長閑なダナンの町を歩く~ダナン大聖堂やらドラゴン橋やら~

強烈な太陽が照り付ける昼下がり、ホテルや個人商店なんかが建ち並ぶチャンフー通りの平凡な街並みの中を歩く。ダナンはベトナム第三の大都市と言っても市街地はゴミゴミしているし、寂れかけの一地方都市といった印象を拭い切れない。

こちらはダナン市民の台所・ハン市場。中はカオス・アジア☆の象徴で、日用品から果物、香辛料、野菜、衣類などが所狭しとぎゅーぎゅーに詰められている。もはや観光地化されたホーチミンのベンタイン市場とは違い、もう完全にローカル市民のローカル市民によるローカル市民の為の市場であり、目ぼしい土産物なんかを探し求めていくような場所ではない。観光客としては、せいぜい市場で買うマンゴーにかぶりついて南国フルーツの魅力を味わったり地元民の活気に触れることができるくらいか。それでもゴミゴミしたところって嫌いじゃないんでどうしても旅行中は市場に寄ってみたくなる。

ここから南に進むと見えてくるピンク色の壁が特徴的な建物、それがダナン大聖堂。なーんか普通の街並みの中にぽかーんと埋もれてる感じで結構地味。これに大聖堂の称号は与えられんわ。せいぜい小聖堂くらいが丁度よくてしっくり来る程度。特に立ち寄りたかった訳ではないが、歩いていて目の前に現れたんで思いっきり飛び込んでみることに。

パステルカラーのピンクとかwwわんわりとした色使いの建物なので妙に脱力感があるが、一応はそれなりに威厳のあるローマカトリックの大聖堂なんだと。欧州の大聖堂をイメージして来られると失望すること必至。

フランス統治時代の1923年に建てられたネオゴシック様式の建物、なんかテーマパークにある教会風建物の張りぼてみたい。もともとは地元のフランス人の為に建造されたものだが、現在では地元のカトリック教徒がミサをしたりする現役バリバリの教会なんだと。


教会前にはホイアン行きのバス停がある。ガイドブックでデカデカと紹介されているので、大聖堂よりむしろバス停の方が有名なくらい。


こいつがホイアン行きの路線バス。爽やかで可愛らしい黄色の車体と裏腹に外国人料金を要求してくる運転手の腹黒さで有名らしい。まぁ外国人価格といってもほいあんmVND50,000(≒200円強)程度らしいけど、まぁ額は関係無く足元を見られて外人料金を請求してくる魂胆が許せんわな。


バス停のある道路に面した正面の門は閉まってたけど、横の門が開放されていたので敷地内に入ってみる。なんだ、横から見たら結構奥行きあるんじゃん。でもやっぱり宗教施設というよりテーマパークのアトラクションぽいんだよな、どこか。

ひだり みぎ
キリストに纏わる絵の展示なんかもあったりする。すげーよな。水の上を歩いちゃうんだから。一説にはキリストが歩いた湖面が凍ってたなんて話も聞いたけど。

ひだり みぎ
なんか途中から映画のワンシーンを切り抜いたみたいなリアルなタッチになってるし。

ひだり みぎ
愛の宗教キリスト教。敷地内には神の完全無償の愛・アガペーがビンビンに溢れ出ている。


しかし、マリア像やキリスト像は分かるが、このホーチミン伯父さんと瓜二つのオッサンの像はなんなんだ。どうみてもホーチミンさんなんだが。余ってたのかな、ホーチミン市の像が。

ひだり みぎ
教会内ではミサが行われていて、信者が牧師様に倣って讃美歌を捧げている。1番後ろの席に座り、聖徒が描かれたステンドグラスを見ながら暫し休憩。あんまりというか全然ベトナムってキリスト教のイメージが無いんだけど、1000万人近くのカトリック教徒がいるんだとか。印象的には仏教とか共産主義ってイメージなんだけどな。

【ミサ情報】
日曜日に05:15~合計6コマのミサが行われてるほか、平日・土曜も05:00~と17:00~の2回に分けて行われている。


お隣はシスターが勤めるサンポーロ修道院。


キリストが考える人みたいになっている。ちょっと悩んでそう。


続いてハン川沿いに出る。ボチボチ歩き疲れたんで、ここからバクダン通りを北に進んでホテルに戻ることにする。


こいつは全長666メートル、ダナンの象徴ともいえるドラゴン橋。李太祖が空に昇る金色の竜を見たという伝説に因んで8800万米ドルの工費を費やして建てられた超大作で、時間帯によっては火や水蒸気を噴きよるらしい。安っぽいんだけどなー、見た感じ!


伝説上のドラゴン、さぞかし勇壮かと思いきや目が♡型だしw


そんな顔で火を噴かれたら草はえるわ。

ハン川にはドラゴン橋以外にも4つの橋が架けられている。

こちらの斜張橋は全長731mのチャンティリー橋。船の帆をイメージしてデザインされたそう。


ソンハン橋。港町ダナンらしく、でっかい船舶でも通れるように回転式可動橋となっている。


川辺にもうけられた大理石アートの展示会場。岡本太郎作品張りにコンセプトが伝わってこない迷作が並んでいる。


インディアンとかダナンに関係あるんかよ。フェザーヘッドドレスっていうの?あの頭の衣装が凄い存在感。風吹いたら飛んでいきそうだ。

ベトナム最大の商業都市な触れ込みで大都市的な先入観を持ってきたんだけど、川あり、海あり、山ありでのんびりした町だわ、ダナン。


【ダナン大聖堂】
住所:156 Tran Phu Street



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【2014年ホイアン・ダナン旅行記】






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