シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ミャンマーとの国境の町メーサイで一泊することに


ミャンマーへのショートトリップを終え、無事にメーサイに帰還。メーサイでは特に行きたい場所もやりたいことも残っていないので、国境付近を散歩してから宿泊先のワントンホテルに戻って昼寝することに。気の赴くままに寝たり食べたりして堕落した生活習慣を楽しむのも今回の年末年始旅行の楽しみだ。


タイ側から見るサーイ川。何の変哲もない泥川に架かる何の変哲もない橋がタイとミャンマーを隔てる国境になっていて、中間地点でタイ国旗からミャンマー国旗に切り替わっている。タイとミャンマーの関係上、国境周辺には厳重な警戒網が張り巡らされているかと思いきや、水際警備は殆ど無し。何とも長閑なものです。


こちらはサーイ川沿いに建つタイ最北部の碑石。最高峰とか最先端とか「最○○」は好きだけど、タイの最北部とか言われても正直あまりなぁ。ドブ川サーイ川沿いには体裁の悪いカタカナで「ホテル」と書かれた安宿があったり、その傍らの土産屋ではバルーンのドラえもんが物憂げな笑みを浮かべていたりと、何だか場末感溢れる雰囲気が漂ってる。活気があるのはイミグレのある国道1号線沿いだけのようで、1号線から一歩裏路地に入ると俄然うらぶれた景色となり、昼間なのに心細さを覚える程である。


気だるい表情を見せるメーサイの静かな路地を歩いていると、ひっそりと佇む日本食食堂を発見。たこ焼きの旗と赤提灯のお蔭で日本食屋と分かるが、店の名前がよくわからない。正面には「日本の食堂」と書かれているが、これが店名になるのだろうか。


レトロな雰囲気の店内に入ると、表通りの喧騒とのあまりの違う静けさに、なにか異空間に紛れ込んだ感覚すら覚える。営業時間外なのか、戸は空いているが中は蛻の殻となっているようで、奥の調理場に向かって声をかけても何の応答もない。戸を開けっ放しで留守にするとは、随分と不用心だが、何かあったのだろうか。2-3分待ったが誰も来なかったので、戸を閉めて店を後にする。ホテルからも近いし、夜にでもまた寄ってみようか。ドラクエで言うところの酒場ではないが、こういう町の日本食屋なら色々と良い情報が手に入るに違いない。

DSC_7956
宿泊先は国境から土産物屋のアーケード街を進んだ先にあるワントンホテル(Wang Thong Hotel)。田舎町には似合わない巨大な建物で、国境から徒歩2分程度という地の利の良さが魅力の老舗ホテルである。

ひだり みぎ年季が入った建物だが、ロビーもまぁ典型的な地方都市の中級老舗ホテルといった感じで、可もなく不可も無く。


海外からの宿泊者も多いのだろうか、レセプションデスクの上には世界主要都市の時刻が掲示されている。が、しかし、だ。どれもまともに動いておらず、一つとして正しい時間を表示している時計が無いというお粗末な状況。時計が一個も動いていない状況で時間を修正しようと思わない感覚が理解できんが、タイではそれが普通なのだろう。


20分もの間ソファーに放置された後にようやくチェックイン完了。エレベーターに乗ると、気になる看板を発見。ビューティフルレディーとのカラオケが楽しめるそうだ。ここ、経営者は華僑だと思う。なんか中華の匂いがプンプンするんだよなー。


部屋は若干かび臭い感は否めないが、質素な造りながら居住性はまずまず。問題はWi-Fiだ。どうにもこうにも繋がらないのでフロントに問い合わせると、1時間以内に復旧させると頼もしいことを言うんだが、一向に解決されないまま時間だけが過ぎていく。結局、あぁだこうだ言うものの滞在期間中に復旧されることはなかった。野良電波が拾えたことが唯一の救いである。


おっと、もう一つ問題があった。シャワーには後から取り付けた湯沸かし器が付いているのだが、温水はちょろちょろと出る程度なもんで頭を洗うのも一苦労だし、何より寒い。温水でないと抗議をすると、アイムソーリーだと。謝罪ではなく修理を求めているのに、仕様上の問題でこれ以上は強くならない的なことを言っている。メーサイで一番マシかなと消去法で選んだホテルなんだが、辺境の地でのホテルとしては、こんなもんなんだろうか。

ひだり みぎ
立地条件を除くとマイナス面ばかりの冴えないワントンホテルだが、丸く突き出たバルコニーから見渡すミャンマーの景色は素晴らしい。前方に遮るものがなく正にパノラマだ。

ひだり みぎ
ミャンマー側で重なり連なる山々にたなびく幻想的な白い雲に澄んだ空気。幽深として縹渺たる山全体に目に見えないものが宿っていて、そこから気が発せられているような、妙に神々しい印象を受ける。やがて山の向こうに美しい残光を残しながら陽が傾き、静寂の中で夕暮れを迎える。何か荘厳な、静謐な雰囲気であり、神秘的にすら感じるのは、ミャンマーという何とも未知で神秘的っぽい国の山だからだろうか。日没後は真っ暗闇の中にまっ金金に光るシュエダゴンパゴダの姿も視界に捉えることができる。ネットとシャワーの問題を忘れさせてくれるくらいの開放的な景色である。

さて、腹も減ってきたところで行動を再開。
DSC_8142
夜のイミグレ。メーサイにはいかにもイミグレタウンといった猥雑な町だ。


昼間には国境越えの手続きを待つ車が列を為して酷い埃や排気ガスが目立った国道1号線だが、夜にはびっしりと出店が並び、昼以上に活況を呈している。中国風の古びた旅社の前にミャンマー文字が書かれた看板が立っていたり、日本語文字の屋台があったりと。そういう雑然とした雰囲気の中を歩いて行くと周囲の活気がこっちにも移ってきて元気が湧いてくる感じがして悪くない。

ひだり みぎ


通りの反対側に見えるのは道教寺院かな。


一階では宗教活動が完全に放棄され、翡翠などの宝石が並ぶ胡散臭い土産物屋と化している。

ひだり みぎ
二階に上がると、それなりに立派な古廟と対面する。関羽廟だと思うが、施錠されていて残念ながら内部に入ることはできなかった。

ひだり みぎ
古廟の二階から眺めるメーサイの国道1号線。平和で良い町じゃないですか。やっぱりこのゴミゴミした感じが自分の性に合うようだ。

さて、そろそろ飯にするかと、昼間見つけた日本食堂を再訪してみることに。ネットで調べた情報だと、日本人の旦那がミャンマーの奥さんと開業したらしい。数年前に旦那は他界されたそうだが、未亡人が細々と営業を続けているのだそう。こんな話聞くと、余計応援したくなってしまう。今日は財布の中身を気にせずたっぷり食べて飲んで豪勢な晩餐を楽しんでやろう!
ひだり みぎ
すっかり乗り気で店に向かってみたものの、今度は明かりがついているのに鍵がかかっていた。夜8時を回ったところだけど、閉店しちゃったのかな。暫く店の外で人が来るのを待ったが、どうやら本当に店仕舞いしちゃったようだ。心残りだなぁ。お店の人に会う機会はなかったけど、今後も頑張ってこれからもお店を続けていって欲しいものです。

結局、出店でバジルと鶏肉の炒め物に餃子を食べてメーサイでの一日が終了。やっぱりタイの北部ってのんびりしていて居心地が良い!そう再確認させてくれる長閑な町でした。明日は朝一でチェンマイに戻り、バンコクから来る客先幹部と合流してそのままチェンマイで年越しをすることになります。

・ホテル名:ワントンホテル(Wang Thong hotel)
・住所:299, Moo. 7, Phaholyothin Road
・電話:+66 53 733 388

Related posts (関連記事):

涅槃寺 ワット・プラ・ノーン
カムペーンペット遺跡公園のトリを飾るのはスコータイ朝後期に建てられた仏教寺院ワット・プラ・ノーン(タイ語で涅槃仏寺の意味)。こんなネーミンなんだから、きっと涅槃仏が祀られているのだろう。 立って...
ミャワディーでのちょっとした観光でパゴダへ
国境近辺のパトロールを終えて15:00。イミグレクローズまでもう少しだけ時間があったので、人力タクシーで町の名所というスゥイミォン・パゴダに向かってもらうことにした。名所と称される寺院はもう1箇所あり...
シェラトン グランデ スクンビット ラグジュアリー コレクション 宿泊記
去年の話だけど今更ね、バンコクにあるシェラトン グランデ スクンビット ラグジュアリーコレクションに初宿泊。なーんかこのホテルは外から見てたら古くさそうだし対面に建つウェスティンの方が安いので、今まで...
ウドンタニからラオスとの国境の町・ノンカイへ
ウドンタニでの短い滞在を終え、いよいよラオスとの国境に接するノンカイまで北上する時がやってきた。 お世話になったバイクを返却し、西洋風の淡いクリーム色が御洒落に光るウドンタニの鉄道駅舎へと向...

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする