バスでチェンマイからチェンラーイへ

スーツケースをメリディアンに預けて身軽になり、バスでチェンラーイへと向かう。チェンラーイは13世紀にタイ北部で興ったランナー・タイ王国の首都として栄えた古都であり、今日ではタイ北部の観光の拠点として旅行者が多く滞在する地方都市だ。コンシェルジェにバスの出発時刻を尋ねると、チェンマイからは06:00-17:30の間に頻繁にバスが出ていてので先ずはターミナルに行け、迷わず行けよ、行けばわかるさ、と。チェンラーイへの所要時間は概ね3時間~3時間半程度とのことだが、直にチェンラーイへは行かず、途中にあるWhite Templeことワット・ローン・クンで降ろしてもらうことにする。

地図で見る限り、市街地ど真ん中にあるメリディアンからバスターミナルまでは距離にして2Kmちょい。バスターミナル方面に歩いて行って同じ方向に向かうトゥクトゥクやタクシーが走ってきたら捕まることにしよう。


メリディアンを出てチャンクラン通りを北に進んでいると、アラブ街のような通りを発見。ちょうどバスターミナルの方面に道が伸びているっぽいので、この通りを進んでいくことに。

ひだり みぎ
玉ねぎの形をしたイスラム風の建築物が幾つかある。雲南○○といった漢字の看板なども多くみられるので、居住者は雲南省出身のイスラム系が殆どっぽい。顔も中東系ではないので親近感が湧く。


最新イスラムファッション。


イスラム街を抜け、ピン川に架かるナワラット川を渡る。凄まじい交通量で道路の横断に一苦労。

タクシーが捕まらないので、引き続き歩いてチャルン・ムアン通りを東へと進む。
[youtube width=”550″ height=”400″]http://youtu.be/Kq20zPuBbGk[/youtube]
こういうクダラナイ仕掛けが好き。


タイ北部らしい雰囲気の良さ気なカフェを発見。

ひだり みぎ
レトロな店内にセンスを感じる。看板にデカデカト書かれたアイスカフェを頼んだところ、奥から出てきた店主のようなオッサンが首を横に振る。じゃあマキアートは?え?これも無い?そうですか。コーヒーは準備できてなかったが、麺が美味そうだったのでヌードルとフルーツジュースをお願いすることに。


色々と具材やらスパイスやらがあるが、どのように注文すれば…タジタジしていると、メニューを持ってきてくれました。


メニューあるなら先に出してくれよw麺の種類も5種類あり、麺と具材を選んでくれみたいなことを言われているので、エッグ麺のスープヌードルウィズ牛肉を指さしオーダー。値段も書いてあるので安心の明朗会計だ。

ひだり みぎ
美味そう。

ひだり みぎ
来た。男の料理といった感じが良いではないか。これに砂糖やトウガラシ、お酢などを自分で入れて味を自分好みにカスタマイズできるが、供されたままでも良い味付け。柔らかい牛肉の他にカリッカリに揚げた肉まで入っていて手が込んでいるし、麺も弾力十分で美味。店名がタイ語だけ&店員もタイ語のみなので店の名前などが分からないが、場所は旧市街地からナワラート橋を渡って東に直進して暫く歩いた右手側にある。興味がある方は是非。

尚もバスターミナルに向かい歩き続け、ようやく来たソンテオ。捕まえたというより向こうから声かけられた。20Bでどうかと。向こうとしても「空気を運ぶよりは…」の考えで一人でも乗せたいのか、えらい安いなーと思ったらものの1分でバスターミナル到着。かなり近くまで歩いて来ていたようだ。

さて、このアーケードと呼ばれるバスターミナル、ターミナル2と3が道路を挟んで両サイドに建っているが、今回お世話になるのは3の方。ターミナル内のヘルプInfoによると、チェンラーイまではGreen Busで行って下さいとのこと。
ひだり みぎ
銀行みたいに呼び出し番号を入手し、案内が入った時にカウンターへと向かう。ここらへんは電光掲示板での表示があるのでタイ語が分からずとも問題なし。チケットは2ndクラスで144Bと安かったが、チェーンセン経由ゴールデントライアングル行きは次便、次々便、次次々便と全て完売とのことで、2時間強も待つことに。やっぱり観光地チェンラーイに向かう旅行者は相当に多いようだ。完全に侮っていた。

ひだり みぎ
ターミナルにはコンビニやネットカフェなどが入っているが、2時間潰すにはちと辛い。

バスターミナルの隣のショッピングセンターで時間を潰すことに。

Star Avenue。なんか香港ぽいネーミングだなーと思ったが、向こうはAvenue of Starsだったか。

ひだり みぎ
出来たばかりのようで、かなり小奇麗。

こんな訳分からん小っこいモールにもダイソーが入って頑張ってる。日本よりも物価も人々の所得も遥かに安いタイで60B(≒200円)均一なんか勝負出来んわーと叩かれていたが、今やタイ全土に85の店舗を構える成功を収めたダイソー。日本では安かろう悪かろうのイメージだが、タイでは低価格のコスト競争では厳しいので、なんと60Bにして高級路線に切り替えるという逆転の発想で成功した。しかも、日本と同じ商品を使って。日本企業が管理した品質と商品ラインナップ、日本という国のブランドイメージで勝負した結果、「種類が豊富で値段が安いわけではないが、日本の物で確かな品質のこ洒落たお店」という評価がタイに浸透したのだ。

中に入って見ると、別にタイ向けに開発された商品が並んでいるというわけではなく、基本的に日本で売れ残った在庫品のようなものばかりで、タグやシールには日本のままの日本語の説明などが書いてある。この日本語表記もまたタイ人にとっては良いんでしょう。タイの普通のスーパーで買えるような物をちょっと日本ぽくしただけで60Bで買ってくれるのだから、タイの人々が日本という国に対して抱くイメージが余程良いのだろう。

こちらは1986年にチェンマイに生まれた歴史あるタイ北部のコーヒーチェーン・Wawee Coffee
ひだり みぎ
Waweeの名はチェンマイ付近のDoi Wawee(ワーウィー山)に由来していて、この山で10か月以上かけて栽培されたアラビカ豆のコーヒーが独自ブランドとして販売している。タイ産の珈琲ではDoi Changが日本でも珈琲豆が売られる様になって日本では名前が通っているが、Waweeの珈琲も酷が有り濃い味で負けじと美味しい。木材をふんだんに使った店内も北部タイそのものといった雰囲気で好感が持てるし、シロップ入りの甘めのアイスラテ(85バーツ)もキリッっと冴えたコーヒーの風味が際立ちなかなかのものだ。

DSC_7067
バスの出発時刻になったのでターミナルへ引き返す。バスはチェンラーイ経由でゴールデントライアングルまで向かうので、個人旅行の白人バックパッカーたちでごった返している。席は車内後部の通路側、巨漢が隣席に座っていてスペースが狭く、利きすぎた空調がのおかげで喉を痛めてしまった。

ひだり みぎ
途中休憩。フルーツや宝くじ、コーヒー、スナックなどが売られている。10分ほどの休憩の末、チェンラーイへと走り出す。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。