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渋さ際立つワット・パンタオ


今さらだけど、昨年末のチェンマイ旅行記の続きを思い出したように書いてみる。

ラーンナー建築センターからチラっと見えたワット・パンタオへと向かう。チラリズムの魔力に魅了されたのか、チラッとしか見えなかったことから俄然ワット・パンタオへの興味が湧いてきた。さっそく手持ちのガイド本に情報を求めると、チェンマイで一、二を争う格式高き名刹ワット・チェディルアンの隣にポツリと建つ、ラーンナー様式のこじんまりとした寺院とのことだ。 パンタオとは「千の窯」という意味を持つそうで、お隣にあるチェディ・ルアンに奉納する為の仏像がこちらの窯で鋳造されたことから「ワット・パンタオ(千の窯の寺)」と命名されたそう。窯の寺なら分かるが、本当に千もの窯があったのか突っ込みたくなるところ。窯屋かよ。


小さいながらも細かな出来栄えの良い彫刻が施された門をくぐると、その正面に見える建物が本堂になる。


こいつ。屋根が重なり合うラーンナースタイルの本堂は木造建てで、「渋い」という表現が合う、ダンディーな寺院という印象だ。煌びやかで豪華絢爛の上座部仏教寺院とは一線を画した趣あるシックな木造建築で、日本人には親しみ易いというか、何となくしっくりくるかと。戦国時代の幟旗みたいなのは大晦日のイベント用だろうか、無数の旗が風に揺られてなびいている。


うん百年の歴史が刻まれた重みある木造の壁。窓の部分は木がくり抜かれて連子状になっている。


他のお寺と同じように靴を脱いで上がると、地味な木目の背景のなかに、うっすらとライトアップされた金色のおっとりとした表情の御本尊の姿が目に入る。 フロアは絨毯とかではなくて暖色系のタイルだったのが新鮮。 座るとヒンヤリして、暑いチェンマイの気候に合ってる。 気持ちよくて、ずっと座っていたくなる心地よいタイル感だ。

ひだり みぎ
托鉢の壷が無数に並べられており、小銭を入れていくのが参拝スタイルのよう。残念ながら小銭を持ち合わせてない小生は唯一持ってた10バーツ硬貨3枚を投下したところでストップ。30バーツ分の御利益は期待したいところ。


タイでは頻繁に目にするのだが、お母さんお婆さんくらいの年齢の方が未成年の僧侶に拝む絵。


本堂の裏手にあるチェディと僧院もやっぱりどこか控えめな作り。

中庭にある釣鐘に赤い傘。風情あるよなー。

ひだり みぎ
豪華一辺倒な上座部仏教寺院にはない落ち着きようで、どこか日本のお寺のような侘び寂びじ通じる雰囲気を感じさせてくれる。

夜に再訪。というか、たまたま前を通りかかったw


夜空に浮かび上がるライトアップされた本堂は昼間より神々しさを増している。仏教徒でもないのになんだかその場にひれ伏したくもなってくるぐらいである。

ひだり みぎ
静寂が支配する本堂内部にひっそりと笑みをたたえて鎮座するご本尊。この御尊顔を眺めていると心なごむわー。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
夜風にあたって涼んでいるのか、境内には多数の僧侶が仲間内で語らいあっている。

ひだり みぎ


仏教が暮らしの中に強く根付いているチェンマイでは、タイの他の都市以上に若い僧侶の姿を目にする印象だ。若くして煩悩、世俗の様々な誘惑を断ち切って修行に励んでいるんだもんな。すごいよ僧侶。

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