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ミトーのメコン川ボートツアーで南国を感じる


チベット高原から約4,000Kmもの道程をかけてベトナムに流れ入るメコン川は、ベトナムに入った後に2本の大河、前江(ティンジャン)と後江(ハイジャン)に分岐する。ここミトーに流れるのは前江の支流・ミトー河だが、支流といっても川幅3km、満潮時の深さは12mもあるというから驚きだ。いや、驚きを通り越して、嘘でしょうと疑ってかかってしまう。

汚れているように見える茶色く濁った川の水は、プランクトンなどの栄養分や土砂の影響だ。絶え間なく養分を運ぶメコン川のお蔭でメコンデルタ一帯はアジア有数の穀倉地帯となっている。まさに、ベトナムを支える偉大な川。広大な川の流れに揺られながら向こう岸に広がる大自然を眺めていると、大自然の持つマジカルパワーにより、疲れも悩みもストレスも全部吹っ飛んでしまう。

さて、ココナッツ教団の本部跡に見学という今回の旅の一番の目的は果たせたので、後は時間が許す限り船頭さんお任せのツアーを組んでもらうことにした。


貨物船や小型の船が行き交う中、海のように雄大なメコン川を渡り、フーン島のお隣・タイソン島に上陸することに。11km×1kmの長細~い形をした島で、外から見ると一帯が緑に覆われているが、この島には6000もの人が住んでいるそうだ。


島の埠頭を歩き出して3分、早くも休憩が入り、ジャングルを切り開いた中に建てられたレストハウスの席に腰掛ける。ぽつんと置かれた巣箱と周りをぶんぶん飛び交うミツバチの群れ。どうやら蜂蜜農園のようである。島中至る所に生えているニッパヤシで葺かれた屋根があるので直射日光は当たらないが、メコンデルタだけあってとにかく蒸し暑い。着席と同時に汗噴射。

ひだり みぎ
席に着くなりあれやこれやと蜂蜜プロダクトが目の前に並べられ、日本語で書かれた案内書きをスッと手渡される。あぁ、休憩ではなくてツアーに良くある提携店巡りの一貫か。

「わたしどものローヤルゼリーの使い方
・健康を増進します
・若返りが期待できます

使用法:1日1~2回お使い下さい。
熱い湯もしくは蜂蜜にとかしてお使い下さい。

使用量:小人 小さじ 1/3
大人 小さじ 1/2

・美容のために
おやすみになる前にお使い下さい。
このゼリーを3時間もしくは一晩お頬に塗って下さい。
その後は熱いお湯でおすすぎ下さい。

貯蔵法:常温で2日程はご使用になれます。
冷蔵庫にて保存していただければ、3年周はご使用いただけます。
冷蔵庫がない場合には、100mlの蜂蜜の中に溶かしてお使いください。ローヤルゼリー50gに対し100mlの蜂蜜が目やすとなり、およそ1年間はご使用いただけます。

お傷にも有効です。」

とのことだ。美容はどうでも良いが、出されたハニーティーは確かに濃厚で味わい深い。竜眼の花の蜂蜜が使われているそうだ。ミツバチも蜂蜜の匂いを感知してお茶へとダイブ

ローヤルゼリーは飲用だけでなく、化粧水に混ぜて使ったり、パックに混ぜても効果が高いそうだ。美容はどうでもよいし、そもそもシワシワのお顔をした女性に美容効果高し!と言われても説得力が無い。まぁ美味しい土産にも良いかなと思って価格を聞くと、10gでUS$10だそうだ。高くない?100g買うとおまけしてUS$90になると言われてもなぁ…こういった物の相場感覚に疎いので間違ってるかもしれないが、現地の物価感覚と照らし合わせると余りにぼったくられていると感じたし、美容マニアでも自然食マニアでもない為、ここは悪いが何も買わずに退散。だってホーチミンからミトーまでのバス運賃がUS$1ちょいの世界ですよ…因みに帰ってネット検索したら台湾産100%竜眼蜂蜜が250gで1,000円そこらで売られていたので、やはり日本人の足元を見て馬鹿げた価格を提示してきていたようだ。

ひだり みぎ
続いて果樹農園の食堂のようなところに移動し、この島で取れたトロピカルフルーツとハス茶が供される。不当な料金が発生しないことを二回も三回も確認したうえで試食、これがまた美味い!周りでは各国観光客に対して恒例の歌の押し売りが行われているようで、チップの強制撤収が行われていた。徴収後、態度悪くチップを数えている演者の姿を見てげんなりする。みんな生活かかってるからチップ集めに精を出すのは分かるが、チップ数えは露骨すぎるんでバックステージでやってくれ。

ひだり みぎ
と思ってたらこっちにも来てしまいました、強制音楽ショーの一団が。席に着いた私の目の前にも使い古されたニ胡、月琴、ギターなどを携えた中年男がおもむろにどっこいしょと腰を下ろし、有無も言わさず演奏開始。演奏団員の数はみるみる増えて、5人によるホタルノヒカリのコーラスが始まった。何だか知らんが肩まで揉んできて、手拍子するよう促される。距離近すぎだろ。なんだよ肩もみって。音楽は正直ちょっと微妙でしたが、フルーツは生ぬるいが甘くておいしい!まぁフルーツ代金と思ってチップは払いましょう。じゃないと解放されないですし。


演奏中は至極無表情だったが、カメラを向けるとニッコリお姉さん達。チップを払い過ぎたか。


生演奏の押し売りを楽しんだ後は、南国の果樹の間を探索。あちらこちらに鶏が駆け回り、そこら中にジャックフルーツの実が木の幹や枝にすずなりになっている。


こんなずんぐりとして重そうなジャックフルーツの実は初めてお目にかかる。こんなんが至るところにゴロゴロとしてるわけですわ。他にもバナナやパパイヤ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、カスタードアップルなどのトロピカルフルーツが採れるよう。もう、地上の楽園、パラダイスのよう。これぞ南国といった趣のある景色が広がっています。


しばらく歩くと、前方に小川が見えてくる。手漕ぎボートのクルーズの出発点だ。これが恐らく水戸―ツアーのハイライトであろう。南国気分を味わえます。


モーターボートの船頭はこの小川の先で待機してくれているとのことで、一旦お別れ。木造の簡素なボートに乗り込み、前後に配備された船頭の巧みな操舵により、両岸にニッパ椰子の生い茂る川幅2m程度の狭い水路を、ゆっくりとゆっくりと進む。


手漕ぎボートを使い、熱帯植物を横目に住民の平和な生活をのんびりと見渡せる。ニッパ椰子に囲まれた涼しい小川を静かにボートで進んでいると、目も心も和む…はずだったのだが、船頭が本当にウザイ。やれ疲れた、やれ大変、やれ手が痛い、やれ遠い、やれ僕の家は貧しい、チップくれチップくれチップくれと。いい加減にしろよムードキラーめ。反対方向に走る小舟の船頭も、擦れ違い際に、船頭にチップを渡してやれとか言ってきやがる。全てが台無しで気分悪い。気分が悪いと何だか急に全てがつまらなくなる。ワニも象も現れなければ、原住民の襲撃も滝もなにもない。単に船頭が厭味ったらしくチップせびりの小言を言うのを聞きながら川の中を延々とすすむだけのクルーズじゃないか。一気に幻滅だ。

ひだり みぎ


目を凝らせば生い茂るニッパ椰子の木々の合間からメコンデルタに生きる人々の生活の一端も窺い知ることができるが、家々を通り過ぎる度に船頭が we are very pureと吐き捨てるので本当に嫌気がさす。

小川を抜けるとまた広大なメコン川に合流し、そこでモーターボートに乗り換える。胸糞悪かったのでチップは最小限のVND20,000。これで手切れだと思ったら、足りないとか言いやがって、小舟を止め、モーターボートまで運んでくれない。ふざけんなよ本当に。私の姿に気が付いたモーターボートの船頭がこちらまでやってきて救助してくれたが、糞ガキ船頭はモーターボートの船頭兼ガイドにベトナム語でぐちぐちと言っていた。


続いてはココナッツキャンディー工場へと向かう。工場といっても民家の作業場に毛が生えた程ののんびりとしたところで、全て手作業で和気あいあいとした雰囲気の中でキャンディーが作られている。


ココナッツミルクと麦芽に砂糖を大きな鍋で煮詰めたものを薄く伸ばして型で棒状にしたり、きれいにカットして紙に包んだりして製品に仕上げている。ココナッツの果汁は水代わ りに飲み、殻の内側についている果実からキャンディーを作り、殻も捨てることなく煮詰める為の燃料として使うので、余すことなく椰子を利用したエコ工場とのことだ。ここでは固まる前のキャンディーを試食ができ、気に入れば即売場で出来立てほやほやのキャンディーを購入できる。まぁキャンディーというよりはキャラメルといった感じだろうか。生のココナッツをそのまま使って作っているので舌触りがざらっとしていて粘りっ気があるので万人受けはし難いだろうが、噛めば噛むほど自然の甘味が豊かに感じられて私は気に入った。が、値段を聞くと、1袋(100gくらいだろうか)がUS$10。おいおい君たち、ボートでミトーの街に行ったことがあるかい?ここらの物の値段をご存知かい?いくら手作業とはいっても、ここで工程を見させてもらったので大体の原価は分かってるし、流石にも1袋1000円はないんじゃないのかな。って率直なこと言ったら、素直に間違えたと認め、一袋VND50,000(≒US$2)で良いから買ってくれだと。なんなんだよ一体…

ひだり みぎ
ミトーの街に戻った後は、メコンデルタの郷土料理であるエレファント・フィッシュという川魚の唐揚げを食べに行く。アフリカから中近東に分布する雑食性の淡水魚のティラピアの亜種で、メコン川で沢山取れる大きく平べったいブサイクな魚だ。突きだした鼻が象のようにみえることからエレファントフィッシュと呼ばれているらしい。白みをほぐし、野菜と一緒に巻いて食べる。見た目は野趣あふれれ、迫力もあるが匂いもある。多分お店によって味付けが違うと思うが、私が食べたメコンデルタ沿いのレストランのエレファント・フィッシュはお世辞にも美味しいとは思えない代物であった。

こんな感じでミトーの日帰り旅行は終了。ココナッツ教団跡の訪問後の養蜂場⇒果樹園⇒ココナッツミルク工場見学という流れは、ミトーの船になったら嫌でも連れて行かれる鉄板コースのようだ。当然、見学というのは名目で実際には販促を受ける。ついてくるガイドさんも敵の一味のようで、気を許すとものを売りつけられるのでこれまた注意が必要だ。如何せんツアーで行く先々の人達が観光客ズレし過ぎてて、ちょっと不快になることもあるが、それでもホーチミン市から日帰りでこれるので、気軽に南国気分を味わうにはもってこいの街であるとは思う。

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