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イスラム教について学べるジャマエモスク


スリ・マリアマン寺院から100m程離れたチャイナタウンの一角に、街並に溶け込むように建てられた可愛らしいパステルカラーのジャマエモスクがある。インド南東部のコロマンデル海岸からやってきたタミル人のイスラム教徒によって1826年に建造された、シンガポールで最も古い寺院の一つだそうだ。1826年といえば先程のスリ・マリアマン寺院やナゴール・ダルガー・インド・ムスリム・ヘリテージセンターの前身であるモスクの建造時期にもほぼ重なる。1819年にラッフルズが上陸してシンガポールの歴史が動き出した直後から、同じく英国の植民地であったインドからの移民が急増したのだろう。彼らとその子孫は今日でもシンガポールに留まり、タミル語は今でもシンガポールの公用語の一つとなっている。


仏教の新加坡佛牙寺龍華院、ヒンドゥー教のスリマリアマン寺院、そしてイスラム教のジャマエモスクと、僅か100メートル程度の移動で三つの宗教を体感できるというのは、各民族の文化や宗教を守りながら互いに干渉せず共存しているカラフル国家・シンガポールならではのこと。


シンガポールの宗教施設は宗教のことは分からずとも単に被写体としてだけでも魅力的な建物が多いが、ここジャマエモスクも例外じゃない。淡いペパーミントグリーンの建物と二本の角みたいなミナレットが特徴で、何とも写真への収まりが良いこと。モスクってよりフラワーショップといった趣きで、中では生花アレンジやウェディングブーケとか売ってそう。


てっぺんにタマネギ型の丸屋根の載ったゲートは、外装色と同じくイスラム教の聖なる色といわれる緑色で彩られた質素な空間へと続いている。すぐ近くのスリ・マリアマン寺院には多くの観光客も訪れていたのに対して、こちらは随分とひっそりとしているようだ。


靴を脱いで礼拝堂の入り口へ足を進めると、ヒゲをたくわえた見るからにイスラムな方々が床に腰を下ろして談笑に耽ってた。イスラムコミュニティの集会場にでもなっているのだろうか。何故かヒソヒソ話してるのが何かを企ててるようで少し不気味。


内部は、先に見たヒンドゥー寺院やこの後に見ることになる新加坡佛牙寺龍華院に比べ明らかに装飾が排除されている。偶像崇拝を禁ずるイスラムならではシンプリシティだ。


礼拝堂は白い柱が並ぶ厳かな空間となっている。白と緑を基調にした左右対称なデザインや幾何学模様がイスラム的な清潔感や神秘性を感じさせるのだが、余りの静けさと無機質感から身が竦む思いをしてしまう。神秘的なんだけどやっぱりモスクにいると諸々の先入観などから体内の警戒アラームが発動しちゃうんだよな。


寺院内にはやたらとイスラム教の基礎知識に関する掲示が多いが、これは訪問客に少しでもイスラム教を知ってもらうためのモスクの工夫なんだとか。入り口にいた案内役がそう言っていた。


宇宙は時空を超えた存在によって無から創造されたのだが、この時空を超えた宇宙の創造者がイスラームのアッラー。アッラーはイスラム教における全知全能の唯一神であり、天地万物の創造主なのである。


イスラムもキリスト教と信ずる神は一緒なので、イスラム教の人類の系図を見るとやっぱり人の祖はアダム。イスラムに於いてのイエスはムハンマドに先立つ最高度の預言者くらいのう位置づけになっていて、ムスリムはイエスの事を否定的に捉えている訳ではないようだ。一般的なイスラム教徒にすればムハンマドという最後の預言者が現れたのだからキリスト教徒もユダヤ教徒もイスラムに改宗するべきだくらいに思ってるくらいなんかな。

ひだり みぎ
キリスト教との繋がりに関する資料も多い。


これはド直球。「イスラムは戦争についてどう考えるか。」

イスラム法学者みたいな案内人はイスラムについて語りたくて語らいたくてしょうがないご様子だったので、イスラムに興味ある方はジャマエモスクまでどうぞ。
【ジャマエ モスク】

住所:218 South Bridge Road
電話:(+65) 6221-4165

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