カラベルホテル宿泊記/Caravelle Hotel Saigon

パークハイアットサイゴンでのリフレッシュステイを終え、月・火はオペラハウスの真横にそびえ立つ高層タワーホテル・カラベルホテルに宿泊することに。ドンコイ通りとレロイ通りの交差点というこれ以上ないロケーションにある人気の5つ星ホテルで、いつも客先との待ち合わせ場所としているので何度も入ったことはあるが、宿泊するのはこれが初めて。


どどーん!存在感と在住者の間での知名度ホーチミン市内で一番かと。1959年のクリスマスイブに開業し、激動と混乱のベトナム戦争の間にはジャーナリストの職場・たまり場として利用されていた歴史的ホテルで、英国のアン王女など王族やビルクリントンなどの国家元首、その他俳優や著名ジャーナリスト、有力政治家などの有名人も数多く宿泊してきたホーチミンのランドマーク的存在ともいえる市内屈指の名門だ。

若かりし頃、グレード12の英語の授業で読まされたQuiet Americanという小説が映画化された際のクルーやキャストもカラベルを定宿としたそうだ。この小説、シンボリズムやメタファーに関するエッセイを提出するために当時何度も読み直したのを今でも覚えている。懐かしいなー。仏印からの独立に揺れる戦時下のベトナムを舞台にした政治サスペンス小説で、当時はチンプンカンプンの内容だったし、まさか自分が将来サイゴンに仕事でくるようになるなど露にも思っていなかったが、そういう意味では何だか感慨深い。送料の方が高くついてしまうがペーパーバック版でも買って読み直してみようかな。

ひだり みぎ
車寄せ。巨大なクリスマスツリーなんかがあったりするが、こんな暑いところではクリスマスムードは感じない。


ロビーで待機するアオザイを着たベトナム美女によるお出迎えを受けロビーへと通される。クリスマスツリーの奥にレセプションがあるのだが、改装を終えたばかりでピッカピカだ。
今回はFukui様という若い日本の男性の方がチェックイン対応してくれた。凄く丁寧な仕事ぶりで好印象。カラベルのスタッフはローカルの方も含めて総じてフレンドリーで機転が利く。日本人も多く泊まっているので日本人の扱いもお手の物なのだろう。

ひだり みぎ
ロビーラウンジはまだ改装中なのかな。ブルガリやカルティエなどのブランドショップが入っていたと記憶しているが、どこかに移転してしまったようだ。


19階のシティービュー、42平米のプレミアムデラックスルームをアサインされる。上品で落ち着きのある装飾の客室は市街を一望できるフルレングスの窓付きで、明るくて開放感がある。ベッドは好みの問題があろうが、柔らかい派の私にとっては最高の寝心地。とにかくフワフワしていて包み込まれる感触が堪らない。

ひだり みぎ
全面に張られたガラス窓の外にはノートルダム大聖堂、ホーチミン市庁舎、ビンコムセンター、コンチネンタルホテルが広がる。そして、直ぐ足もとにはオペラハウスの屋根(屋根かよ!)を見下ろすことができる。改めて素晴らしいロケーションだと実感することができる展望だ。


白亜の宮殿・パークハイアットサイゴンも見下ろせます。

ひだり みぎ
ケバケバシイ夜のサイゴン。パークハイアットより遥かに高いのにカラベルの方が外の雑音が気になったのは驚いた。低層なだけあってパークハイアットはしっかりした防音対策をしているのだろう。

ひだり みぎ
客室は38平米とゆったりしていて、落ち着いたカラリングでシックにまとめられている。


水回りは一般的なビジネスホテルクラスかな。

ひだり みぎ
アメニティはSpa Pureという聞いたことのないベトナムのブランドの物。バスジェルからボディミルクまで揃えられているほか、バスソルトも用意されている。


仕事から戻った後は旧館の屋上にあるサイゴンサイゴンバーへ。

ひだり みぎ
展望が良いというので来たものの、自分の部屋からの見渡しの方が遥かに良いという…そうじゃん、サイゴンサイゴンバーは9階で、自分このホテルの19階に泊まってるんだ。ホテル最上階にあるオープンエアのテラス席から見下ろせるサイゴン市内の景色が絶景!なんてレビューが多くなされてるが、最上階って言っても旧館の最上階。10階です。そう、ホテルとしてのオープンは1959年で、1998年に24階建ての新館が増築されたので、新館に泊まっていれば景色目当てだけに来る必要はなさそう。1959年にオープンしてホーチミンの歴史とともに歩んできた歴史的バーで雰囲気を味わいながら飲むにはアリかと思うが、ちょっと煩い。

ひだり みぎ
バーに入って中央にカウンターがあり、左側は毎晩ラテンやロック、いろんなバンドが生演奏をする舞台がある。昔ながらの白人の華やかな社交場といった感じ。ベトナム戦争中には、報道記者たちがバルコニーで原稿を書いて自国に送っていたそうだ。

ひだり みぎ
カクテルメニュー。カクテルはVND 198,000~(約800円強)+サービスチャージ。Dhon Khoi、Saigon Saigon、Caravelle Sunset、good morning Vietnam、Saigon Legend、Saigon Riverなどオリジナルカクテルも豊富。 『サイゴンレジェンド』『ミスサイゴン』といった昔ながらのカクテルを飲みタイムスリップしたかのような夢心地を楽しむのも乙なものだが、繰り返させて頂く。白人団体客が煩いので、直ぐに現実に引き戻される。

ひだり みぎ
ウォッカにラム、クランベリーとオレンジジュースのMiss Saigonをオーダーしたのだが、来てみてびっくり、こんなにでかいと思わなかった!グラスが長すぎて飲みずらいくらいで、ゆうに日本の3-4倍はあるので、これはお得!しかも19:00までハッピーアワーで半額となっているそうだ。


続いて1階のクラブ・ベガスへと向かう。名前から大方察しがつく通り、カジノである。スロットやルーレット、ブラックジャックなどのコンピュータ相手に楽しめるゲームを中心に設置されていて、お客様とのお付き合いで何度も足は運んでるが、来ては負け来ては負けで苦い思い出しかない。ブラックジャックなんてひどいもので、ディーラーが激強、20~21を平気で連発してきてやる気が失せる。すべてコンピューター操作なので意図的操作が働いているのかと勘ぐってしまううほどぼこぼこにされた。

ひだり みぎ
11月度のジャックポットの賞金top20や賞金を獲得した人たちの国籍一覧が掲示されている。一位はUS$25,955ねーって何気なく見ていると、なんと賞金ランキングの1位から8位は全てキムチさん。これ、どうなの?

ひだり みぎ
入場の際、国籍を聞かれ、署名を求められる。ドレスコードとかは特に無いようだ。


仕事帰りのアジア人のおっさんがゲーセン感覚でまったり打っている。まぁカジノとはいっても雰囲気的には場末のゲームセンターにちょい毛が生えたといった感じ。BJもディーラーじゃなくマシン相手で臨場感も無いですし。規模も小さく活気もないのでマカオに行かれたことがある方には物足りないだろう。


飯はお隣のビアホール兼ドイツ料理レストランのLionで。客先との食事だったので写真は無し。


食後はプールでリラックス。小さいながらも南国風のビーチチェアーのプールがあるので、ホーチミンにいながらなんちゃってリゾート気分が味わえる。利用客も他にいなかったので一日の疲れをふっとばすには悪くない。


朝のプールでリフレッシュして空港へと向かう。CX766で香港に戻り、明日からはKA232でチェンマイだ。お世話になりましたカラベルホテル。歴史的ホテルとしてのコロニアル感や古き良き時代の趣は余り感じなかったが、部屋の居住性・機能性・清潔感、宿泊者に無料のサウナやプールなどの付帯施設、立地は言う事なしで、快適に過ごすことができた。曲がりなりにもカジノまでありますし。でも価格を考えると立地条件を犠牲にしてでもやっぱり今後も定宿はニッコーサイゴンかなー。独立系で頑張ってて応援したいんですけどね。


朝のタンソンニャット国際空港。クリスマスイブとあってロビーではサンタとエロいクリスマスコスチュームをしたお姉さんがウロチョロしてる。


こっち来た!エロいよ。憎たらしいほどエロく、クリスマスコスチュームに目覚めてしまいそう。


機材は往路と同じAirbus A330-300 (33G)。41の窓際からは翼しか見えませんでした。

カラベルホテル


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住所:19-23 Lam Son Square, District 1, Ho Chi Minh, Vietnam
電話:84-8-38234999



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