KA893 解放軍の軍事演習により足止め食らう

今日は15:20上海発のKAヤクザことKA893にて香港へ戻り、20:30香港発CX791に接続してKLに飛ぶ予定。単距離便での単発移動がデフォの自分にとっては今回は乗継まであって長旅の部類になる。せめて上海⇒香港をマイルでアップグレードしようとも思ったが、シラス搭載機に当たらなそうだったので、ここはグッと我慢。


午前中の仕事が思いのほか早く片付いたし、渋滞を恐れて早目に出発したのだが、逆に早く着きすぎた。こういう場合、日中はほぼ毎時間おきに香港行きのフライトが飛んでるのでいつも早い便に振り替えてもらうのだが、今日はもう一便前のKA805は満員御礼だと…まぁしゃあない。こんな日もあるさ。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
土産物屋を物色してからラウンジに向かう。


68番ゲート横のキャセイ/ドラゴン航空ラウンジ。


エスカレーターで二階へ。と思いきや、エスカレーターが動かないのでエレベーターで昇る。ここはCX/KAの自社ラウンジなので、DMであれば他社便利用時でも入れるので重宝する。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
全体的にオープンな雰囲気のラウンジ。JAL以外のワンワールド大手組みが集結するラウンジだけあって広々してるし、皮張りタイプやクッションタイプ、ハイチェアーなどなど椅子のタイプも多い。ただ、座席数に対してテーブルの数が少ないので、混雑時は机の上がカオスになる。

ひだり みぎ
餌。昼は炒飯に点心がメイン。他にもヌードルバーで日替わり麺メニューが供されるほか、「合味道」こと日清カップヌードルやサンドイッチやフルーツ、パンケーキ、スープ料理などなどが用意されていて、大陸のラウンジにしては中々気合が入っている印象。点心は基本は焼売・潮州餃子・パンプキンデザートの3点セット。焼売が美味い。


アルコール類。ビールはサンミゲル、ハイネケン、そしてご当地の青島ビール。昨晩しこたま石庫門を呑んだので、本日はアルコール無しで貫き通す。

焼売をつつきながら搭乗時刻までKL出張用の資料をパパッと整理。

本日の機材はナローボディーで長胴型というスリム美人のA321。清楚な真っ白ボディーもいかしてる。ビジネス席は新新リージョで、エコ席も新型椅子へ美容整形済み。


ボーディングブリッジで機材に乗り込む途中、香港からのKA892の乗客名簿の一部が通路に落ちているのを発見w便名、日付、出発時刻、搭乗開始時刻、ゲート番号、J席・Y席ごとの乗客者数の他、乗客情報として姓名(画像にはボカシを入れました)や性別、チケットクラス、座席番号などが列記されている。各乗客のYV、YS、YY、YQ、JJ、JIなどチケットクラスまで書かれているが、FFPのクラスや乗継便情報などの記載は無し。地上スタッフ用の顧客名簿なんかな。

拾った顧客名簿を地上スタッフに届け、いざ機体に乗り込む。

35列の非常口席がゆったりとしておススメ。35Aと35KがCAとのお見合い席になる。

ビジネス席までド満席だったが比較的スムーズに全乗客の搭乗が完了し、後は離陸するのみ…という状態なのだが、アナウンスも無しに缶詰め状態が続くことに。

搭乗から1時間後、機長からのアナウンスがあり、「Due to unpredicted n uncontrobable  military activity by the local authority…(事前予測不可でどうしようもない現地当局のミリタリーアクションにより…」という中国特有のサイテーな遅延理由が発表された。現時点で出発時刻は読めないが、進捗状況が入り次第改めてアナウンスするとのこと。
あちゃー。中国の航空管制は人民解放軍の管轄下にあるため、軍事演習や訓練などの名目で空路規制が入った場合、民間機は空港待機を余儀なくされる。こうなったら不慮の事故に遭ったと思って諦めるしかないのだが、いつ離陸できるのか読めないので本当にイライラする。しかもこんな時に限って隣人はインド人。なんか臭うし、容赦なく肘・膝・脚を使った攻撃を仕掛けてきて不快極まりない。

16:30 先の見えない遅延状況に不満だらだらの乗客をあやす為か、ハーゲンダッツが配給される。
16:50 小生の元に黒服がやってくる。かなり無理して若造りをした感じは否めないもののそれでも上品なマダムで、アウトコースギリギリ一杯のストライクゾーン。別切り予約のCX791に乗り継がねばならない旨を伝えると、憐れまれる。「どうなるだろね、何時離陸できるか分からないから何とも言えんね。詳しくは到着後に地上スタッフに確認してね。(ニッコリ)」と言い残して去っていった。何だかヤケに事務的な対応だ。

17:00「申し訳ない。我々だけじゃないんです。管制塔からの指示が無く飛べないんです、と。」機長から泣きのアップデートが入る。いや、アップデートでもなんでもない、ただの謝罪と自己正当アナウンス。この時点で隣のインド人がご立腹。20:00発のムンバイ行きに乗らねば困るのだ!と独特のインド訛りの英語でCAに食って掛かる。インド人とCAの間に座る私にしては良い迷惑で、下手なボリウッド映画の一幕を見せられているようだ。気持ちは分かるが、あんたがギャーギャー言って解放軍が軍事演習なり空軍訓練を止めてくれれば良いのだが、世の中そんなに都合よく出来てない。

17:30「吉報。多分、2時間以内に離陸できるでしょう。離陸後に頑張って遅れを挽回しまっせ!」と。でも、3時間弱のフライトで遅れを取り戻すといってもたかがしれている。この時点で明日の午前中のアポの時間をずらしてもらえるよう電話連絡する。「いやー、当日は上海からの移動なんで、チャイナマジックによる遅延・欠便によりKL入りが遅れるかもしれません。」なんて冗談で言ってたのがまさか現実になるとは。申し訳ない。大陸発便から乗り継ぐ場合はもっとトランジットタイムに余裕を持つべきだったか。

18:10「離発着制限が解け、管制塔から指示が入った!○○番目に飛べることになった!」

結局18:30に駐機場を離れ、タクシングとウェイティングを経て19:00前にテイクオフ。

香港には22:00に到着。KL行きは翌朝の便に振り替えられることになり、各航空会社御用達のリーガルエアポートホテルの部屋が用意される運びになった。到着ロビーにあるドラゴン航空カウンターにてホテルバウチャーを発行してもらうことになるのだが、この事務処理の手際が悪いこと悪いこと。バウチャーを用意するので15分後に来てくださいと言われ、15分後に行ったら「すみません。また15分後に来てください。」そう言われて15分後に行ったら「別のスタッフがバウチャーを持ってくるので、また15分後に来てください。」って。ギャグかよ!結局、用意できたら呼び出すので座って待ってて下さいと放置プレーに入り、呼ばれたのは23:00過ぎ。


頼んでもないのに国際電話3分間の無料通話や朝食昼食までつけてくれて。翌朝便での出発なのにランチって…でも、肝心のインターネットが有料ってなぁ。ランチと国際電話は要らないので、贅沢言えばネットを無料にしてほしかった。

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