スクーターで片道150キロの旅 シーパンドーンへ

今日も銀ぎら銀に輝く太陽の下、バイクでラオスの大地を駆け抜ける。目的地はパークセーから南に150Km離れたシーパンドーン(ラオ語で4000の島々の意味)。ラオス最南部のカンボジアとの国境に流れるメコン川の中州に大小合わせて4,000もの島々が点在している観光地らしい。本来ならば今日タイに戻ってパー・テムへと移動する予定だったが、ホテルの可愛らしいお姉さんがシーパンドーンをやたらにゴリ押ししていたので、パークセーでの宿泊を一日伸ばしてでも足を運んでみることにした。滝やら川やらがあってリフレッシュできますよ!とのことだが、往復300キロのバイクの旅でリフレッシュどころじゃなくなりそうだし、そもそも日帰りできるのかも心配ではある。何かまんまとお姉さんに乗せられた感があるな~。

ボンボヤージュ!と言って爽やかにホテルを送り出された後はレンタバイク探し。


今日はスクーターを借り、近くで給油を済ます。200B渡して満タンになり、10000Kipが戻ってきた。何リットルタンクか分からないが、道中ガソリン切れになり100Bを追加したので、片道150Kmプラスαの寄り道で約800円のガソリン代がかかったことになる。気持ち高い気もするがそんなものかな。それにしてもスクーターなんて乗るの何年ぶりだろう8それもこんな女っぽいやつ)。まさか遠くラオスの地でサイクリングを楽しむなんて思ってもみなかった。昨晩はレンタバイク屋に一杯食わされたが、それでも宿泊を延ばしてまでバイクの旅行をしてもいいなと思ったのは、やっぱりラオスの田園地帯を走り抜ける爽快感。言葉にできない、プライスレスな爽快感である。

給油を終え、13号線を東へと進む。市内にはいちおー信号がある。アジア最後の桃源郷にしては文明的だ。

信号待ちの風景。スゲーなー乗り合いバス。後ろのおばさんは車体からはみ出てるは屋根にまで物資乗せてるわ。後ろ走ってたら屋根の上のバナナやらネギやらオバサンやらがが落ちてきそうで怖いw

ひだり みぎ
ダーオフアン市場の通り。思いっきり道を間違えた。ここを真っ直ぐ行ったらラオス日本大橋でその先のタイに行ってしまう。


ダーオフアン市場前でUターンし軌道修正。それにしても交通手段が色々あって面白い。一般的なバイクや乗用車だけでなく、トゥクトゥクやソンテオ、リキシャ、そしてボロッボロのサイドカー付きのこれまたボロッボロのバイク…これらが狭い車道を行き交っていて、市内の運転は結構怖い。流石はラオス南部の主要都市だけあって大通りともなると交通量が多く賑やかなのだ。


うおっ…助けを乞うかのような声を出す鶏たちが強制移動させれれてる…

ひだり みぎ
さて、変なところで右折をしてしまったので、国道13号線へと引き返す。一部未舗装でごっつい石もゴロゴロしているので、走り慣れていないとかなり危ない。


完全オフロードで酷い砂埃。昨日の教訓を生かし対策としてフルフェイスのメットを装備したので没問題!


おっ、ここを右折するのかな。念のために路肩でタバコ休憩中の優しそうな親父と確認。シーパンドン?と右の方角を指して尋ねてみると、O~hと言って右折するようジェスチャー、そしてすかさず十年以上前の髭剃りみたいな携帯電話を取り出し数字を打つ。150と打たれている。そして、両手を左右に広げて遠いぞーみたいなポーズ。あーっ、150Kmあって遠いということを伝えようとしてくれてるんだね。心配ありがとう。実は私も一日で行って帰ってこれるかちょっと不安ですwww


国道16号線との分岐点を右折すると、後は13号線をひたすら南下するだけだ。この道路がカンボジアとの国境までつながっているので、後は迷うことはないだろう。

ひだり みぎ
悪路でスピードが出せずに日帰りは厳しいかと心配していたが、予想に反して道はしっかりと舗装されている。これなら何とか日没までに戻ってこれるかな。スクーターも昨日のカブよりは乗り心地がいいし、一気にスピードを上げる。

ひだり みぎ

ひだり みぎ

ひだり みぎ
幾本ものメコンの支流を越え、何もないラオス国道13号線をひらすら南下。広がる景色は見渡すかぎりの湿原で、対向車もほとんどいないような気持ちの良い一本道。


対向車はいないのに牛はいる、バイクを恐れずふてぶてしい我が物顔で堂々と道をふさいでくれる。いや、牛だけでなく、他にも犬や鶏が道路で戯れたりしているし、糞尿が残されていることもある。原始的な罠なのか、マリオカートのようにバナナが落ちてることもあった。思わぬ障害物に気を付けながらひたすら南下。

ひだり みぎ

ひだり みぎ


村落に入ったのでガソリン補充。30Km間隔くらいではガソリンスタンドがある感じだが、この先はどうあんるか分からないので多目に給油。こんな片田舎の給油処でもタイバーツが使用できた。


出発してから3時間ほど走っただろうか。ようやく見えてきたシーパンドーンの北の玄関・コーング島。南北24Km東西8Kmのシーパンドン最大の島だ。


ええーー島への橋はまさかの通行止め…


完成までもう一歩か…


川辺に出て周囲を見渡すも、船着き場らしき場所は見当たらず。おんぼろの木船が係留したり陸に乗り上げたりしているが、所有者は周りにいないよう。勝手に乗ってしまえ!とも思ったが、エンジンなど搭載されているわけもなく、オールが無いと進まない。こうなったら工事中の橋を全速力で突破してやるか…


うーん。参った…ということで地○の歩き方を開いてみると、どうやらシーパンドンの見どころはコーン島とデッド島で、コーング島ははっきりいっておまけ程度の存在のようだ。時間も推しているし、コーング島は諦めて先へ進もう。コーン島へはまだ20Km以上もある。

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