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古マタラム王国宮殿跡が残るボコの丘


プランバナン遺跡での観光を終え、出口で屯していたベチャの運転手集団と交渉に入る。

「ボコの丘⇒カラサン寺院⇒サリ寺院⇒シェラトンと回ったら幾らか?」
事前に準備した各目的地の住所を見せて問い合わせると、如何にも悪巧みしてそうな薄ら笑いを浮かべて300,000ルピアと抜かしやがる。それならあんたらに頼まんと交渉を打ち切ると、「待て、ミスター。じゃあ幾らならいいんだ?」と泣きっ面の運ちゃん達。いつものパターンだ。その後、30秒ほどの交渉で130,000ルピアで決着。初回言い値の半分以下かよ。ジョグジャの車夫は比較的良心的という印象を受けたが、やはり観光地に屯してるような運転手にロクな奴はいない。

こいつが今回お世話になったベチャ。人力でおっさんが漕ぐ旧式タイプではなく、座席とバイクを連結させた電動ベチャだ。
ひだり みぎ
クッション生地の肘掛けまで付いてて、平坦な道を走る分には意外と乗り心地は悪くない。

ベチャに乗りこみ、先ず向かうはボコの丘。プランバナンから南に直線距離で2Kmの地点にある標高200mの小高い丘に上に古マタラム王国の宮殿跡が残っているという。余り認識はされてい無いようだが、プランバナンと一緒にさりげなーく世界遺産認定を受けているらしい。

現場で発掘された碑文などに拠ると、ヒンドゥー教を厚く進行していたラカン・ワラン王により8世紀に建てられたらしい。ボロブドゥール・プランバナン共に寺院は多数残されているものの宗教活動の基盤となった都市や王宮の痕跡はほとんど見つかっていないので、ボコの丘の上に広がる一連の施設群は考古学的には非常に貴重なサイトであろう。

ひだり みぎ
幹線道路を折れて、ベチャは長閑な農村へと突っ込んでいく。都市部では携帯電話で通話しながらのバイク片手運転が社会問題として提起されてるが、当地では片手でハンドルを握りつつ、もう片方の手で生きた鶏を鷲掴み。儀式の生贄として捧げられるのだろうか。

ひだり みぎ
村を過ぎ、鉄路を越え、サトウキビ畑や水田が広がる穏やかな田園地帯をひた走る。すると正面に見えてきたボコの丘。


「ノーパワー」とかいう言い訳をこかれ、坂の手前で降ろされる。勾配がきっついのここからじゃん!普通に現地人カップルがバイク二人乗りで登ってってるじゃん!アンタ何のためにMyベチャを電動式にアップグレードしたんだよ!

坂を歩き、階段を登る。

そして、急勾配を登りきった後の衝撃。ただの丘のくせして入場料が162,500ルピア(ワンドリンク付き、≒1,430円)だと!プランバナン とのセット券だと合計315,000ルピアになるとのことだが、流石は世界遺産だけあって入場料も世界水準。

ひだり みぎ
ウェルカムドリンクはチケット売り場横にある展望台付きレストランで。ドリンククーポンで貰えるのはオレンジジュース・グァバジュース・水の3種類の中から一つ。全て市販のペットボトル飲料だ。


全てテラス席。ファンやクーラーはないけれど、天然の風が吹き付けて気持ちが良い。

ひだり みぎ
水田の中に佇むロロ・ジョグラン寺院と遠く向こうにうっすらと姿を見せるムラピ山の大展望。なかなかの壮観だ。

グァバジュースを片手に15分ほど展望を楽しみ、宮殿跡に移動することに。

自動改札機なんか導入するくらいなら石職人の教育費に充ててもらいたい。だって、改札があっても結局チケットを係員に渡して手動で改札ゲートのバーを下げるんですからね。そもそもチケットが磁気データのない紙切れ一枚なんだから…


手動改札機を通り、長い階段と公園を進むと石垣の向こうに寺院の石門が見えてくる。こいつが宮殿へのゲート跡である。

ひだり みぎ
ゲートは二重。寺院に見られるような彫刻は無く、方形に整形した石材を密着させて積み上げた格好になっている。

ひだり みぎ
周りを見渡すと石垣が築かれたりしてて、ちょっと要塞風。小高い丘が建設場所に選定されたことも含めて、かなり防御意識の高い王様だったのだろう。

ひだり みぎ
宮殿というと見た目の豪華さや壮大さ、居住性が重視された設計になると思うが、ここはどちらかといえば王族御殿というよりも防御機能を重視した城跡といった感じなんだよな。

ひだり みぎ
門以外は石の基礎が辛うじて残されている程度だが、逆に往時の雰囲気が自由に想像できるロマンがある。

ひだり みぎ
きっちりとした方形で造られた基壇。なんかの舞台跡だろうか、それとも給仕の支度部屋とか?古代の文化が地面に転がった石から香りたってくる。


広いわ、しかし。特に何があるってわけじゃないしプランバナンのような迫力はないけど、静かに時の流れを感じられるいい場所だ。目をつぶってココが1,000以上前に栄えた王国の宮殿だったことを想像すると、ちょっとわくわくしてしまう。


貯水用と思われる穴があちこちに開いているが、こいつは沐浴場らしい。王なので、ジョグジャ市内の水の離宮のように半裸の美女をはべらしていたのだろうか。


王朝栄華の跡。今は僅かに石門や石の基壇が残されているだけだけど、嘗ては木造建築物も建てられていたのかな。


妄想族はこの宮殿跡で幾らでも物思いに耽ることができるが、時間も圧してきているので古代王族の生活ぶりに思いを馳せながら下山。次なる目的地へと向かう。

【ボコの丘】
営業時間:06:00~18:00(入場は17:30まで)
入場料金:162,500ルピア(展望カフェでのドリンク付)
TEL: (0274)496401

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