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ラオスの凱旋門ことパトゥーサイ


ビエンチャン市内の古刹を巡った後はチャリをレンタルして遠出することに。観光スポットの少ないヴィエンチャンにあって必ず紹介される両横綱みたいな観光地が二つあり、その一つがパトゥーサイ、もう一つがタート・ルアン。この際チャリンコで二つ一気に制覇してくれようじゃないか、と猛暑の中を頑張ってみることに。

本当は暑っいんでトゥクトゥクで移動したかったんだけど、バンコクあたりと比べてもビエンチャンのトゥクトゥク運賃はやたらと高いので、1日10,000キップ(≒143円)のレンタルサイクルで済ませることに。少し走っただけで平気で50,000キップとか請求されるんでね、この町では。

レンタルチャリの需要も多いんだろう。町の至る所にレンタルサイクルショップがあるのでチャリの調達には不便しない。

ひだり みぎ
店の軒先に大量に並ぶ中古チャリ。どれも錆び錆びでスクラップ同様の代物ばかり。ブレーキする度に激しい金切り音がするわ振動が直にケツに伝わるわで乗り心地はこれ以上ないほどに良くないけれど、150円そこらのレンタル料金なんでね…。トゥクトゥクと比べて自由度の高い観光が楽しめるし、痔を覚悟でレンタサイクルの契約を済ますことに。

ひだり みぎ
不用品回収業者経由でラオスに流れ混んできているのだろう、どれもこれも日本の防犯登録ステッカーや駐輪場のシールがボディに貼られたままの物ばかり。

そんなオンボロチャリ群の中から比較的マシと思える一台を選定し、今にも捥げ落ちそうなサドルを漕いで出発する。

走り出して3分、ナンプ広場を過ぎ迎賓館前へ。


ビエンチャン一番の大通り、迎賓館から真っ直ぐに伸びるラーンサーン通り(Lane Xang R.d.)に立てば、ラオスの凱旋門ことアヌサーワリー・パトゥーサイの姿を目視でもしっかりと確認できる。真っ直ぐ凱旋門に繋がるラーンサーン通りはさながらパリのシャンゼリゼ通りといった所か。


威風堂々と街の中心にそびえ立つパトゥーサイ。パリの凱旋門を参考に1962年から内戦の終結と共産勢力の勝利を記念して建造され始めたパトゥーサイは、資金難により工事が貫徹されぬまま終わり、現在でも未完成のままとのこと。遠目で見ればある程度は立派に見えるけど、よく目を凝らせばコンクリ剥き出しで粗雑な部分が否応なしに確認できてしまうし、未完成でありながら既に老朽化も感じられる。隣国や欧州列強に長く辛酸を舐めさせられた歴史を克服し、独立を勝ち取った喜びから造り始めた記念すべきモニュメントも完成することもなく、独立の記憶も消えないうちに早や老朽化していくところにラオスという国への一種の同情心を感じてしまう。


迎賓館からチャリでゆっくり走って約5分程、パトゥーサイの前に到着した。パトゥーサイを取り囲むように美しく整備された広場では、雲一つない澄み切った青空に椰子の木などの木々の緑にブーゲンビリアの淡いピンク色がパトゥーサイに華を添えている。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
外観は思いっきりオフランスなテイストだが、アーチの部分を見上げるとブッダアートに彩どられていて思いっきりラオス風。

ひだり みぎ
天井にはハマヌーンなどラオスの典型的なモチーフである神々の躍動感溢れるレリーフが。

この構造物、外から見たら分からないけど、内部に螺旋状の階段が設けられていて、1階のチケット売り場で入場料5,000キットを払えば最上階まで登ることができるようになっている。

丸窓に仏像の彫刻が置かれた螺旋階段を通る。外観は頑張って華やかに見せているのに、中は非常に薄暗く、古びて素っ気ない造りになっている…。

ひだり みぎ
2~3階までは見るべきものは何もないが、4階に着くと突如としてチープな土産屋フロアが出現、思いっきり不意を突かれる。

ひだり みぎ
共産党繋がりなのか、ロシアのマトリョーシカ、Tシャツやアクセサリー、キーホルダー、象や仏像の置物などの雑多な土産物が並ぶ。いずれも埃を被ってしまっているような保管状態に、これらの売店の販売状態が偲ばれる。


個人的にツボだったのはSame Same。そう、セイムセイム。東南アジアを旅されたことのある方なら一度は耳にしたことがある言葉だろう。

用例1:
私:これ、えらい高いけど本物なの?
商人:セイムセイム。(本物と変わらない)グッドクオリティ。

用例2:
私:おいおい、遠回りしてないか?目的地はそっちじゃないだろう。
タクシードライバー:セイムセイム。

セイムの語義に反し、セイムセイムと単語を繰り返されると「あ!セイムじゃない!何かごまかしてやがるコイツ!」とネガティブに捉えざるを得ない不思議。いや、不思議じゃないか。セイムセイムと言われて、本当にセイムセイムだった時が無いんでねw。「ほとんどセイム!気にしない!気にしない!」程度の意味で用いられ、東南アジアの人のいい加減さを象徴しているこの名言、まさかラオスくんだりでパロディシャツとなって売られているとは。

そんな薄暗くてくだらない土産物フロアを抜けると、今度は一転、ビエンチャン市内を見下ろせる見晴らし良く開放感のある展望バルコニーに出る。
ひだり みぎ
世界で最も静かな首都なんて揶揄される通り、街の中心部でも交通量が少ないし、高い建物も一切ないビエンチャン。どことなくゆったりとした空気の流れるビエンチャンの街並みをメコンから吹く風を受けながら堪能できるだけで階段を上りきった甲斐があったというもんだ。全8階建てのパトゥーサイ、上りも下りも階段しかないのがキツイところだが、訪問された際には気合を入れて展望台まで上ることをお勧めする。

【アヌサーワリー・パトゥーサイ】



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