マリオボロ通りとジョグジャカルタ一の人気土産物店・ミロタ

フレデブルク要塞博物館の見学を終え、本日の宿泊先であるibisホテルを目指してマリオボロストリートを北上すると、迎賓館のすぐ北側に定番土産屋のミロタを発見する。バティックに特化した専門店が多く立ち並ぶマリオボロ通りだが、ここミロタはバティックだけでなく、土産物全般を扱うミニデパートとして国内外の観光客の間で人気を博しているようだ。とにかく、ここに来たら何でも揃うんじゃないかと言うくらいの幅広い品揃えが魅力で、バティックを始めとした衣類、ジャワ特産の漢方飲料、ジャワティー、雑貨など、ドン・キホーテばりのバラエティ豊かなラインナップを求めて連日買い物客で賑わいを見せている。

ひだり みぎ
こちらはジョグジャの町を南北に貫く目抜き通りのマリオボロ通り。通りの両側に商店、デパート、市場、屋台、食堂、ホテルが所狭しと並んでいて、朝から晩まで四六時中、人通り・馬通り(←馬車)の絶えないメインストリートだ。


通りの北端であるトゥグ駅から南端の王宮方面に向かって歩くのが日課になってしまうほど、何度歩いても全然飽きが来ない味わいある通り。近代的なマリオボロモールがあり、民芸品の大衆店の数々や庶民的なプリンハルジョ市場を過ぎ、徐々に官庁街になってフレテベルク要塞博物館、銀行等をぬけて王宮へ…。歩き疲れたら馬車やベチャで行脚するのも面白い。ベチャはインドのリキシャやタイのトゥクトゥクとは異なり、車夫が後ろから押すようにペダルを漕ぐので、客席に座っていても前の景色を遮られることなく楽める。

通りを見ると、中央の2車線が北から南の一方通行に規制された車道、その両側にベチャや馬車が並ぶ駐車(駐馬)スペース、そして更にその両脇に露店で埋め尽くされた歩道が設けられている。
ひだり みぎ
トランスジョグジャやベチャ、馬車もが行き交う大通り。しかしジャカルタのような騒がしさはなく、古都ジョグジャらしい落ち着きに満ちている。路上に馬糞が放置されてても誰も気にすることなく通り過ぎていく…そんなのんびりとした田舎町ジョグジャカルタ。日々の喧騒から解放されて癒されます。

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歩道には物売りも多いが、インドネシア人はあまりガツガツしていないからか、店員が適度にやる気がないので自由に自分のペースでショッピングが楽しめる。今回の滞在で押し売りで嫌な思いをすることは一度もなかったのは驚くべきことだと思う。(但し、ベチャは別。あいつらの中には金の亡者も混じっている)

ひだり みぎ
商品はバティックが中心だが、アジアン雑貨なども並んでいる。それらが雑然と店頭に並べられていて、かなりゴッチャゴチャとした印象。


バティックは色と模様の組み合わせで無限のパターンが作れるので、買い物してても飽きが来ない。中にはこんなものもあった。インドネシアの伝統的民芸品・バティック(擬き)とマンチェスターユナイテッドのコラボ品。マンUエンブレムが意外と違和感なくアジアンテイストのシャツに溶け込んでるのがウケる。


夜には路上にサテー等の屋台が展開し、アマチュアのストリートミュージシャンがその横を練り歩く。バンドグループやギター片手に個人で勝負するソロアーティストが次から次へとやってきて、夜のマリオボロ通りを彩どってくれる。


大がかりな大道芸なんかも見れたりと、ジャワのストリートカルチャーに触れあうことができる。ミュージシャンや大道芸人が闊歩してたり、壁には一面にスプレーアートが広がっていたりと、マリオボロを歩けば古都ジョグジャが今でも豊かな文化を配信し続けていることを実感できる。

こちらは歩道に展開した屋台用カートに隠れてしまっているが、各国観光客御用達のミロタ。正式名称をHamzah Batikというのだろうか。看板にはデカデカトしたHamzah Batikという文字の下に小っちゃく括弧付けで(Mirota Batik)と書かれていて、初見ではここが噂のミロタと気付かなかった。

中に入ってみよう。

ひだり みぎ
他のマリオボロ通りにあるお店と比べても、ミロタの混み具合は際立っている。海外からの観光客以上にインドネシア国内各地からの観光客で賑わっている。


一階は衣服中心。バティックの服、バティック生地、テーブルクロス、ネクタイ等のバティック雑貨などが並ぶ。値段はピンキリで、安いプリント製のバティックシャツなら300円程から売られている。全て値札表示されていて明朗会計なのも人気が出る要因の一つだろう。


早いもの勝ちのガレージセールでは女性陣が殺気を漲らせて争奪戦を繰り広げている。


生地の切り売りも。


店内ではバティック染付の実演も披露されていて、装飾模様をトレースした布地に蝋描きする職人芸を目と鼻の先で鑑賞できる。作業にあたっているのは熟練工なのだろう、思ってたより作業スピードが速いけど、一枚のバティックを仕上げるには途方もない時間が必要だろう。「うわぁ!バティック安ーい!」なんて声が店内で聞こえてきたが、数百円で売られてるのは型押で大量生産されたプリント品じゃないか。


衣類だけでなく、一階の中央にはコーヒーやジャワティー、ジャムーなどの飲料品や、チョコレートやジャワ特産のスナックなども売られている。


二階への階段の踊り場から一階を見下ろしてみる。商売大繁盛です。


2階には土産物に適したおしゃれな雑貨や小物、ジャワ特産の工芸品がぎっしりと陳列棚に並んでいる。半端ない種類と数だ。キャンドル、アロマオイルキーホルダー、アジアンなバッグにサンダル、アクセサリー、陶器、木工品、ピューター製品などなど。掘り出し物を探す感覚で、時間を忘れて買い物に没頭してしまう。

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絵画や木工品。


安いんだよなー。雑貨とかは一個100円しないくらい。


初日に買ったジャワコーヒと筆箱で400円程。


こちらは露店で良くしてくれたお姐さんから衝動買いした、インドネシア以外では着用の出番が無いであろうバティックシャツ(400円)とジョグジャTシャツ(100円)。値切ったわけでなく、言い値からこれだけ安かった。中国やベトナムみたいに観光客を騙そうとする物売りも少ないのが本当に助かる。拝金主義に毒されていない田舎でのゆったりした滞在も悪くない。

【Mirota Batik/ ミロタバティック】

住所:Jl.Jend.A.Yani No.9
電話番号:0274-588-524
営業時間:9:00-21:00



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【2015年ジョグジャカルタ・ソロ旅行記】






























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