エレメント蘇州 修行宿泊記1~移動編~

虹橋のホリデイインエクスプレスを出て、この日に向かうはエレメント蘇州(蘇州科技城源宿酒店/Element Suzhou Science And Technology Town)。特に蘇州に用事がある訳でもなく、悲願のSPG全ブランド制覇を成し遂げる為の戦略的宿泊だ。SPGの全ブランドに宿泊すれば11,000ポイントが付与されるキャンペーンに挑んでるものでね。全ブランドを制覇する苦労や費用の対価として11,000ポイントというのは不十分かもしれんが、実証主義・行動主義なホテラーとしてはプライドを賭けた戦いくらいに思ってるんで、コスト度外視で頑張ってますw

ここでもう少しエレメントについて話しておくと、2016年10月現在、アジアで展開しているのは蘇州のみ。故にトリビュートポートフォリオと並びSPG全ブランド攻略の難所となっているのだが、今後は中国を中心にアジアでも開業ラッシュが続くようだ。年内にオープンする佛山・張家口を皮切りに、銀川・天津・三亜・厦門・雲南・クアラルンプール・台湾花連・ウブドと開業ラッシュが待っている。

今回はそんな難所・エレメントを攻略し。7月の段階で全制覇にリーチをかけることに成功していたのだが、その後は牛歩モードでプレーして、未だに全制覇できないままでいる。

しかし!来月11月には最後の砦トリビュートポートフォリオ攻略の為の弾丸旅行を画策、なんとか年内での全ブランド制覇に間に合わせられそうだ。

話が逸脱してしまったが、エレメントのある蘇州へは上海虹橋駅から高速鉄道で向かう。例の和諧号である。
ひだり みぎ
荷物検査を抜け、ウンザリする程の人込みの中を搔い潜ってチケット売り場へ。長蛇の列を見て心が折れそうになるが、全ブランド制覇の為の試練だと思って大人しく最後尾に並ぶ。

ひだり みぎ
こんなんもうアホだろ、アホ。24万㎡ある巨大ターミナル(東京ドーム5個分)が人民様で覆い尽くされてる。どんだけだよ。こんだけの人がいたら重みで床が抜けないか心配になってくるわ。

ひだり みぎ
改札口でもウジャウジャとした人込みを掻き分け鉄道へと乗り込む。中国はホント移動するだけで疲れるわ。

ひだり みぎ
ただ、新幹線の乗り心地は決して悪くないし、蘇州まで2等(日本の新幹線で指定席相当)で39.5元(≒600円)と運賃も安い。国内移動費が安く済むのは大陸で修行するメリットだろう。


時間的にも意外とパンクチュアルで、オンタイムで虹橋を出発した新幹線は終点・南京へと向けて猛加速。窓の外に目を向けると線路と線路の間の凄く狭いスペースで猛スピードの新幹線を気にする素振りもなく一心不乱にガーデンングしてる人がいて草生えるw。

ひだり みぎ
上海-蘇州の距離は約80キロ。東京-小田原間よりちょい遠いくらいなので、あっという間に蘇州着。

ひだり みぎ
それにしても、蘇州駅スケールでかすぎだろ。城かよ。虹橋もだけど、駅がいちいちデカすぎてほんと笑っちゃうわ。人間が小さく見えてくるくらい。

ひだり みぎ
駅構内では地図を無理やり掴まされて5元だ5元だと追いかけてくるお化けみたいな婆に捕まるハプニングがあるも、とりあえず無事に東洋のヴェニス・蘇州に到着した。

で、だ、蘇州駅まで辿り着いたけど、ここからエレメントまでがまた遠く、バス・地下鉄+トラム・タクシーのいずれかで移動しなければならない。

そう、駅前じゃないんですよね、エレメントは。でも、心折れないで下さい。ここまで辿り着いた貴方ならきっとやれるはず。

こちら参考までに蘇州トラムの路線図。

現時点では1号線のみの稼働で、御誂え向きに1号線の終点である嘉陵江路駅がエレメントの最寄り駅になっている。ただ、トラムに乗るまでに地下鉄を乗り継がねばならないのが難点だ。

蘇州駅からエレメントへの移動手段を纏めてみた。
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地下鉄は乗り継ぎが面倒くさそうだったので、今回は44番のローカルバスで向かうことに。

需要あるか分からんが、汽車北駅西駅マップを張っておく。残念ながら蘇州駅前は通らないので、蘇州駅から800m程歩くことになる。

汗ダラダラになりながら歩き続け、バス停に着いたと思ったら中々バスが来ない…。

10分程待っただろうか、暑さに意識が朦朧とし始めた頃にようやく44番がやってきて乗車。すると、アホが手持ちのドリンクをぶちまけやがって「アイヤー」の大合唱が起こる。でもみんなすっごい嬉しそうなのな。怒りのアイヤーじゃなく嬉しそうなアイヤーなんですわ。ドリンクをぶちまけた犯人を含む全員が喜劇の一幕を楽しむかのように「アイヤー」と振る舞ってて幸せそうだった。


床に思いっきりぶちまけられたドリンクを誰も拭こうとせず、甘ったるい匂いに包まれたバスは尚も西を目指して爆走。乗車から80分以上経ってから漸くエレメントの看板(中国語で源宿酒店)が見えてくる。なんせ汽車北駅西から40駅以上あるんでね、辛抱が必要だ。


トラムの嘉陵江路が右手に見えて直ぐのバス停で下車。


最寄り駅・嘉陵江路の周囲は新興住宅地になっているようで人工感たっぷりで墓石みたいな形の高層マンションが立ち並んでいるが、ゴーストタウンが如く人気が無く不気味。

そんなゴーストタウンを横目に、嘉陵江路を北に折れると、ヘドロみたいな色した川が見える。
ひだり みぎ
その川を渡った先の右手に見える建物がエレメント。尋常じゃない混雑ぶりの上海虹橋駅から高速鉄道で蘇州駅まで30分。そこからローカルバスに乗り継いで90分。最寄りのバス駅から徒歩10分。乗車券の購入やバスの待ち時間を加味すると、ドアドアで上海から実に4時間かかったことになる。疲れたわー。


今はもう3,000ポイント付きプランはなくなってるのかな。

宿泊記は次の記事でアップするとして、戻りは雨模様だったんでホテル前に待機しているタクシーで楽して移動しちゃいました。

途中、渋滞に巻き込まれて蘇州駅まで45分(69元)。

到着するなりジメジメして空気が淀んだ乗車券売り場の長蛇の列を見て辟易。

列に並ぶのが苦手な人民の皆様、並んでいると「時間がないから」と一方的に自己正当化して割り込んでくる輩が大量にいて本当にウンザリ。一人二人なら分かるけど、かなりの人数があーだこーだ言って割り込んできますからね。空港でもそう、「時間が無い」と言えば何でも許される風潮、勘弁してくれよ。

ひだり みぎ
で、列の消化が悪いなーと思ったら、窓口に近づいてみてその原因が発覚。無理やり列の先頭に割り込んでる輩が多数!こういうの、ほんと疲れるわー。

折角エレメントのヘブンリーベッドで癒されたのに…。やっとの思いで上海に着いたら今度は魔の混雑地獄。

尋常じゃない人ゴミごった返してて卒倒しそう。地下鉄の乗車券にありつくまでにアホみたく並ばされ、ようやく買えたと思ったら今度は荷物検査に長蛇の列。移動だけでくったくただわ。

ヘブンリーベッドで癒されに行こうと思ったら大間違い。エレメント蘇州、立地条件が悪いのでSPGブランドの制覇を目論むハードコア修行僧以外にはお勧めできません。

ということで、本日は取り急ぎ上海⇔エレメント蘇州の移動編まで。宿泊記は翌日アップします。
エレメント蘇州


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住所:77 Wuyishan Road, Suzhou, Jiangsu, 215163, China
電話:86-512-88168888
SPGカテゴリー:1
公式サイト:コチラ



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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    イリ様
    コメント頂きありがとうございます。
    そういえば上海蟹のシーズンですね~。自分もせっかく蘇州くんだりまで足をのばしたので江蘇料理や名産品を楽しみたかったのですが、ホテルへの移動だけで疲弊しきってしまい、ホテル内のショボショボなレストランで妥協しちゃいました。
    一応エレメントってウェスティンの弟分って位置づけらしいですね。ハードもソフトもウェスティンと比べると酷な感じでしたがw

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