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広州旧市街地を歩く~十三行路・一徳路・万菱広場~


沙面島の見学があっさり終わり過ぎて時間を持て余してしまったので、広州旧市街をブラブラと歩いて回ることに。


十三行路を通り、一徳路を経て海珠広場へと抜けてみよう。

ひだり みぎ
鎮安路に出ると、いきなり荷台の10倍くらいの大きさの貨物を積んだ超小型トラックが走ってたり、覇権主義の野望剥き出しの中共プロパガンダポスターが掲示されてたりと、ザ・中国的な風景が広がる。

道幅の大きな鎮安路を北上。杉木栏路で東の方面に折れると、周りの風景が一気に庶民的に。小汚い食堂、飛び交う歩行人の罵声に埃、そして道端に放置された夥しい数の麻袋…
ひだり みぎ杉木栏路はやけに埃っぽく、細い路地だが車が通る度にホコリが舞い上がる。総じてゴミゴミした印象の通りではあるが、杉木栏路は名前の通り日差しを遮る街路樹のトンネルが出来ていて、歩行者に優しい通りになっている。

この杉木栏路と長楽路が交差する十字路から東が十三行路となる。
ひだり みぎ
通りの名前の由来となった十三行とは、清朝時代に対外貿易を独占していた貿易業者集団の通称。1685年、時の名君・康熙帝により海外との貿易が許可されると、当時の税関である粵海関が広州に設置された。翌年には公式仲買商として指定された広東十三行が粵海関監督のもとで珠江の沿岸に倉庫や店舗等を並べ、貨物の集散・関税の徴収等の業務を独占した。対外貿易を一手に担った訳で、指定業者各社は莫大な富を手にしたが、イギリスからアヘンが輸入されるようになると、清国の凋落と共に十三行も没落していった。そんな、清朝の歴史を語る上では欠かせない存在の十三行の興亡史の舞台が、ここ十三行路なのである。

現在の十三行路は地元人向けの食堂・小商店・衣料の問屋・理髪店などが軒を連ねるちっちゃな商店街となっているようだ。

今でも交易が盛んなようで、荷物を担いだ人や手押し車を引いた人が絶え間なく通りを行き交っている。街角で目を閉じると、清朝末期、辮髪をした労力(クーリー)が荷車を押している風景が浮かんでくるようだ。

ひだり みぎ
どうですか、この物量。この十三行路は観光地化されておらず、人々がイキイキしているというか、歩いている人たちの速度が早い。路肩で人間観察をしていると、まるで早送りした映像を見ているかのように買い付け人達が忙しなく路地を動き回っている。実に活気に満ちた通りである。

ひだり みぎ
問屋で買い付けた商品を中国各地に陸送していくようで、小さな通りの路肩に何台もの大型トラックが荷積み待ちで停まっていた。その逆も然り、中国の奥地で安ーく作られた製品も当地に集結してきているようだ。まさにここが貿易の中心地。

ひだり みぎ
中国でも最大級の衣料品卸売市場があるようで、アフリカ系のバイヤーが普通に通りを闊歩してたりする。当時の十三行路も外国人相手の商人たちでこのような活況だったのかな。


市場の外では現代版クーリーが仕事待ちw


試しに商店の中に入ってみると、卸だけじゃなく小売り店も多く入っていて、田舎から出てきたばっかりのような垢抜けてない若者が買い物を楽しんでいる。ここら辺はちょーっと日本人ウケする衣服は無いかな~。


卸専門店は流石にすっごい物量だ。

こんな感じで適当に通りを歩いてたら、十三行路の東の果てである人民高架路へと辿り着いたので、このまま一徳路経由でホテルに戻ることに。

人民高架路から海珠広場まで伸びる一徳路では騎楼建築が街路に沿って並んでいる。これらの建物は住居ではなく商業施設として利用されていて、一徳路全体が地元民向けのショッピングストリートとなっている。

ひだり みぎ
児童公園を過ぎたあたりからは子供向け玩具の問屋が並ぶ。


BMW(笑)


ロゴ・パズル・塗り絵・積木・知育玩具なんかが非常に安価に売られてる。「子供騙し」「安かろう悪かろう」なクオリティだろうけど。

玩具屋ストリートを過ぎると文具店街になり、続いて乾き物がメインの商材となっていく。

乾き物は乾燥キノコや海産物がメインかな。


酒の肴になりそうな海産珍味もズラリ。

ひだり みぎ
かんぴょう・干しシイタケ・胡桃・ナツメ・棒鱈・ふかひれ・スルメ・ナマコ・エビ・エイヒレ等等。とにかく種類が豊富で、見ているだけで涎が出てしまう。

ひだり みぎ
続いて果物ストリート。インドネシアのジョグジャカルタで見たスネークフルーツもアメリカ産の物が売られている。流石は象形文字、漢字だとそのまんま「蛇皮果」なのな。隣の「牛油果」は見たところアボガドらしいが、牛の油=アボガドとなる謂れは分からない。

ひだり みぎ
靖海路から東は衣装屋ストリート(?)。季節柄、ハロウィーングッズが軒先にびっしりと並べられていて、学生たちで賑わっている。毛沢東グッズなんかないし、ハロウィーン売り場は日本と比べても大差ない。


こ、これは…。

随分と歩いたようで、目の前に万菱広場が見えたので入ってみる。

万菱ビルは雑貨・インテリアの卸売り品モール。クーラー完備の巨大なビルの地下1階から9階でありとあらゆる雑貨が安価で売られていて、ウィンドウショッピングで色々と物色するだけでも結構楽しめる。


すげぇえええ人。ただでさえ細く人通りの多い通路に商品がはみ出しているので、一階二階は慢性的な渋滞状態。これが上階に行くと電灯や食器など扱う商品が高級になるからか、客は殆どどいなくなる。

ひだり みぎ
アクセサリー・インテリア・文房具・携帯アクセ・インテリア・食器・仏具・アロマ等々…雑貨類はなんでも揃い、全てが投げ売りセールみたいになってて安い。帽子とかも300円程度から買えたりするし種類も豊富なので、100均で掘り出し物を見つけるような感覚でついつい長居してしまう。なんか、ここにいると個人貿易で一山あてたくなってくるわ。

ひだり みぎ
この万菱広場は集客力が良くテナント料も高い為に店の入れ替わりが激しいんだけど、今回来て目立ったのはフィギュア屋さんの増加。ドラゴンボールとかスラムダンクとか、アニメには疎い30のオッサンでもギリギリ分かるような日本のアニメ物がかなり売られてたんだけど、日本に輸出されていくのかな。ナッパとかいうハゲの雑魚キャラが一番中央の目立つところに展示されてるぐらいなんで、店員もそんなにドラゴンボールには詳しくないんだろう。

いやー、何だかんだで楽しめたな、広州の旧市街。近未来的な天河や珠江新城あり、越秀公園や文化公園を中心とした旧市街地ありと、ガイドブックの扱いは小さいけど良いとこですよ広州は。

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コメント

  1. グリーン より:

    摩天楼の広州ばかりが、頭にあるのですが~(笑)
    昔ながらの庶民の生活を垣間見れる、本当に行きたくなりますすね!
    歩いてるだけでも面白そう♪

    • ポンズ より:

      グリーン様
      確かに広州と言えば大都会ぶりがクローズアップされがちですが、地下鉄でちょっと郊外へ行くだけで風情ある古風な街並みを見ることができます。
      十三行路は観光地ではないので特にすることはないのですが、エネルギーたっぷりの人民の皆様やレトロな街並みを眺めてるだけで楽しめてしまいます。犬や人間様が路地裏で小便する姿など、見たくないものも見てしまう可能性もありますが…(苦笑)