぐ中国第三の巨大空港だけあって、エアポートバスが路線数・運行頻度共に充実。市内便以外にも珠海・中山・東莞・深センなど近郊都市と空港を結ぶインターシティバスもひっきりなしに走ってる。今や広州空港は年間5,500万人が利用する大空港で、支那の経済成長に伴って香港に次ぐ華南のハブ空港として存在感を増してきてる感はある。

この日も国内線ターミナルなのにイスラム系やアフリカ系の方々の御姿もちらほらと見受けられたし、空港全体の人口密度は吐き気を催す程の過密ぶり。ただ、東方航空は上級会員が少ないのかプライオリティレーンは然程混んでない。国内線のC席なんて大した運賃じゃないし(この日は片道RMB1,800≒JPY27,000)、アホみたく混む広州―上海路線では優先搭乗手続きだけでビジネスクラスの運賃を払う価値があるわ。

マイルは往路と同じく日本航空付け。キャセイと東方航空の提携は今年4月30日をもって終了してしまったけど、JALにマイルが加算できるなら小生的には問題無し。これでFOPも貯まればMHと並んで格安ビジネスクラスでの優良修行先になるんだけどな。


順調に搭乗手続きを済ませたものの、荷物検査の優先レーンはこの通り。最近になってレーンの先頭に航空券をチェックする係員を設け始めて改善の兆しはあるけれど、優先対象じゃない人間まで良心の呵責なく普通に並びやがる上に、いつもの「急いでるんだ!列の前に入れてくれ!」と間際に迫る搭乗時間を免罪符に強引に割り込む輩どもが加わるんでね。「急いでいる!」と言えば何でも済まされるという風潮なんとかしてほしい。

ひだり みぎ
鬼混みだった保安検査を抜けラウンジへ。中国東方航空は上海ベースながら広州にも国内線にしては豪奢な作りの自社ラウンジを構えてる。というか、寧ろ上海のホームラウンジより立派な気がするんだが。


おっ、東方CAの等身大パネル。東方航空の制服はアジア太平洋地域の航空会社20社で一番人気という結果がスカイスキャナー調べで出てたけど、自分の好みには合わないなぁ。自分はやっぱりエキゾチックなSQやEKと清楚なJL、妙に色っぽいCZあたりが好き。

ひだり みぎ
さて、箱は立派な広州の東方ラウンジだが、残念ながら餌は大衆食堂の残飯クラス。しかし、その中で輝く逸品を発見!うまい棒もどきの米格瑪というスナックなんだけど、コーンとチーズの二種類あり一本5円程度の市場価格らしく、食感も味も本家に引けをとらないレベルで意外と食べられる。早速、日本へのネタ的なバラマキ土産に大量購入したったりましたわ。あんまり受けなかったけどw


ホットミールは残飯レベル。流石に食べかすを床やテーブルにぶちまける低俗な輩はいないけど、利用者数が多く煩いので居心地は宜しくない。まぁ中国の空港で安息の地を求めるのは砂漠地帯でオアシスを見つけるより難しいんで仕方ないと諦めるしかないんだけど。

ひだり みぎ
ただ、幸いにして提示通りに出発できることになったので、大した待ち時間も無く搭乗ゲートへと向かう。

乗り込んだB738のシート配列はビジネスが2×2の2列で8席、エコはギュウギュウの3×3がびっしりと埋まって162席となっている。

シートは深みのあるブルーで、ビビッドなオレンジカラーとだった往路のA321と比べれば高級感を感じさせるかな。上品なエンジのブランケットにゴールドの枕など、中国で縁起が良いとされる色が強調されていて見栄えが良いし。

ただ、シートピッチは往路のA321より更に狭く、もはやエコ並の窮屈さ。B738でも若い機材はピッチにゆとりがあったので、どうやら今日はハズレ機材を引いてしまったようだ。

反対側の窓側席の人なぞ前の壁に足をなげかけて無理やり横になってたわ。あんなV字腹筋みたいな体勢、余計に辛いと思うのだが。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
ブランケットとピローだけでなく、スリッパもセンス◎。スリッパの入れ物もすっごい凝ってます。

ひだり みぎ
乗客全員の搭乗が済むと、すかさずドリンクとおしぼりが配られる。良いですよー、東方嬢のナイススマイル。ビジネスクラスだからかもしれんが、「機内食を投げ渡す」とか「共産圏の役人が如く堅物な振る舞いで、愛想の欠片もない」というネット上を騒がす悪評のようなこともなかったし。上海ベースの日本人客室乗務員80名を募集してるらしいので、今後は日本人CAと巡り合わせる機会も増えるだろうか。


この日は上海行きの便を数発間引いたとのことで、この便はド満席。荷物がオーバーヘッドに収まらないーとか最後は後ろの方でドタバタ劇が繰り広げられてたようだけど、何とか定刻通りに出発した。

ひだり みぎ
南粤名山として知られる広州白雲山を越え、一路東へと航路をとる。

ひだり みぎ
20分程で巡航高度に達し、今度は慌ただしく餌がばら撒かれる。選択肢はPork or Fishの二択、往路で外れた海鮮のリベンジでFishを頼むも小海老だけ出てきて、残念ながら主役とされた魚の姿は確認できずw。Fish(Seafood)ということだったんだろうかwww。肝心のお味は中国国内線だけあって完全なる大陸人仕様品で外国人を寄せ付けない激辛テイスト。市内でたんまりと食べてきて正解だった。

機内食サービス終了後、何やらC席とY席を仕切るカーテンの後ろの方で乗客vs乗務員のバトル勃発!何やらドリンクのことで一悶着あったみたいで、緞帳の裏で繰り広げられる舞台裏の寸劇のようで楽しませてもらうw。去年には「オレはお客様じゃない!皇帝だ!」事件もあったし、なんか東方航空って乗客トラブルが多いって印象があるんだよな。実際、「乗客がうるさすぎ(臭すぎ)て一睡もできなかった」「乗客が通路にタンや果物の種を無尽蔵に吐き続ける」「子供に通路で小便をさせる」みたいな小生が聞いてきたトンデモ体験記の主役の殆どは東方航空だし。
ひだり みぎ
機内食を食べ、乗客と乗務員による寸劇を楽しんだと思ったら、あっという間に暗がりの上海へと降下開始。


降機後はC客特権にて、専用バスでターミナルまで移動。長距離は機材的にキツイけど、中国東方航空も単距離なら全然ありかな。安っいし。機内食が自分の味覚に合わなかったくらいで、少なくとも、ネットを騒がせる程に突き抜けて酷い体験はしなかった。

あ、あと最後に、東方航空格安便で上海浦東経由中国以遠に行かれる方向けの情報を張っておこう。ミールクーポンが貰えたりする乗継サービスがありまっせ。

足裏マッサージってwww。2017年中は上海・昆明・西安・北京にてトランジットホテルが1泊無料になるサービスもあるので、こちらの公式サイトを確認あれ。

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