アメリカのホテル系クレジットカードの気前の良さよ

海外旅行や出張でホテル滞在機会は多いんで、ポイントを効率的に貯めたいし、あわよくばホテルの上級会員の座にも上り詰めたい。でも、ホテルの上級会員を継続していくほどの宿泊数は稼げない…という状況でピッタリなのが、ホテルチェーンとクレカ会社が提携して発行してる上級ステータス付帯のクレジットカード。カードを持っているだけで宿泊数に関係無く上級ステータスが付帯したり、ポイント加算率でオマケがついたりする優れものだ。

現在、大手グローバルホテルとの提携クレカで日本で発行されているのは、三井住友のヒルトンHオナーズVISAとアメックスのSPG飴のみ。ハイアットやIHG、マリオット等の大手どころはアメリカのチェース銀行(Chase Bank)が中々の内容のクレジットカードを出している。やっぱりクレカ乱発・超消費社会のアメリカは顧客争奪戦が激しいのか、かなーり気前の良いウェルカムギフトなんかで客を釣っているようだ。特にハイアット。初年度無料、次年度以降US$75のクレカのウェルカムギフトが無料宿泊券2枚(カテゴリー制限なし)とか、もう本当にマーマミーヤ。ちょっと見ていくうちに各ホテルのクレカ情報が気になったので、日本のホテル系クレカ情報と合わせて纏めてみた。

先ずは日本で発行されているホテル提携クレカをサクッとおさらい。

●ヒルトンHオナーズVISAカードは全3種類。
・ヒルトンHオナーズVISAカード クラシック:年会費3,195円(税込)
⇒シルバーVIPステータス付帯
⇒入会特典=1,000Hオナーズ・ボーナスポイント

・ヒルトンHオナーズVISAカード ゴールドカード:年会費13,950円(税込)
⇒ゴールドVIPステータス付帯
⇒入会特典=2,000Hオナーズ・ボーナスポイント
⇒更新特典=1,000Hオナーズ・ボーナスポイント

・ヒルトンHオナーズVISAカード プラチナカード:年会費66,500円(税込)
⇒ゴールドVIPステータス付帯
⇒1年間に10滞在または20泊または年間120万円のクレカ利用で最上級のダイアモンドに昇格
⇒入会特典=3,000Hオナーズ・ボーナスポイント
⇒更新特典=1,000Hオナーズ・ボーナスポイント


●SPGアメックスは1種類のみ。
・SPGアメックス:年会費33,480円(税込)
⇒SPGゴールド自動付帯
⇒プラチナ修行用として、2滞在、5泊分の宿泊実績。
⇒契約時・更新時にホテル一泊無料券(カテゴリー6までのホテル限定)
カテ6まで限定と言っても、1200超あるSPGプロパティーの中で最上級のカテ7に属するホテルは僅か36なので、殆どのホテルで使用可能。日本では翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都 が一泊5万円程、セントレジス大阪やウェスティン大阪、ウェスティン東京でも一泊35,000円程するので、無料券だけでも十分に元が取れてしまう。

さて、ここからはチェース銀行と各ホテルチェーンの提携クレカの紹介。

ハイアット Chase Hyatt Visa Signature
hyatt visa
公式サイトこちら(英語ページ)

【主な特徴】
・年会費:初年度無料、次年度以降US$75。
・サインアップボーナス:最初の3か月でUS$1,000分の支払に利用した場合、2泊分の無料宿泊特典(カテゴリー制限無し)。
・プラチナステータスの自動付与。
・毎年の契約更新時、カテ1~4の無料宿泊特典。
・為替手数料無し。
・ダイヤモンド修行用の宿泊実績:US$20,000/年の支払いに利用した場合、2滞在、5泊分の宿泊実績。US$40,000の場合、更に追加で3滞在、5泊分の宿泊実績。

【ポイント加算】
・ポイント:ハイアットで3倍。レンタカー、レストラン、航空チケットは2倍。その他1倍。
・試算:ハイアットでUS$10,000利用の場合30,000P、これにプラチナ会員としてのポイント(US$1で5P)も加味され、合計80,000P。

【ポイント利用】

カテゴリー スタンダード クラブ
1 5000 7000
2 8000 12000
3 12000 17000
4 15000 21000
5 20000 27000
6 25000 33000
7 30000 39000

サインアップボーナスの特典はカテ制限無しなので、パークハイアット東京等の最高級ホテルでも利用可能。これで初年度無料、次年度以降US$75(≒9,000円)とか、今すぐにでも契約したい。


マリオット Chase Marriott Rewards Premier Credit Card
marriott_premier_card
公式サイトこちら(英語ページ)

【主な特徴】
・年会費:US$85。
・サインアップボーナス:最初の3か月でUS$3,000分の支払に利用した場合、80,000ポイント。
・15泊の滞在実績。⇒自動的にシルバーステータス確定。
・US$3,000につき、1泊の宿泊実績。
・毎年の契約更新時、カテ1~5の無料特典券。
・為替手数料無し。

【ポイント加算】
・ポイント:マリオットで5倍。レンタカー、レストラン、航空チケットは2倍。その他1倍。
・試算:マリオットでUS$10,000利用の場合50,000P、これにシルバー会員としてのポイント(US$1で12P)も加味され、合計170,000P。

【ポイント利用】

ホテルカテゴリー ホテルリワード ポイントセーバー リワード
1 7,500 6,000
2 10,000 7,500
3 15,000 10,000
4 20,000 15,000
5 25,000 20,000
6 30,000 25,000
7 35,000 30,000
8 40,000 35,000
9 45,000 40,000

特典宿泊付きで年会費US$100以下なんだからそれだけでお得だし、ウェルカムギフトも80,000ポイントで太っ腹。ただ、マリオットって良さげなホテルでカテゴリー上昇が続いてるので、特典宿泊にカテゴリー制限が求められてるのが非常に残念。IHGやハイアット程の魅力は感じられないか。


IHG  IHG® Rewards Club Select Credit Card

公式サイトこちら(英語ページ)

【主な特徴】
・年会費:初年度無料、次年度以降US$49。
・サインアップボーナス:最初の3か月でUS$1,000分の支払に利用した場合、60,000P。
・無料宿泊特典利用時、10%のポイントバック(上限100,000Pまで)。
・毎年の契約更新時、1泊分の無料特典券(カテゴリー制限なし)。
・為替手数料無し。
・プラチナステータス付与。

【ポイント加算】
・ポイント:IHGで5倍。ガソリン、グロセリー、レストランは2倍。その他1倍。
・試算:IHGでUS$10,000利用の場合50,000P、これにプラチナ会員としてのポイント(US$1で15P)も加味され、合計200,000P。

【ポイント利用】

ホテルカテゴリー リワード必要ポイント
1 10,000
2 15,000
3 20,000
4 25,000
5 30,000
6 35,000
7 40,000
8 45,000
9 50,000

特典宿泊時のポイント10%キャッシュバック+カテ制限無しの特典宿泊券、プラチナステータスが付いて年会費6,000円程度とか…

銀行業務の一環でクレカ発行されているので空港ラウンジ利用やコンシェルジュサービスなどの付帯サービスには乏しいことを差し引いても、年会費に対するベネフィットが充実し過ぎ。ホテルに頻繁に宿泊する者にとっては喉から手が出る程に欲しいカードである。

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