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ワット・チャーンローム(カムペーンペット)


次はスコータイ朝後期~アユタヤ朝前期に建てられた“ワット・チャーンロム”へ。スコータイやシーサッチャナーライにも同じ名前の象に囲まれた寺院があったが、ここのワット・チャーンロームも同じような構造になっているようだ。


遺跡がある小高い丘に着くと、まずはその大きさに驚かされる。須弥壇の奥に一辺30メートルはあろうかという正方形の基壇があり、そこから半身を出す無数の象たちの姿が見える。当地の支配者がスコータイ朝からアユタヤ朝へと移り変わる時代に造られたというと14世紀末から15世紀頃に建造されたのだろうが、野晒しでここまでの状態が保たれるもんだな。


スケールが盛り込まれてないので規模感は測れないが、こちらが遺跡の復元図。池は干からび、礼拝堂も須弥壇と列柱を残すのみとなっているので、見所はやはり象に護られた仏塔だろう。

ひだり みぎ
仏塔の基壇を見てみると、四方の階段の左右にそれぞれ8頭と四隅に1頭ずつ、合計8×8+4=68頭もの象が基壇を取り囲んでいるのが判る。なんとなーくピラミッドみたいというか、得体の知れない古代文明への入り口みたいで興奮してくるんだよな。ここ数日間はワットばかり見てきてマンネリ気味だったんで、こういう風変わり系な遺跡の方が楽しめる。


象はブロックで大凡の形が作られ、その上から漆喰を塗り彫刻を施して細部が整えられている。かなり崩壊しているが、一部の残された漆喰の部分から何らかの微細且つ複雑な模様までもが造形されていたことが見て取れる。いかんせん体の上部が消失してしまっているので、見ようによっちゃ鎧を身に纏い斬首された戦士の像のようにも見えてくる。


四方から伸びる階段を登り、釣り鐘型の小さなチェディーを乗せた門をくぐると、メインの仏塔跡が残る基壇の上部へと出る。


基壇の上の上層部にある仏塔は八角形の基部に円形の層が乗っているが、その上は残念なことに全て損失してしまってる。基壇の大きさからして相当な大きさだったことが伺えるが、ビルマ軍の侵攻により破壊されてしまったそうだ。


基壇の上から周囲を見渡してみる。メインの仏塔を囲む小仏塔は基盤だけを残して姿が無く、階段脇に立つ獅子も顔から上が全て捥げてしまっている。風化により崩壊した感じには見えないので、こちらもビルマ軍の仕業なのかな。


池も完全に枯渇しちゃってる。

いやー、面白い。何が凄いって、もちろん遺跡の雰囲気もそうなんだが、世界遺産のくせして他の観光客が殆どいないっていうのがね。この独特の雰囲気を独り占めできるという贅沢は他の世界遺産では中々味わえんぞ。

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