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フアラムポーン駅から夜行列車でイサーンの果てへ


20分遅れで香港を出たCX751は上空で後れを挽回し、定刻通り16:20にバンコク・スワンナプーム国際空港に到着した。

先のラオス入国にも備えて幾ばくかのラオスキープも手に入れておきたかったが、ここではバーツ⇒キープの両替は出来ずに断念。今回訪問予定のパークセー近辺ではタイバーツも流動しているのでマイペンライ!!と両替商のお姉さん達は口々に教えてくれるが、タイバーツを使ったらべらぼうな悪レートが適用されてしまい、換算レートやお釣りでトラブルになること必至なんだよなぁ…全然マイペンライじゃない。

ひだり みぎ
両替は断念し、SIMの購入へ。空港の到着ロビーではdtac、True Move、AISなどの大手携帯キャリヤ店舗が並んでいるので、ド素人でも簡単に旅行者用のプリペイドSIMを手に入れることができそうだ。

ひだり みぎ
3店舗を見比べてみたが、短期滞在者向けのプリペイドプランはどのキャリアも同じような価格設定になっている。いや、正確には「同じような」ではなく、「同じ」ようだ。周波数も問題無さそうだし値段が同じならと、可愛い係員が眩しい笑顔で対応してくれたAISをチョイス。不埒な理由に聞こえるが、ぶっきら棒で威圧感のあるおばさんよりは可愛いお姉さんに惹かれるのが男の性だ。dtacとTrue Moveの配員ミス。AISのトラベラープランは299Bの1週間プランで、インターネット使い放題に100B分の無料通話/SMSがついてくる。まぁ1週間のネット使い放題とはいっても、使用量が1.5GBを超えてからは64kbpsに速度制限が課されてしまうので、実質1.5GBしか使えないようなもんではあるが。メールチェックにグーグルマップ検索なら十分かな。

以下、忘備録としてちょいとメモ。
【AIS SIMの操作マニュアル】
アカウント残高は下記のコマンドにて確認可能。
・残りの通話可能時間     「*121#」に電話発信
・データプランの残り時間   「*139#」に電話発信

残高が0になった場合にもコンビニなどでTOP UPカードを買ってチャージをすれば大丈夫。カードの銀色の部分を削って出てきた16桁の数値を入れて以下の通り発信すればチャージ可能。
・チャージ 「*120*16桁のピンコード」

ひだり みぎ
SIM購入にあたってはパスポートの提示なども求められず、現金を払ってあっさり取引完了。わずらわしい設定なども全て係員のお姉さん任せで、ネットワークに繋がった状態で携帯を返してくれる。で、最後はタイスマイルで両手を胸の前に合わせてコープクン・カー。あぁタイにやってきたんだと実感する。


SIMカードを入手し、作動確認した後はメータータクシーにてフアラムポーン駅へと直行。客待ちのタクシードライバーが長蛇の列を成している。これらはメータータクシーではあるが、乗車時に運賃の交渉を持ちかけられ、メーターで走るようお願いすると露骨に態度が悪くなったりする場合もあるから困ったものだ。ぼったくりを狙ってというよりは、メーターで走るよりドライバーへの実入りが良いらしい。


途中渋滞に巻き込まれたものの、8時前にはフアラムポーン駅に到着した。料金は450バーツと、運ちゃんの当初の言い値である500バーツより若干安く上がった。皺くちゃになり異臭を放つ500バーツ札を渡すと、無言で車を降りて離れていく運ちゃん。おいおいどこに向かうつもりだねチミ。ポツンと社内に取り残されて彼の動向を見守っていると、どうもおつり用の小銭が無かったようで、前に停まっていたタクシーの運転手に小銭に崩してもらってから50バーツを返してくれた。これが中国やベトナムなら確実にお釣りが返されない⇒抗議すると運転手が言い訳の御託を並べる⇒運転手逆キレというパターンになるが、流石に微笑みの国タイの人間は律儀で素晴らしいと、小さなことに感動を覚える。


こちらのクリーム色のドーム型駅舎が1916年に完成してもうすぐ築100年になる年季の入ったフアラムポーン駅。中華街にも近いこの駅の周辺はごちゃごちゃしていて、駅前のロータリーには物売り達が様々な店を開いている。中に入るとドームの中は吹き抜けの大きなホールになっていて、正面向かって左側が当日乗車券、右側が前売り乗車券のチケットカウンターになっている。寝台車は人気で予約も必要とのネット情報があったが、なんなく20:30発タイ最東端のウボンラーチャターニー行きExp.67便のチケットをシーサケートまで購入することができた。運賃は2等下段寝台席で721B。

ひだり みぎ
ドイツのフランクフルト駅を参考に設計されたカマボコ型の天井の下に、出発を待つ乗客用の椅子が並ぶ。椅子取り合戦に敗れた者たちは地べたに腰を下ろし、ピクニック気分で思い思いに時間を過ごしている。椅子でも床でも座ってしまえば関係ないといったスタンスで、床に大の字になって爆睡かます強者の姿も。


流石は仏教国タイ。神聖なるお坊様に椅子取り合戦などさせぬよう専用席が用意されていて、床に座る一般人を尻目にお坊様はゆったりと席に腰を下ろして列車の出発を待っている。まるで航空会社のラウンジで寛げる上級マイル会員かのような扱いだ。そういや飛行機でも悠々と優先登場する坊さんを見かけたことがあったが、あれはマイル上級会員ではなく坊さん枠の優先扱いだったのか。

ひだり みぎ
仏像やらタイ近代化の父で鉄道施設を命ぜられたラーマ5世(チュラロンコーン大王)の巨大な肖像画があったりして、地元民のお祈りの姿が見られるのはタイの駅ならではの光景。

ひだり みぎ
おっ、スロットおみくじを発見。10バーツを投入すると、骸骨婆のおでこが妖しく発光。足元では中華風の坊やが番号付きの車輪をそそくさと回転させ、止まった番号の札を下の棚から取り出すという単純なおみくじだ。

[youtube]http://youtu.be/5WzXhVAgtWs[/youtube]


21番。こんな結果を頂戴した。タイ語は長い説明があるようだが、漢字では20文字で完結に纏められている。「老偕同姻婚 月明似鏡賽 鳴和得瑟琴 榮輝光圓團」。脈略のなさそうな内容だが、並んだ文字の字面的には悪い内容ではないだろう。

ひだり みぎ
ゲームコーナーも完備!懐かしのレースゲームやウィニングイレブン、ガチャポン等が置かれていて、電車待ちの若者がワイワイとやっている。

ひだり みぎ
他にも構内にはDunkin DonutsやBlack Canyon Coffeeが入っているだけでなく、KFCやマッサージ屋まであるので時間潰しに困ることはない。コンコースが見渡せる二階席のブラックキャニオンコーヒーにて暫し一服。


ウボンラーチャータニーというアナウンスがあったような気がしたので、すかさずホームへと移動。チェンマイまで北上する北本線、ナラティワートまでの南線、ウボンラチャターニーとノンカイまで伸びる東北線、アランヤプラテートとラヨーンまで走る東線、マレーシアを経由してシンガポールまでも乗り継ぐことができる国際鉄道の起点となっているだけあって中々に立派な駅の造りである。それに、櫛形プラットフォームが終着駅の持つ哀愁のような物を漂わせている。


本日乗車する東北線南線。イサーンの南端を東西に走り、ラオスとの国境まで2時間のウボン・ラーチャターニーとバンコクを結ぶ。

ひだり みぎ
観光客や帰省するのであろうタイ人たちが一人また一人と乗車していくのに倣い、小生も車掌にチケットを見せていざ乗車。13歳の少女が国鉄乗務員に性的乱暴を受け殺害され車外に遺棄されるという痛ましい事件が発生したことを受けて今年の8月1日から女性専用車両が設けられたようだ。流石にお坊さん専用車両は見受けられなかった。

ひだり みぎ
乗車をしてみると座席が中央の通路を挟んで左右に並んでいる。え、寝台席になってないじゃん!と抗議したが、後で係員が下段寝台席の二つの向かい合う革張りの座席をくっつけてフラットな寝台ベッドに変身させてくれるとのこと。


出発後10分くらいで駅員がベッドメーキングしてくれた。出発前にやっとけよ!なんて言ってはいけません。ここはタイ、大らかな気持ちでね。


上段ベッドはこの通り窓が無く天井も低くて狭いので、運賃が下段席と比べて1割程度お安くなっている。


席にはビニールカーテンがついているので、一応は個室ベッドのような感じになりプライバシーは守られる。座席2つを連結させただけの簡易ベッドなので余り期待はしていなかったが、意外や意外、寝心地は全然全然悪くないし、ヘッドライトや小物入れの壁掛けネットまでついていて想像以上に快適だ。アユタヤやコラート(ナコーン・ラーチャシーマー)を経由し、朝起きる頃にはイサーンの地まっただ中に運ばれている。まさに走るホテルだ。帰省を心待ちにしていたのであろう地元民はちょっと興奮気味で、消灯前の合宿所といった感じも旅情を演出する。


途中、ネットでシーサケートの情報を検索していると、外に何やら太陽のように明るい真っ金金のストゥーパが夜の暗闇に浮かび上がっているではないか。なんてタイらしい神々しい光景なんだろう。

ひだり みぎ
車体の揺れは子守唄。横になったらぐっすりしてしまい、気づいたら早朝5時。外には朝靄の中でイサーンの田園風景が無限に広がっている。起きればそこは見知らぬ土地というのが寝台列車旅行の良いとこだ。


シーサケート到着。いよいよイサーン旅行が幕を開ける。

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