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エミレーツA380 ビジネスクラス搭乗記 EK385香港―バンコク


エミレーツ以遠便でのビジネスクラス・ファーストクラス乗り比べ旅行、香港でエミレーツラウンジを堪能し、いよいよEK385ビジネスクラスでバンコクへ。


もちろん機材はエミレーツの代名詞的存在である巨艦A380。メインデッキはエコノミー席オンリーでびっしり399席、アッパーはファースト14席にビジネス76席と、合計489席仕様の巨大航空機である。


ボーディングブリッジもスロープをつけてメインとアッパー両方に直接搭乗できるようになっている。よって、メインデッキに詰められるエコノミークラスの乗客とはここでお別れ。階級社会の縮図かのような露骨なセパレート構造は、まるでタイタニック号のよう。

ボーディングの開始は定刻通りに行われ、先陣切って機内に乗り込む自分。アッパーデッキの入口で気品あるクルーがにこやかに迎え入れられる。
ひだり みぎ
ビジネスクラスは1-2-1のスタッガード。流石は総二階建て。A380の2階はB747の屋根裏部屋みたいな窮屈なアッパーデッキとは違い、スペースにゆったりとしたゆとりが感じられる。


シートマップ。A・Eが窓側、真ん中のE・Fは隣同士、D・Gの真ん中席は間にアメニティ置き場がある分、シート間の距離が離れている。


カップルシート仕様のE・F席。万が一EF席で赤の他人と隣同士になるという不運に見舞われた場合、中央の電動パーテションを上げれば隣の他人をシャットアウトしてプライバシーを確保できるし、不毛な肘掛けを巡る争いに神経をすり減らす必要もない。

ひだり みぎ
我がシートは窓側の16K。 上品な鏡面木目仕上げのカウンタートップや上品なシートの色使いが高級感を醸し出している。好みは合う合わないあるだろうけど、ビジネスクラスでのこのスペース・ファシリティは素直に凄い。

ひだり みぎ
別アングルから。良い感じのプライベート感が伝わるだろうか。


各シートの脇にはミニバーとコードレスのモニターが設置されている。このカラオケのリモコンのようなモニターがシートのリクライニングやエンタメのコントローラーになる。


モニターでのシート操作。マッサージ機能まで付いている。


座席正面には20インチの大型タッチパネルが埋め込まれていて、フルフラットシートに横たわりながら約2,000チャンネルもある映画や音楽、ゲームが楽しめる。

ひだり みぎ
エンタメプログラムや免税品カタログはどこだ!と思ったら、リモコン下の隠れシートポケットに入ってた。邦画・日本語対応プログラムの充実ぶりは素晴らしいの一言だ。

ひだり みぎ
支給品。

ひだり みぎ
窓際のスペースは南方航空のA380と同じく収納用。


ウィンドウは巨艦にふさわしい大きさで、リモコン押せばシェードが勝手に下がってくれる。


テーブルも上品な木目調。ここでクルーの女性による挨拶が入る。先ずはHow Are You?から入り、乗客の反応を見ながら会話を引き出していくような挨拶回りで、マニュアル化された対応ではなく、一人一人のクルーがアドリブで臨機応変に対応しているようだった。以前に乗った南方航空のA380がギャグに思えるくらいにクルーも乗客も洗練されていて、周りの乗客がかなりウィットに富んだ返しをしていたを見て、自分も気の利いた対応せんとなとプレッシャーに感じてしまう。

ひだり みぎ
挨拶とウェルカムドリンクを頂いたところで、いよいよバンコクまでの3時間弱の空の旅が始まります。

動き出して感じるのは、やはり巨艦ならではの安定感と、噂通りの静音性。駐機中やタキシング中はもちろん、加速して離陸しても本当に低騒音。巨体=騒音まき散らして飛ぶという考えは古いのだろう。酒が入って鈍感になっているからかもしれないし、アッパーでエンジンから遠いというのも理由としてはあるだろうが、隣のオッサンのヘッドホンの音漏れや、後ろのオッサンが新聞をめくる音まで聞こえてくるくらいに静か。感覚的には新幹線と同等くらいだろうか。
ひだり みぎ
そんなスムーズなフライト。順調に巡航高度に達してアッパー最後方ではバーカウンターが開店したようだ。ここでは専任のバーテンダーが酒をふるまうだけでなく、カップラーメンやサンドイッチ、チョコレート等の軽食も供される。

ひだり みぎ
バーでのドリンクメニュー。


今晩はもう遅いので皆さんお疲れモードだが、時間帯によってはこのバーコーナーは乗客が集って談笑するサロンと化すらしい。

ひだり みぎ
アフタヌーン用の三段トレイまであるし!ほんと、そこらのラウンジだわ。


お手洗いも木目の鏡面仕上げで割烹料理屋の便所かの高級感。引き出しには髭剃りセットや歯ブラシセットなどが用意され、さりげなくブルガリの香水なんかも置かれてる。窓まであるしね。


海南島の上空近くに差し掛かったところで一旦座席に戻り、機内食タイム。

【ドリンクメニュー(一部抜粋)】
泡:モエシャン
ワイン:Haha Sauvignon Blanc 2013
Shaw and Smith M3 Chardonnay 2013
Chateau Dassault 2006, Grand Cru Classe
Kilikanoon Covenant Shiraz 2013
ポートワイン:Warre’s 2000 Colheita Tawny


Lingという魚・ローストチキン・ラムという三択からチキンを選択。何だか茶色っぽい感じで正直余り美味しくない。ラウンジ飯の方が美味かったな…


食べ終わってダナン手前。爆撃機みたいなエアショーの演出がカッコいい。

ひだり みぎ
流石は最新鋭のA380、時差ボケを軽減する照明システムまで装備されている。時間帯によってライティングの強弱や色で明け方や夕暮れを演出し、時差ボケを軽減する手助けをしてくれるらしい…が、3時間程度のフライトでは余り意味が無い。

ひだり みぎ
お休みモード。腹が満たされた後に暗く静かな環境に居ると思わずウトリウトリ…消灯後速攻で寝落ちする。


気付けばもうバンコク。これからウェスティンのヘブンリーベッドが待っているというのに、なんか欲望に任せて中途半端に寝てしまったな。


ソフトタッチなランディングから、タキシングも客車列車のような低振動低騒音。指定ゲートにスポットインすると、窓の外にはタイ国際航空のA380とマレーシア航空B737-800。遠近法を全く無視したTG A380の圧倒的存在感。まるで大人と子供の体格差のような機体差に、改めて巨艦A380の大きさを実感する。


あっという間の空の旅、この路線のビジネスクラス往復ならHK$5,000(75,000円)程度から楽しめるので、試乗には良いかもしれません。バンコクに二泊後、戻りはファーストクラス。滞在先での時間より移動が楽しみな旅行というのは初めてだ!

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