シンガポールのリトルインディア(インド人街) バナナリーフアポロ・アラジンズビリヤニ・テッカセンター

今回のシンガポール滞在時の宿泊先であるワンダーラストホテルがインド人街に位置していることから、シンガポールに居ながらインド漬けの週末を過ごすことになった。

それがもうね、予想以上にインド度が高くてビックリ(自分、印度には行ったことないですが)。シンガポールではチャイナタウンやアラブ・マレー人街にも滞在したことがあるが、リトルインディアが一番濃くエキゾティックで生活感のあるエスニックタウンだと思う。
ひだり みぎ
カラフルな街並みのリトルインディアは1820年代にインドからの労働者が移住してきたのをきっかけにインド人居住区として形成され、その後の区画整備で現在のリトルタウン周辺に移されたらしい。今ではシンガポールの総人口の9%を占める50万人程度のインド人が住んでおり、もはやコミュニティというよりはMRTリトルインディア駅を中心として広がるガチの街になっている。

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リトルインディア駅の周辺には、こんなとこ誰が住まうんだよというような奇抜な設計や極彩色のド派手な建物も多い。極彩色あふれる魅惑の街、本家ほどのワイルドさは無く、シンガポール風味でマイルドになったインド風の町並みと雰囲気が楽しめるエリアと言えるだろう。(自分、印度には行ったことないですが)

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もちろん、街頭で売られる商品もインド人向けの物ばかり。ド音量でインド民謡を流す個人商店に雑貨や生活用品、宝石、スパイス、民族衣装、ビンディシールやバングルなどのアクセサリー等が所狭しと並び、艶やかなサリーやパンジャビードレスを見に纏った女性たちがスパイスの香りで充満する小路を闊歩、店舗では口髭紳士が輝く黄金の腕輪や指輪を品定め。チャイナタウンと違い本気の生活ぶりが垣間見えるエスニックタウンになっていて、予想以上のインド度の高さにちょこっとだけテンションが上がる。

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前にマレーシアでインド雑貨を買って返ったら結構ウケたので、ここでもインドの日用品やらCDやらのインドグッズを買っておく。

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床屋やクラブもインド人仕様。リトルインディア駅前のみならず狭~い路地裏も完全にインドな世界だが、そこは流石にシンガポール、インドな街並みの中にもゴミは落ちていない。清潔で物乞や牛や詐欺師のいないインド…。そんなテーマパーク化された実際にはありえないインドがここにはある。

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そんなインド世界に見つけたイスラム寺院。アブドゥル・ガファー・モスクといい、1979年には国家記念物にも指定されている由緒正しき寺院らしい。

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インド世界を一通り探索し、リトルインディア駅前に建つリトルインディアアーケードに入ってみる。

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インドの衣服、インドの雑貨、インドの音楽、インドの化粧品…。とにもかくにもインドづくしのアーケードではあるが、土産物にも使えそうなエキゾティックな雑貨やヘナタトゥーの店なんかもあったりと、観光客を意識した造りになっている。

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サリーやインディアンスイーツ。一々モノをカラフルにしないと気が済まない人達なんだろうな。色の主張が強すぎて眩暈がしてくるわ。

続いてリトルインディアアーケードの向かいにあるテッカセンターへ。ホーカーセンターとショッピングモールを融合した商業施設となっているらしい。もちろんここもインド仕様アルね。
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1階は各種カレーやナン、プリヤニ、プラタ、ラッシー等のインド料理を中心としたインド系ストールが密集するインド版・食のワンダーランドになっている。

手で食事をするガチな方々が大多数を占めるが、心配ご無用。ここテッカセンターには観光客も多く訪れるので、普通にスプーンやフォークも出してくれる。インドでは「カレー、スプーンで食べるべからず」的な厳格な掟があると信じ切っていたので本当に安心した。
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サリー姿の女性が指で器用にチキンの肉を骨から取って口に運んでいたり、口髭を生やした男性陣はスプーン派だったり、そんなインドな様子を垣間見られるのもテッカセンターならではの楽しみ。

どこも似たような店に見受けられるのでどのストールで注文したらいいのか考えさせられたが、迷ったら行列があるところに並ぶのが王道。ガイドブックの常連で行列の出来る店・allauddin’s Briyani(アラジンズ・ビリヤニ)の世話になることに。
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ビリヤニとはナツメグ・グローブ・クミンなどのスパイスをぶっ込んで炊く米料理。日本のドライカレーよりはしっとりしたスパイスの風味が良く染み込んだお米、そして、その上に乗る具としてチキン・マトン・フィッシュから選択する。他に味付け卵が有料トッピングとなっているようで、盛んに卵の追加を勧められた。


パラっとしたビリヤ二の上に肉がホロホロ崩れるまでじっくり煮込んだ骨つきチキンがどーんと構え、更にその上からビリヤニとソースを被せ、サイドにダルチャとズッキーニの漬物が付いてくる。一見雑な感じだが、絶妙にマッチしていて完成度が高い一皿だ(S$5.0≒JPY400)。懸念されたソースも日本人の口に合うまろやかさで、辛過ぎる物が苦手な小生でも全然行けた。

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昼飯を済ませてテッカセンターの2階へ上がると、一帯がギラギラに輝くサリーやヨガレッスンで使いそうな衣装売り場になっていた。細かい刺繍が施されたゴージャスなドレス系からビーズが付いたカワイイ系まで幅広い品揃え。

そんなインド尽くしの週末。もちろん食事もインド尽くし。
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ホテル近くのFusion Dining Restaurant Komala’s。南インド料理と、南インド+東南アジアのフュージョン料理を出すチェーン店らしい。

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インドのクレープ料理であるドーサにチーズナン。S$6くらいだったかな。ドーサイは少しイメージとは違ってサモサにしか見えなかったけど味は悪くなかったし、シンガポールのファーストフードは吉野家ばかりの自分には新鮮だった。

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今回、リトルインディアでの食事の中で一番美味しかったのはリトルインディアアーケード内にある南インド料理屋のBanana Leaf Apolo(バナナ・リーフ・アポロ)。魚の頭が丸ごと入ったフィッシュヘッドカレーが有名みたいだけど、今回はバターカレーをチョイス。香ばしく焼き上げたタンドーリ・チキンをトマトやたっぷりのバターで煮込んで作るパンジャーブ地方の料理らしい。


ガーリックナン・スウィートラッシー、ウェットタオル代($0.3)と合わせて〆21.7ドル(≒JPY1,600)。量も多くないし割高に感じるけど、マイルドな味で美味いのは美味い。

いやいや、インドに行ったことも行く気も無い自分が申し上げても説得力が無いだろうけど、リトルインディアは刺激が強くて面白い。カオスな本場インドと違ってストレスゼロで気軽に楽しめるので、インドに行ってみたいけど、遠いし勇気ないわ~って人にはインド文化の体験学習的なノリで来れて良いと思う。本場のインドにはやっぱり行きたくないけどねw

【リトルインディア シンガポール】

Little India Arcade: 48 Serangoon Rd
Tekka Center:Bukit Timah Rd
Fusion Dining Restaurant Komala’s:5-7 Upper Dickson Rd, 09:30-22:30
The Banana Leaf Apolo: Serangoon Rd. Littel India Arcade, 10:30-22:30



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