ウボンラーチャターニー⇒チョンメック経由パークセー

本日はタイのウボンラーチャターニーから陸路ラオスに抜け、そのままラオス南部の都市パークセーへと移動する。ラオスと聞くだけでちょっと未知で未開な感じがするのは否めないが、ウボンからはパークセーへの直行国際バスが出ているので、国境越え難易度としては決して高くない。ただ、ラオスと言っても「東南アジアで唯一海を持たず、山に囲まれた内陸の森林地帯に位置する仏教国でアジアの桃源郷」「ラオス愛国戦線が前身で、今もマルクス・レーニン主義を標榜し、C国共産党のような綱領を掲げるラオス人民革命党とかいうおどろおどろしい名称の政党が一党独裁してる」「水力発電すげぇ」くらいの不十分なイメージしか湧いてこない。包まれるつもりはないのに何故か謎のベール包まれたアジアの未開拓地、失礼ながらそれが行く前の私の中のラオスのイメージで、今回の小旅行も別にラオスに行きたい!!ってのがモチベーションになっていた訳でもなく、あぁ、何、タイから陸路で入れるの?え?ノービザ?まぁせっかくタイの東の最果てまで行くんだからいっちょラオスにも顔出すか、程度の考えだった。


本日の移動経路。ウボンのバスターミナルから140キロの距離を3時間かけて走る。

【ウボン⇒パークセー 国際バス情報】
・時間:9時半発、15時半発の一日二便
・運賃:200バーツ

仮にパクセー行きの国際バスが満席だったとしても、ウボンのバスターミナルからローカルバスでチョーンメック(タイ側国境)に行き、ワンタオ(ラオス側国境)からパクセーまで乗合バンで移動することも可能。ウボンはバスと同じバスターミナルからの出発、パクセーはダオフアン市場に到着する。

【ウボン⇒パークセー ローカルバス情報】
・ウボン⇒チョンメック(タイ側国境) 100バーツ
・ワンタオ(ラオス側国境)⇒パクセー 20,000Kip
・後に貼る画像をご確認あれ。ただし、ワンタオからの乗合バスは満席になるまで待たされるし、日が落ちる前にはなくなるので、要注意。

ひだり みぎ
バスの出発は09:30だが、満席になる事を恐れて07:00にホテルをチェックアウト。チケットを確保してから空港近くのワット・ノーンブアにでも行って時間が潰せるし、まぁしょうがないかなと。どうせ早起きしたし。市街地北部にあるバスターミナルへは2番、3番、10番のソンテオで10Bとのことなので、ピックアップを改造して造った乗り合いバスに乗り込んで市街北部にあるターミナルを目指す。

ひだり みぎ
ウボン市街から空港横の幹線道路を一路北に進み、30分ほどで南国風のバスターミナルに到着した。やはりシーサケートやカンターララックと比べて人もバスも多く、規模が違うし、国境が近いからだろうか、どこか旅情に溢れている。

ひだり みぎ
屋台類も充実。朝飯は焼き鳥(3本30B)にフレッシュオレンジジュース(一杯10B)。麺やチャーハンなども供されていたが、焼き鳥の芳ばしい匂いに抗うことが出来ず、結局いつも鳥や豚の串焼きに手を伸ばしてしまう。

ひだり みぎ
写真左は国際バスのチケットカウンターで、右はウボン⇒チョーンメックのバスの時刻表。ウボンからチョーンメックへはピブーンマンサハーンでの乗り換えが必須との情報が多くみられるが、2014年10月時点ではウボン⇒チョーンメックの直行バスも頻繁に出ているようだ。

さて、チケット売り切れが怖くて早めに来てはみたものの、空席情報を問い合わせると逆に空席だらけでキャンセルにならないか心配なくらい。1時間以上空き時間が出来たので、地味なウボンの町が誇る派手なブッダガヤ風の仏教寺院であるワット・ノーンブアへとバイタクで向かう。往復60B。空港から近いのは近いが歩いていくには微妙に遠い距離。タクシーの方が安く上がりそうだったが、そもそも寺院待機は出来かねるとのことだったので、バイタクに跨ることに。


ワット・ノーンブア参拝を済ませて時間10分前にバスターミナルへと戻ってきた。こちらが気になる本日のバス、銀河鉄道999を意識してなのか、国際バス999。国際バスだけあってクーラー完備の立派なメルセデスで、運転手はいかにも飛行機のキャプテンかのようなユニフォームを着飾ってる。乗客層としてはラオスからタイに買出しにきているのであろう大量の荷物を抱えたローカルの方々が10名ほど、白人家族旅行者4名、白人バックパッカー1名という構成だ。

ひだり みぎ
チョーンメックまではウボンラチャタニから約90キロ、バスで約1時間半。メコン川の支流であるムーン川を越え、19億6650万立方メートルの貯水が可能な巨大なシリントン・ダムが右手に見えると、まもなくチョーンメックに到着する。途中、関所のようなところでパスポートチェックが行われた。他の乗客の身分証明証は念入りに確認していたが、小生は水戸黄門の印籠よろしく日本国旅券を差し出すと、ニコッと笑顔で中も見ずにスルーされた。日本国旅券、凄まじい威力である。


チョーンメックのイミグレに到着すると貴重品を持参の上で人の流れに沿って歩き、タイからの出国とラオスへの入国手続きを行う。国際バスはラオス側の出入国 事務所の近くまで行って停車しているので、徒歩で国境を越え、ラオス側で国際バスに再乗車することになる。

【国境開放時間】
06:00-18:00


出国カウンター。写真撮っても構わないというスタンスで管理ゆるゆるのイミグレだ。

ひだり みぎ
難なくタイの出国手続きを済ませた後は、今度は地下トンネルを通ってラオス側へと移動する。観光客の姿はほとんど見ないが、大量の物資を背負った飛脚のような地元民が大量の汗しぶきを飛ばしながら往来している。


トンネルを抜けた先にある、くるぶしの高さ程の柵が国境らしい。


拡大。ほんと、申し訳程度の簡易なもので笑えてくる。下手したら存在にすら気づかずに歩いていて足を引っ掛けてしまいそうなレベル。

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ラオス側の出入国管理事務所は国境の柵を越えてから150メートルぐらい先にある。徒歩で2分程度の距離で、その間には免税店や露店が広がっている。


遂にやってきました、未知の国・ラオス。


これは…免税店??前方にはラオスの出入国管理書前に国際バスが待機していて、ラオスへの入国を終えた者から順番にバスへと戻っていく流れだ。

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【ラオスへの入国】
観光目的で15日間以内の滞在の場合、日本人はビザ不要。他国の観光客がビザの取得に戸手間取っているのを尻目に我々は気にせずに窓口でアライバルカードを記入するだけで入国手続きを終えることができるので、国境側に広がるラオスの市場探索であったりラオスキープへの両替する時間が出来る。

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入国カードと出国カード。パスポートにスタンプを押してもらうのに手数料か賄賂か入国税か使途不明な40Bを請求され不審に思ったが、周りを観察していると現地人も一様に支払っていたので右に倣えで40Bをお支払い。公的な場所での支払いなのに領収書のようなものは発行されないのは訝しく思うところである。

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手続きを済ませ、国境横にあるラオス大手商銀行のPhongsavanh Bankでバーツからキープへ両替。一応パークセーではタイバーツも流動しているが、レートが悪くぼったくられること必死なので、飯代やパークセーでの移動費用のキープを確保。


1000Bが248,000LAKになって返ってきた。概ね今朝グーグルで調べていたレート通りで安心するも、古びれた札束から発せられる悪臭で鼻がもげる

ひだり みぎ
25万キープが懐に入り大金持ち気分になったので、気を良くしてラオス側の商店街へと繰り出してみる。

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おこわのお櫃やシルバーアクセサリー、巻きスカートなどラオスの民族衣装などからサッカーユニフォームのレプリカなどが安価で売られれている。腐っても国境なので結構吹っかけた値段を言ってくると思いきや、タイでは100B(300円)はしそうなシルバーのブレスレットが150円程度と言っている。仏教国ラオスの商人が正直をモットーでぼったくりをしないのか、ラオスではマージンを乗せてもそれだけ物価が安いのか未だ測りかねるが、少し値切ってみると120円になったので、多分後者なのだろう。土産用にアジアンテイストのシルバーアクセサリーを購入。


階段を下ったトタン屋根の下にもスラムと見間違えかねない貧相な商店街が広がっている。

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こちらはスーツケースや財布やリカちゃん人形の偽ブランド品などラオスとは関係の薄い代物ばかりだったのでスルーしてバスへと戻る。結局韓国人一家が戸惑いやがった関係で足止めを食らってしまったので、もう少し国境周辺を探索すべきだったか。

【ワンタオ⇒パクセー】
パクセーまでは、ラオス側の国境の町ワンタオから距離にして約50キロで、1時間程度で市内中心部から若干離れた専用のバスターミナルへと到着する。


バスを降りようとしたらアジア特有のこれ。真っ黒い肌のバイタク運転手がステーションの手前からバスに並走して我々乗客にウインクを熱いウインクを投げかけてきてましたからね。下車するなり腕をつかまれたり抱擁されたりと手荒い歓迎が待っています。汗でねちょっとするからやめてくれよ!

ひだり みぎ
市内までは50Bもしくは15,000キープ。これ以上は下がらない。少しでも早く投宿してワットプーに向かいたいので50Bで手を打ってパークセーホテルへと移動。ウボン→パークセー移動の後のワットプー日帰り移動はバイクを自分で借りて運転すれば時間的にできないこともない計算だが果たしてどうなるか。

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