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レンタルバイクでソロからスクー寺院へ


ホテル周辺の探索を終え、スクー寺院⇒チュト寺院⇒サンギラン博物館と周るツーリングを開始することに。

早速、観光案内所に紹介頂いたミキツアーズでバイクをレンタルしようとすると、バイクレンタル事業からは撤退済みとのことでまさかのレンタル失敗!いきなり出鼻を挫かれてしまう。 途方に暮れ市内を右往左往した挙句にホテルに戻り、コンシェルジェに相談。相談を受けた彼は手当たり次第に知人等に電話をかけてくれ、レンタル用のバイクを所有するという一人の男を紹介してくれた。


ホテル前の市場でバイクの所有者と落ち合い、バイクを試運転して問題無かったので、レンタル料金300,000ルピアを先払い。バイクはやたらと東南アジア臭がするなーと思ったら、ヤマハの現地生産車Jupiter Z。走行距離は67,000キロ超、ホテルスタッフを介して聞いたところによると、駆動系はオーバーホールしたばかりと言う。勾配がキツイ山道を走るには馬力が弱そうで心許ないが、これ以外に選択肢がないのでしょうがない。

第一の目的地であるスクー寺院はソロから35Kmほど東に聳えるラウ山の西麓、標高1,000m地点に建つ。ラウ山は標高3,265mの死火山で、ジャワ最長の川であり日本でも馴染みのあるブンガワンソロの水源になっている。その形の整った山容から、古くから聖なる山として崇められてきた霊峰である。
ひだり みぎ 遠くスラバヤまで伸びる鉄路を越え、ソロ川を越える。ソロ川は人類の歴史にもかかわる川で、川の上流では“ジャワ原人”の骨が発見されている。


全くの未踏の地を走ることになるが、要所要所で道標があるし、国道15号線を東に折れてからはラウ山登山口まで一直線なので迷うことはない。

ひだり みぎ
ソロから離れるにつれて交通量も少なくなっていき、民家も疎らになる。とはいえ険しい山肌の所々で小さな集落が見えるので、まるっきり山間僻地というわけではなさそうだ。

ひだり みぎ
いよいよ山の麓に差し掛かると前方に厚い雲に覆われたラウ山の山頂が見えてくる。道の起伏がより一層激しさを増し、クネクネと曲がりくねる道路の周囲には熱帯植物が生い茂ると、嫌がおうにも気分が高まってくる。

ひだり みぎ 山麓の村・カランパンダンを越えたあたりからは人家も途絶え、香り立つ緑の茶畑と田園が山肌を覆う。日々、都会の喧騒にウンザリしている者としては排気ガスや騒音からも逃れられ、別天地に来たような新鮮な感じがする。まるで神々に近づいていくような神秘感もあるし、空気が清々しく自然と呼吸も深くなってくる。大自然との触れ合い、これぞアジアの台地をバイクで走る醍醐味だ。


カランパンダンを越えた先ではガソリンスタンドを見ることが無さそうなので、街頭の万事屋にてペットボトルに小分けされたベンジンで給油。


関所で入域料を支払い、関所から10分ほど走るとスクー寺院の入り口が見えてきた。駐車場脇の土産物屋で売られてるポテチの袋がパンパンに膨れ上がるくらいの標高だ。海抜1,000m程になるらしい。

ここではプランバナンやボロブドゥールと同様にスカーフを巻かれ、半強制的にお布施を要求される。5,000ルピアを賽銭箱に投入したところ、額が少ないと思われたのか舌打ちを受け幻滅。
ひだり みぎ
スクー寺院の入り口は道路から一段高いマウンドにあり、高台にある入り口の門から最深部にある神殿までは真っ直ぐ伸びる参道で繋がっているようだ。


入り口の門。現在は門は利用できないようになっており、門の脇にある階段から寺院内に入ることになる。

ひだり みぎ
壁面には地獄の魔王にも大蛇にも見える像が掘られている。

第一正門の石の階段を上りきった先にある入口の床部には、人間の男性器と女性器を模ったヒンドゥー教の生殖の象徴リンガとヨニの結合シーンがはっきりと鮮明に刻まれている。
ひだり みぎこの入口は鉄柵で閉じられ中に入ることは出来ないが、本来は参拝者がこのリンガとヨニを通り過ぎることで、自身の身を清めてから神聖なる神殿に参拝したのだろう。


もっと直接的に性器崇拝を表しているのがこちら、地面と垂直にそそり立つ立派な男性器を握りしめる石像だ。リンガはよく見かけるが、手で握りしめられたリンガは初めて見た。この辺りがエロチックな寺院と揶揄されてしまう所以だろうが、これでもヒンドゥー教のしそうに基づく子孫繁栄や豊穣多産を祈願した神聖な像なので…なんとなくインドネシアが2億5000万もの人口を抱える理由が分かる気がしてくる。


第一正門から高台の奥にある本殿側を眺めた景色。寺院の敷地はそれほど広くはないが、公園のように綺麗に整備されている。

ひだり みぎ
真っ直ぐ伸びた石畳の参道を進み、神殿へと続く高台へと上る。


くっそ。高台の上にあるピラミッド型の神殿は残念ながら補修中。

本来であればこのような神殿が見られるようである。

noenkcahyana.blogspot様から拝借した画像。インドネシア最後のヒンドゥー王国・マジャパヒト王朝末期の15世紀に建てられたとのことだが、ピラミッド状になっていて独特の形状をしてる。東南アジアのヒンドゥー遺跡というよりは、アミニズム色の強いマヤ遺跡のような雰囲気の神殿だ。

神殿前はマジャパヒト王朝時代のユニークな彫刻芸術のオンパレードとなっている。
ひだり みぎ
インドの叙事詩・マハーバーラタで有名なビーマにアルジュナ、そしてガネーシャの三体像。

ひだり みぎ
小学生なら間違いなく喜びそうな石造やレリーフが所狭しと並んでいる。

ひだり みぎ
日本の神社の狛犬を彷彿とさせるような石像や、真っ平らな甲羅をもった亀型の台座が三基。台座には何が置かれたのか。神への供物であるのか、あるいは動物などの生贄なのか。当時の様子を偲び、色々と想像が頭を巡る。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
これもインドの叙事詩を描いたレリーフだろうか。登場人物の表情やずんぐりした格好がそれぞれユニークで、見ていて飽きが来ない。

こんなんが原理主義的なアラブ諸国にあったら異教的な残骸として糾弾され、跡形も無く破壊されるだろう。そう考えるとやっぱり同じイスラム圏でもインドネシアはおおらかなイスラム信徒が多く、異宗教にも比較的寛容だ。ジャワ島には祖霊信仰から始まって仏教(ボロブドゥール)、ヒンドゥー(スクー寺院、チェト寺院、プランバナン寺院)、アッラーなど多くの神々が信じられてきた下地があるしな。インドネシアでもオバQファッションの女子ばっかりだし町中で玉ねぎ屋根のモスクからアザーンが流れてるけど、でもやっぱり“世界最大のイスラム国家”なんて表現されても全然ピンと来ないんだよな。今回ジャワ島の古都を回って色々と感じさせられた。

下山!


グロロッ村まで下ってから、チュト寺院があるラウ山の北西側へと移動する。

【Candi Sukuh】
住所:Gunung Lawu, Jawa Tengah
入場料:10,000ルピア+お布施

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