ホテル・デ・ザール・サイゴン Mギャラリー 宿泊記

ホーチミン市第3区のグエンティミンカイ通りに新規オープンしたアコー系列の「ホテル・デ・ザール・サイゴン・Mギャラリー(Hotel des Arts Saigon M Gallery、以下、名称が長すぎるのでMギャラリーサイゴンと呼ぶ)」がオープン記念のお得プランを出してたので週末を利用して泊まってみた。

それにしても、アコーは本当にベトナムにゾッコンのようですな。ホーチミン市だけでプルマン・ソフィテル・ノボテル・イビス・Mギャラリーの5箇所ですからね。IHGはインターコンチネンタルのみ、SPGはシェラトンと新設されたばかりのメリディアンの二か所、ハイアットもパークハイアットのみという中でむやみやたらに機関銃をぶっぱなしまくってるといった感じのアコーホテルズ。ブランド間のカニバリゼーションは起きてないかとは思うけど、どこもそんなに儲かってるって感じはしないんだよなぁ。カスタマーサービスが非常に雑なアコーのことなので、投資決断の為のフィジビリティスタディなんかもザルなんだろなと要らぬ心配をしてみたり。
ひだり みぎ
で、だ。話を戻すと、サイゴン大聖堂の300メートル程北側に建つ24階建の細長い天然石張りのラグジュアリーな建物がMギャラリーサイゴンになる。建物や窓の角に緩やかなR形状が設けられているからか、全体的には無機質な質感の建物ながらも、どこか独特の柔らかさが表現されているようだ。

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車寄せもまた特徴的で、反るように孤を描いて張り出したガラスの庇になっている。

タクシーを降りるとドアマンにより重厚な木製の扉が開かれ、大きなシャンデリアがぶら下がったロビーへと通される。艶無しゴールド仕様のシャンデリアはアンティーク風に見せたいのか豪華フレンチ宮殿風にしたいのか中途半端で意図が伝わらないが、なんとなくチープな存在感を放っている。
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ロビーは入って右手がレセプションカウンターで、左手がシーティングエリア。館内に入ると同時にフロントスタッフが挨拶に来てそのままシーティングエリアでチェックインと言う流れになった。


ウェルカムドリンクとして柑橘系のモクテルが振る舞われ、シーティングエリアで座ったままのチェックイン。わざわざアフリカ系フランス人(?)女性の客室マネージャーまで挨拶に来てくれたものの、客室アップグレードは無し。規約上だと空室状況によりルームカテゴリーが上のお部屋にルームアップグレードとなる特典を受けられるはずで、この日は朝食会場やロビーの込み具合から考えて空室だらけだっただろうに…アコーはブランドやホテル、はたまたチェックインをする担当ごとに会員に対する扱いが異なるから非常に計算しずらい。

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今回はオープニングセールとして60ドル分のミールクーポン付き宿泊プランで予約をしていたので、荷物をポーターに任せて2階のサイゴンキッチンを攻めることに。

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ブラックブリオッシュのロブスターバインミー(VND300,000)と生春巻き(VND90,000)をオーダー。二つで税込2,000円超のわりには大した味と分量ではなく、大食漢の胃袋は満たされず。失意の中、バーへと移動する。


ロビーフロアにあるCAFE DES BEAUX-ARTS。フランス語にすると一々かっこよく聞こえるのが不思議。

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パステル調をベースとしたヨーロピアンなテイストの中にアジア風のラグやトリカゴインテリアが混ざった独特のBeauxな空間になっている。なんだろな、アジアとヨーロッパ、モダンとクラシックが違和感なく同居した感じとでもいうか、すごく不思議な空間である。

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オリジナルカクテルはBasil and Pineapple Mojito・Spiked Tra Da・Rambutan Brambleの3種類。その内、Spiked Tra Da(左、VND 220,000)とMojito(右、VND180,000)を注文すると、初々しい女性バーテンダーがレシピを見ながら腕を振るってくれた。無難な味のオリジナルモヒートに対し、Spiked Tra Daはスミノフウォッカ・ラム・ジン・テキーラ・ライムジュースなど色々と入っているようだが、コーラの味しかしなかったw。コーラの分量、間違えてないですよね?

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続いて最上階にあるルーフトッププールへ。階下のフレンチコロニアルな内装に対して屋上はカジュアルモダンに纏められていて、 プールは町の北西方向を向いてインフィニティプールになっている。プールに浸りながら飲めるように円形のバーカウンターまで設置されちゃってるしw

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プール内もデッキも薄ブラウン系の大理石で覆われていて砂浜でもイメージしてるのかと思ったけど、夜に来てみたら砂浜とは思えない派手なライトアップが施されていた。これはこれでなかなかの雰囲気である。

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因みに、ホーチミン都心部の夜景が楽しめる南側はルーフトップバーになっている。 収益が望める施設に一番良い場所をあてがうのはホテルとしては当然の判断なのかな。プールのチェアも5つだけで正午過ぎから日光直撃となるよう配しているのも、バーへ誘い出す為の策だと思えてくる。


ジムは使わなかったけど、一通りの最新器具が揃えられているようだ。


部屋は最安値のスーペリア。狭いながらもオフホワイトを基調とした優雅なモダンインドシナスタイルのデザインとなっていて、なんとなくサイゴンのノスタルジックな街のイメージにも合致する感じ。ただ、高層タイプ建物で各階の床面積が小さめなこともあり、ホーチミン市内の同価格帯のホテルと比べると若干手狭かな。

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ホワイティな部屋の中央に配置された金色の額縁に収められたテレビがエレガントさの象徴となっている。

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コロニアルとモダンテイストを巧みに折衷させた優雅な空間は高級ブティックホテルのような雰囲気で落ち着けるのだが、壁や床が薄いらしく、上の階やホールウェイからの音が気になったので大減点。

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ウェットエリアとベッドルームとの仕切りはスケスケなレースカーテン一枚のみという衝撃。こういった大胆な設計にもブティックホテルらしさが表れている。

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シンクの反対側にシャワーブースとトイレ。総マーブル張りで豪華な造りだが、シャワーブースの引き戸にタオルハンガーが欲しかった。

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トイレタリーはACQUA DI TOSCANAという聞いたこともないイタリアンブランドっぽいネーミングのもの。

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夜は散歩がてら周囲を探索する。サイゴン大聖堂や教会まで300m強、統一会堂や戦争証跡博物館まで600mと、観光にも不便しない立地にあるし、ダイヤモンドプラザという韓国資本のデパートも近くにあるので食事にも困らないだろう。
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夜のサイゴンの町で一際強烈な存在感を放つサイゴン中央郵便局に教会。

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夜の闇に浮かび上がるサイゴン中央郵便局。柵越しに内部を伺うことは出来るが、残念ながら営業時間外は中に入ることはできない決まりになっている。

このまま統一会堂まで走破してやろうと思ったが、道を走るバイクが多すぎて道路を横断できなかったので、諦めてホテルに引き返すことにw
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翌朝、ふかふかの沈み込むようなベッドでの快眠から覚め、朝食会場であるサイゴンキッチンへと向かう。蟹が豪快にぶっこまれたお粥や蟹の素揚げなんかもあったり。

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フルーツ、サラダ、デニッシュ、コールドカット類も全て種類が豊富だし、ジュースも野菜やフルーツを生絞りでミックスしてくれる。

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スタッフの気遣いに笑顔、料理の質・種類、会場の雰囲気全てに高得点で、今年一番の朝食が楽しめた。

まだまだグランドオープンから日も浅いけど、モダンなコロニアルスタイルにまとまった優雅なブティックホテルといった佇まいのホテルで、1万円台中盤程度ならコスパは高いと思う。今回はクラブラウンジが未完成だったので、ラウンジが出来てから再訪したい。

ホテル・デ・ザール・サイゴン・Mギャラリー(Hotel des Arts Saigon M Gallery





住所: 76 78 Nguyen Thi Minh Khai St, District 3, HCMC 70000
電話: +84 8 3989 8888



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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    グリーンさま
    あけおめです!こちらこそ今年もどうぞ宜しくお願いしますmm
    グリーン様もベトナムフリークだったとわ(笑)
    メリディアンでの連泊、良いですねー。私なんか単純なもので、あそこの朝食のアイスクリームとコーヒーを口にするだけで幸せになれてしまいます。
    MギャラリーもSPGにはなかなかない雰囲気のブランドですが、ヨーロピアンなテイストがお好みであればお気に召されるかと。3区とはいえ1区中心地よりなので立地もそれほど気になりませんし!

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