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マスジット・ジャメと下町の中のインド人街


ケラン川とゴンバック川が交わるクアラルンプール発祥の地に建つ市内最古のイスラム寺院であるマスジット・ジャメは、1909年にセランゴール州のサルタンによって造られた。設計は英国人技師が担当し、インドのムガール建築を基調とした白い玉ねぎ型のドーム屋根、素焼き煉瓦の壁アーチの有る柱廊、そして周りを囲む椰子の木がアラビアンチックな異国情緒をたっぷりと醸し出している。
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遠方から望むマスジット・ジャメ。クラシックなイスラム調の白い建物と青空、ヤシの木の緑が見事にマッチして独特の風情を演出している。見た感じ規模的には小さいが、1965年にマスジッド・ネガラ(国立モスク)が完成するまでは市内の主要モスクだったそうだ。比較的地味な感じは否めないが、それでも長い月日だけが作ってくれる、味わい深い雰囲気が漂っている。

高架鉄道のマスジット・ジャメ側にある正門まで向かうと…
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お祈りの時間以外は異教徒にも内部が開放されているはずだったが、無情にも工事中のお知らせが。『工事中につき観光客の立ち入りを禁ず。』とにっこりマーク付きで書かれている。ケープを巻いたイスラム教徒であろう方々は入っていっているので、彼らに着いて侵入を試みるもアウト。

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すぐそこに玉ねぎ頭の礼拝堂が見えるのに…途方に暮れていると、ここぞとばかりに中国の蘭州ラーメンの店主が被っているような真っ白いイスラム帽を売りに来た物売りが声をかけてきた。これをかぶれば入れるかもね、みたいなことを言っているが、値段を聞くと800リンギット(約2400円)とかほざきだすではないか…なぜにこんなに高いのだ!?アッラーのオフィシャル帽子か何かか?こんなことなら中国の2元ショップでイスラム帽子をいっちょう拵えてくるべきだった…そこまでして内部見学をしたいわけではなかったので、若干残念ではあるが撤退。明後日には国立モスクにも行くことだし…

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因みにやっぱりドレスコードはあるみたい。でもイスラム帽の着用が求められてるわけじゃないので、多分2400円の帽子を買っても入れないものは入れなかっただろう。こちらに来られる際にはドレスコードと参拝可能な時間帯を事前確認する必要が有る。

住所: JALAN TUN PERAK 50050, KUALA LUMPUR, MALAYSIA
電話: (03)26912829
アクセス: マスジット ジャメ(MASJID JAMEK)駅 徒歩 1分。
時間: 08:30~12:30・14:30~16:00
お祈り時は見学不可
定休日: なし。金曜、ハリラヤの日は15:00~16:00
料金: 無料

さて、気を取り直して当たり周辺を探索する事に。マスジット・ジャメ界隈はクアラルンプール発祥の地だけあって古くから栄えているようで、下町情緒が溢れ、マレーシア、インド系を中心に様々な民族が道を行き交っている。暫し下町を探索していると、やたらとインド人が目につく一帯に出た。何だココはインド人街かと看板に目を向けたら、その名もマスジッド・インディア通り(Jl. Masjid India)、そのまんますぎるネーミングだが、どうやらやはりここがクアラルンプールにあるインド人街の一つらしい(もう1個のインド人街はKLセントラル駅近くのブリックフィールズ)。石を投げれば確実にインド人にヒットする、石を100個くらいバァーってまとめてなげたら99個はインド人に当たるとも思えるほどのインド人率で、ディープなインド文化が息づいている。(インド行ったことないけど)

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ひだり みぎ
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ホーカーやレストランもインド、床屋もインド、雑貨店もインド、生地屋もインド、金物屋もインド、量り売りのスパイス屋もインド、宝石店もインド、ウォールアートもインド(ヒンドゥー教の神様?)、店主も客も道を行き交う善男善女もインド、臭いもインド、そして各店舗で爆音で流している歌謡曲もインド。何もかもインド!インド!インド!引っ切り無しに目に飛び込んでくる見慣れない配色の建物や装飾品とサリーなどの色鮮やかな民族衣装、鼻を刺激するのはスパイスやら何やらが混ざった独特の臭い、そして大音量で響き渡るボリウッド音楽…ここに立っているだけで五感が刺激される。インドには行ったことがないが、多分ここは本格的なインドなんだろう。かなりのアウェイ感で、『ん?よそ者め、何をしに来たんだ』という視線を四方八方から感じる。

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例に漏れずインディアン風ポップミュージックの爆音を流す雑貨店。軒先にはヒンドゥーの神々の肖像画(?)や人形、木彫り細工などが並べられていて面白そう。
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店舗内には物珍しいインディアプロダクトでびっしり。

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ボリウッドCD(RM10.9~)にボリウッドDVD(RM12.9~)。日本の980円~、2980(ニーキュッパ)みたいな売られ方していて面白い。店舗内でかけられていた哀愁漂うバラード系の音楽CDを買おうと店員に尋ねたら、この音楽のCDは無いと返されたので、代わりに懐かしきアブドーラ・ザ・ブッチャー似の歌手のCD2枚を購入。同僚へのネタ土産物用だ。

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こちらはヒンドゥー教の神々の置物…と見せかけて、明らかに座禅を組んだ仏陀みたいなものもあったり、『Jesus Heals You』とか『Believe the Lord』と書かれたマグネットまで売られている。インド度の高いインド人街のインド雑貨店とはいえここは多民族国家マレーシアということなのか。

結局、CDだけじゃなくカンジーやガネーシャのキーホルダーなど小物土産品を買ってしまった。たまたま迷い込んだ雑貨店であったが、チープなネタ土産物の調達にはちょうど良かった。
それもこれも慈愛深きアッラーのお陰です。

思わぬ買い物を済まして尚も探索を続けると、前方から良い匂いが香ってきた。ちょうど小腹もすいてきたので店に入りたかったが、店の客が物騒だったのでスルー。
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何故かずっとこちらを睨み続けてきた人達。

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せっせとロティの生地をこねるおじさん。折角のインド人街なので記念にロティとチャイを注文。

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具無しお好み焼きのような無発酵のパン生地をカレーのルーに浸して食べる。劣化版ナンだとバカにしていたが、これはこれでサクサクしていて結構おいしい。そして何より安い!これで100円ちょっとだ。

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マスジット・ジャメ駅からダン・ワンギ駅に向かって更に北上を続けるとインド人バザールまで発見!流石は2900万人のマレーシア人口の約10%を占めるインド人、クアラルンプールのインド人街はかなりの規模のようです。

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