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これぞダークツアリズムの真骨頂 第二次世界大戦博物館


クウェー川鉄橋駅前は観光地化されていて、規模は小さいものの土産物屋や屋台が並ぶマーケットが形成されている。ホテル側は寂れている予感がするので、River Kwai Hotelにチェックインする前にここらで腹ごしらえすることにする。今日は既に目ぼしい観光名所には足を運んだので、後はノープランで適当に街探索をするのみ、時間はたっぷりある。


ひだり みぎ
クウェー川沿いの出店外。試食させてもらって美味かったドライバナナにドライマンゴー各4袋づつを200Bで購入。各種ビタミンや食物繊維が豊富で、なんともいえない弾力にしっとりとした食感、甘味とほんのり酸味がきいたドライマンゴーは職場の女衆へのばら撒き土産に最適だ。


ココナッツジュースは冷やした若いココナッツの実にその場でおっちゃんが鉈を振り下ろして穴を開けてくれるので、鮮度抜群。コップ1杯のココナッツジュースは普通のスポーツドリンクよりも多くの電解質を含み、1本のバナナよりも多くのカリウムなどのミネラルを含むとされていて、なおかつ低カロリーと、うだる暑さの東南アジアでの水分補給にぴったりの健康ドリンクだ。一個30B、おっちゃんの目の前で一気飲みで豪快に飲み干すと、何故か満面の笑みで若乃花を黒くしたような店のおっちゃんに握手を求められたww

ひだり みぎ
水分補給を終え、今度は食欲を満たすべくクウェー川沿いのレストランの匂いに釣られて入店。「サワッディーカフェハウス」なんていかにも観光客用レストランの名前丸出しだが、店内では仮面ライダーと見られるフィギュアが仏像の横で「シュワッチ!!」とやっていて、ここカンチャナブリーの中でも日本贔屓な感じで営業している姿に好感が持てるではないか。日本好きのタイ人はとても多く、バンコクの商業施設などには日本のマンガや特撮物フィギュアが並ぶいかにも秋葉系といったオタクなお店を見掛けたりするが、まさかここカンチャナブリーで仮面ライダーを見かけるとは予想だにしなかった。


ココナッツミルク風味のチキンレッドカレー。60B也。席に着くなり巨大な業務用ファンを私の目の前に設置してくれたので、強風が吹きつける中、美味しく頂いた。オーナーがいれば仮面ライダー談義に花咲かせてやりたかったが、残念ながら不在。客対応より自分の携帯アプリ遊びを大切にするタイ人女性が一人で切り盛りをしていた。


サワディーカフェで遅めの昼食を摂った後クウェー川鉄橋から下流に向かって歩いていると、第二次世界大戦博物館という「いかにも」な名前の博物館を発見。看板にはJEATH Museumと書かれているが、有名なJEATH戦争博物館はカンチャナブリー鉄道駅の方にあり、こちらは第二次世界大戦博物館になる。

【第二次世界大戦博物館】
・開館時間:08:30-18:00
・入園料:30B


第二次世界大戦在北碧?軍需品到緬甸輿印度的日軍火車と書かれてある。?の部分は読み取れなかったが、ミャンマー・インパール戦線に軍需品を送り込む為に使われたとの意味だろう。

ひだり みぎ
チャーチルやスターリンなど、第二次世界大戦と縁深い政治家のフィギュアが並びます。右の顔色悪いちょび髭は昭和天皇だとwww


なんだか物々しい雰囲気の博物館。ただ内容が第二次世界大戦に関することという以上に、展示物のディスプレイの仕方や展示物そのものが陰鬱というかなんというか…見学していると息苦しくなる感じがする。

ひだり みぎ
ここでは直視に堪えうる内容の画像のみをアップしましたが、当時の連合国軍捕虜の方々の画像など、心苦しくなる当時の画像や絵画も多く展示されている。

ひだり みぎ
こちらの薄暗い部屋には銃剣や小銃などの武器や、鉄道建設労働者の遺骨が並ぶ。余りの息苦しさに耐えられず、ここらで博物館内部の見学を終え外に出る。


険しい谷を切り開いて敷設された泰麺鉄道の路線模型。

ひだり みぎ
軍票やアジア各国の古い紙幣が販売されている。


博物館の敷地内から眺めるクウェー川鉄橋。重々しい博物館内部の雰囲気とはうってかわって長閑で開放的。ここから階段を下った先には1943年2月に建てられた先線工事の為の資材運搬用木造橋の残骸が残されている。


博物館のお隣には日本軍建立の慰霊碑が。入り口の門に刻まれた建立趣意書には「この慰霊碑は 第二次大戦中 泰緬鉄道建設に従事し亡くなられた連合国軍並びに関係の方々の霊を慰めるために 昭和19年(1944)2月当時の日本軍によって建てられたものであります。在タイ日本人有志は 毎年3月 亡くなられた方々の霊を慰めるためにここに集まり 慰霊祭を行っております。」と書かれているが、碑文では「泰緬連接鉄道建設間 不幸病ヲ得テ斃レタル南方各國勞務者及俘虜ノ為此ノ碑ヲ建テ恭シク其ノ霊ヲ慰ム 昭和19年2月 日本軍鐵道隊」と書かれ、慰霊の対象は建設作業中の病死者としている。史実通り、凄惨な作業環境の中での事故や栄養不良、虐待などによる犠牲者がいたことは間違いないのだろう。この他にもカンチャナブリーには約1750名の連合軍兵士が埋葬されたチョンカイ共同墓地や、6982柱の霊が眠る連合軍共同墓地が今なお管理運営されている。タイでは基本的に火葬した骨をお寺に納めたり川に流す為に墓は余り見かけない。ガイドブックにも掲載されているし、タイの墓自体が珍しいものだと両方の墓地へも足を運んでみたのだが、一つ一つの墓石に刻まれた墓碑銘を眺めていると、本当に居た堪れない気持ちになってきた。志に反し、遠く異国の地で過酷な生活条件の中、若くして人生を終えてしまった若者に対する遺族の悲痛な想いがビシビシと伝わってくる。あたりまえだが、お墓なんて興味本位で行くようなところではありませんね。

ダークツーリズムの観光資源が多く残るカンチャナブリーでは流石に晴れた気分で観光旅行という気持ちにはなれないか…重苦しい複雑な感情になりながら、 バイタクにて本日の宿泊先であるRiver Kwai Hotelへと向かう。

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