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ノンカイの町


タンゼノホテルに荷物を降ろし、ノンカイ市街地へと足を運んでみる。

ここノンカイはメコン川を挟んで対岸がラオスになっていて、タイとラオスを往来する多くの旅行者たちが通り過ぎていく交差点のような小さな町。鉄道駅前の寂れ具合からしてアクティブな町歩きには適さない感じだが、果たしてどうだろうか。

ホテル前の国道121号線で市街地方面に向かうトゥクトゥク待ち。

ひだり みぎ
年輪を感じさせる渋い笑顔の運ちゃんが操るサムローのようなトゥクトゥクのような乗り物が国境方面からやってきたので、値切った上で乗車。市街地まで40バーツ、ふと足元に目をやると床一面に弁当の広告が貼られるなど、素晴らしいセンスを感じさせてくれる。なんやねん弁当セット恋人って。

そんな弁当宅配号に乗ってトロトロと10分弱程走っただろうか、市内中心部のターサデット市場でドロップされる。
ひだり みぎ
国境の街には大きく賑やかな市場が付き物だが、タイとラオスの国境の町の中でも最大の経済規模を誇るノンカイのそれがターサデット市場にあたるらしい。確かに規模だけは小さくなく、市場内では中華系の食品や日用品、仏具、衣類、食器、電気製品などなど、雑多な店が狭い路地に密集してる。一応は観光客を意識したラオス風巻きスカートなんかも売られてはいるものの、圧倒的大多数は土産物に適しない売り物というのが旅行者的には残念なところ。不気味なパッケージのバイアグラや明らかに怪しい自家製タバコの押し売り商人が闊歩するタチレク-メーサイみたいな勢いが欲しいところだわ。


安っぽいトタンとパイプで組み立てられた屋根がアーケード状に広がっていて、商店街のように路地の左右に店が並ぶ。道幅はものの2.5メートル程なんだけど、その中で盲目の方が録音した音楽に合わせて口パクを披露してたりバイクが往来したりと、結構なカオス。しかも殆ど走行音を発さない電動バイクが猛スピードで疾走してくるから余計にタチが悪い。

ひだり みぎ
もう少し対岸のラオスからインパクトのある密輸品・珍品が流れてきてたら面白いのだが、基本的にはタイの他の町で見る市場と変わり映えしない内容。

そんなイマイチ魅力に欠ける市場を歩き、ふと誘われるように奥への小路を抜けると、眼の前に茶褐色に濁った水を満々とたたえたメコンが現れた。

直ぐ向こうに見える対岸はラオス。ボートの往来も多く、メコンの恵みで生活している人も大勢いるのだろう。こののんびり感がノンカイの魅力であり、アクティブな観光よりもゆったりムードに気を休めるのがノンカイでの正しい時間の過ごし方なんだろう。

メコン川沿いの道は整備された遊歩道になっていて、リバービューのレストランや個人経営のミニゲストハウスが軒を並べ、焼きバナナやカイルーク(孵化寸前の卵)・ポークハム・メコンで取れたのであろうティラピアや雷魚の塩焼きなどなど、ゆったりと流れるメコンを眺めながらタイの食卓料理に舌鼓が打てるようになっている。…ということで、もち米に溶かし卵のようなものを付けて焼いた五平餅(2本で14バーツ)のようなツマミとタイガービールを頂きながらメコンの流れに癒されることに。

偉大なるメコン、母なるメコン…。ついつい感慨深げな気持ちに浸りつつ向こうのテーブルを見ると、店員がザバァーって残飯を豪快に川に吐き捨てていた…。おおメコンよ…。

胃袋を満たし、町歩きを続けていく。

同じくイサーンの要所であるコンケンやウドンタニと比べても新しい建物が少なく、木造住宅もコンクリート住宅も随分と年季の入った半ば遺跡風のものばかり。お役所や寺院くらいのもんかな、新しめの建物といえば。


数多くの参拝客が集う格式高げな寺院には、一見すると乞食のような白人髭オヤジが崇め奉れてる。髭の生え際とかシャツのヨレヨレ具合とか、妙にリアルなんだよな。


こちらは県庁舎の正面にこれ見よがしに建てられたホー族鎮圧記念碑碑。名称がそのまんま過ぎて草生えるわw。ホー族は中国雲南省に巣くっていた匪賊で、19世紀後半に突如としてラオ北部への侵略を開始し、ルアンプラバン・ビエンチャンを瞬く間に席巻していった。1886年にはついにメコン川を渡ってタイ領内へと進軍してきたが、タイは辛うじてこの地点でホー族の進撃を阻止したんだと。今でこそのんびりとした町だけど、他国と国境を接してるだけあって、物騒なことがあったんだな。

そんなこんなでノンカイの町歩きを終え、トゥクトゥクに乗ってノンカイ唯一の観光名所であるワット・ケークを見てみることにする。



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