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プランバナンだけじゃないジャワヒンドゥーの建築美 サリ寺院・カラサン寺院


ボコの丘の宮殿跡を見終えた後はサリ寺院⇒カラサン寺院の順に回り、遺跡三昧の一日を楽しむことに。


一旦ソロとジョグジャカルタを繋ぐ幹線道路へと戻り、幹線道路をジョグジャ市内方面へと進む。


国道15号線。こいつを西に行けばジョグジャカルタ、東に走ればソロに着く。交通量もさほど多くないし、しっかりと舗装された大通りなのでベチャでの移動も苦にならない。「密林掻き分け道なき道を行く」的に獣道・砂利道を走る覚悟でいたので嬉しい誤算である。

幹線道路を2Km弱ほど走ったところで北の方向に折れ、生活感のある住宅地の間の細い横丁をひた走る。オバサンが選択してたり子供が玉蹴りに興じてたりと、素朴な農村の巷路ですわ。そんな中に突如として現れるサリ寺院。

一般住宅地の中にまぎれ込むように1,000年前の寺院が建っているのが面白い。一応、入り口脇に関所があるが、誰も居ない。入場料は2,000ルピアらしいので、ヨレヨレになって異臭を放つ2000ルピア札を関所に置いて敷地内へと進む。


9世紀前半にシャイレンドラ王朝により建造されたと考えられているサリ寺院は邸宅のように横広で、他の寺院のように高い塔を中心としたピラミッド型デザインとは大きく一線を画す造りになっている。それもそのはず、どうやら僧舎として使用されていたそうだ。1,000年以上も前の僧房のくせして2階建ての大豪邸だ。

壁面は艶かしい菩薩像のレリーフで装飾されていて、ジャワ仏教の美的センスが感じられる。規模は小さいが非常に芸術性の高い遺跡である。

天人の豊満なあらわな胸や腰のひねり、美しいプロポーションなどは見ている者を飽きさせない。優美な御姿である。

ひだり みぎ
堂内は左・右・中央と3室に別れているが、仏像は一体も残っておらず、左右の部屋に仏像を安置していたのであろう龕のみ確認できる。はっきりいって滅茶苦茶不気味。ゼルダとか聖剣伝説とかの世界に出てくるような罠で、ちょっとでも触れたらカーラの口から火炎放射されて丸焦げみたいな。


上を見上げると吹き抜けの状態になっている。当時は2階建てだったと考えられているが、床が木造だった為に朽ち果ててしまったようだ。

こんな技術的な寺院、いつまでだって見てられる。でも、15分程でベチャの運ちゃんから督促が入り、次の目的地へ移動することに。

【サリ寺院】
開放時間:07:00-17:00
入園料:2,000ルピア
行き方:プランバナンからソロ通りを西へ2Km、電話局近くの細道を北へ150m。

続いてカラサン寺院へ向かう。

かなり巨大な方形寺院で、幹線道路から木々越しに見ると、何か得体の知れない大きな地球外生命体がぬっと立ちはだかっているように見える。縦に高い分だけサリ寺院より迫力を感じる。


カラサン寺院はの建立は778年。ここだけピンポイントに建立年を断定しているのは、建立の経緯を示す碑文が出土したからだそうだ。その碑文に拠ると、当地を支配していたサンジャヤ王朝に嫁いだ仏教国・シャイレンドラ王朝の姫の為にシャイレンドラの王が建立したそうだ。9世紀以降にはヒンドゥー教的な装飾が加えられていき、今日見れるカラサン寺院は仏教とヒンドゥー教の建築様式が折衷されたスタイルになっている。


壁面に掘られたカーラ。所々白くなっているのは漆喰によるもの。

険しくて危険な階段はパズル要素があるというか、踏みどころをはずしたら一気に石組みが瓦解してしまいそうな危険を感じる。
ひだり みぎ
残念ながら内部は改修中なのか、見学不可となっている。「ノー、ノー」と入り口を指差して連呼する運転手。入れないんだからもう行こうと言いたいのだろう。ガイドする訳でもないのに隣にピタリとついてきてプレッシャーをかけてくるセッカチ野郎。交渉時に拘束時間の目安も伝えた筈なんだけどな。


てなわけでこれにて一旦プランバナン遺跡群巡りを切り上げ、シェラトンムスティカリゾートへと帰還する。ボチボチ良い時間なので部屋も用意できている頃だろう。

【カラサン寺院】
開放時間:07:00-17:00
入園料:2,000ルピア
行き方:プランバナンから西へ約2Km。トランスジョグジャのカラサン停留所降車後、ソロ通りを東へ歩くと右手に見える。

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