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ラオス最古の寺院ワット・シーサケットとワット・ホーパケオ


ビエンチャン二日目はラオスを代表する古刹2箇所の参拝から始めることに。朝から寺院巡りなんてガチもんブッディストらしくて良いじゃないですか。ビエンチャンには名刹が多いので、寺ガール・寺ボーイの皆様には打ってつけの観光地です。

先ずはワット・シーサケット。
こいつはタイ北部に栄えたランナー王国のセタティラート王により建てられ1551年に完成したビエンチャン最古の古寺として知られている。まぁ最古といっても残念ながら現在に至るまでの戦乱で破壊し尽くされ、今日見るワット・シーサケットは1818年にアヌウォン王により再建されたコピー物らしい。まぁそれでも16世紀に建立された当時の姿のまま立て直されたという意味では非常に貴重な歴史的建造物と言えるだろうけど。

場所は市内中心地、セーターティラート通りの中ほどに位置。白く塗られた塀の内側に更に黄色い練り壁があり、本堂はその内側にある。


5,000キップを支払い境内に入ると、先ず目に飛び込んでくるのは歴史を感じさせる3層屋根の古びた経蔵だ。経蔵とは重要な経典を保管する図書館のような機能の寺院の付属施設であるが、これがなんともまぁクラシックというか、クリーミーなパステルカラーのメルヘン具合と古寂れた廃墟感が絶妙にマッチしていて面白い。

ひだり みぎ
彫刻細工は残っているものの、壁の塗装はすっかり剥がれ落ちてしまっている。渋い。金ぴか寺院なんかよりも、こういった歴史が刻まれた味のある寺院の方が有難味が感じられるというものだ。


こちらは本堂。赤い屋根とクリーム色の壁という色の配合はヴィエンチャンの寺院で多く見られる建築様式であり、屋根の軒に当たる場所に広縁を持つ設計はヴィエンチャンのオールドスタイルらしい。

ひだり みぎ
震度3くらいで脆くも崩れ落ちそうな脆弱な造りっぽいけど。

ひだり みぎ
楽しみにしていた本堂内は残念ながら撮影禁止。薄暗ーい空間に本尊が鎮座し、壁には規則正しく穿たれた龕に小さな仏像が二体ずつ収められるという、いかにも御利益がありそうな神秘空間になっている。とりあえず祈願しておいたが、参拝から半年経った現時点では御利益なし。

ひだり みぎ
本堂の周囲には本堂を囲む形で多段型黒塗り屋根の回廊が設けられている。やっぱり良いですね、古刹は。町の賑わいとは対照的な寺の静けさに諸行無常の感さえ覚えてしまう。

ひだり みぎ
回廊の屋根の下には仏像がズラリ。同じような仏像が大量に並んでいて、其々表情が異なるところが仏像マニアの心を燻るところでしょう。


ただただ仏像が並ぶだけではなく、回廊の壁にも本堂内部同様に龕が設けられていて、それぞれ2体ずつのミニ仏像が納められてる。回廊の壁に彫られた龕の数は実に3,420にもなるそうだ。

ひだり みぎ
原型を留めないまでに崩れきった仏像、金箔が残る仏像等、美しい姿を留めた仏像などなどが並び、ゆっくりと歩いて様々な違いを見比べるのも面白い。タイの観光地と違って見物客も少なく納得がいくまで展示物を眺めることができますし。


中には戦乱で意図して体の一部が破壊された仏像も多くある。仏像の目や腕に財宝が隠されていると信じられていたので、罰当たりなことに戦乱時に仏像が破壊されてしまったそうだ。

続いて、セーターティラート通りの向かい側にあるワット・ホーパケオへ。
こちらはワット・シーサケットに遅れること14年、1565年にセタティラート王の命により建立された。エメラルド仏を安置する為に建てられたのだが、1779年、シャム王国との戦争により建物は焼失し、エメラルド仏も持ち去られてしまったそうだ。因みに、このエメラルド仏は紀元前にインドで作られた後、様々な場所を転々としてきた重要な仏像である。インドからセイロン(現スリランカ)、そこからアンコール(カンボジア)・アユタヤを経てチェンライへ。ここからタイ北部を転々とした後にラオスへとやってきた。16世紀中頃から18世紀後半までの200年以上の長きにわたってワット・ホーパケオの大本尊として、また国の至宝とされてきたのに、1778年に現タイ国の軍勢がビエンチャンに進攻してエメラルド仏を強奪していったのだと。ラオス国民は現在もこの仏像の所有権を訴え続けているが、タイ政府は返還に応じていない。まぁタイ側にはタイ側のストーリーがあるんでしょうけどね。

タイに侵攻された際に消失した寺院は1936年にフランスによって再建され、今はラオス全土の仏像が収蔵される博物館となっている。


大きな柱が本堂を取り巻くテラスを支える典型的ビエンチャン様式の寺院だが、残念ながら大規模修復工事の為に本堂の拝観が不可となっていた。どうりで無料で入らせてくれた訳だ。
は2016年7月20日に修復工事が終了し、本堂の拝観が可能となっているそうだ。

今回訪問した二つの寺院は共に職員の昼休み中は見学できないので要注意w。
【ワット・シーサケート(Wat Sri Saket)】
拝観時間:08:00-12:00、13:00-16:00
入場料:5,000kip(≒70円)

【ワットホーパケオ(Wat Ho Phakeo)】
拝観時間:08:00~12:00、13:00~16:00
入場料:5,000kip(≒70円)



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