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レンタサイクルの旅で見る僧侶の生活ぶり


前回からの続き。
レンタサイクル屋の鼻毛兄貴から貰った地図を頼りにレンタル自転車にてワット・ダムナックからシェムリアップ川の畔に建つワット・プレプロムラスを目指す。

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飛び技系のプロレス技のような名前のワット・プレプロムラスは、500年もの歴史を誇る由緒正しき寺院だそうで、なるほど中に入るのが恐れ多いほどの立派な門構えだ。

ひだり みぎ
中に入ると船に乗った托鉢中のお坊さんや、クジャク、黒髪白馬など、独特のセンスを感じさせるお茶目な像たちがお出迎えしてくれます。

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ストゥーパもカラフルでユニーク。

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ひだり みぎ

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日本の厳かな雰囲気のお寺とは全く異なる空気が流れているのは同じ仏教でも基本的な考え方が異なるから。
お釈迦様の入滅後の紀元前三世紀頃、戒律を厳格に守ることを重んじる伝統的な上座部仏教とお釈迦様の教えを広く大衆に広めることを目指した進歩的な大乗仏教という二つに分裂。

出家して修行を積むことを通してのみ悟りに達することが出来ると説く上座部仏教に対し、これではごく少数の限られた人しか救われないじゃあねえか!迷いの中に生けるもの全てが救われるべきじゃん!と批判した大乗仏教は中央アジアからシルクロードを経て中国、朝鮮半島、そして日本に伝播してきたんです。なので日本の仏教は大乗仏教が主流になっています。

上座部仏教 大乗仏教
伝播 スリランカ、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーなど 日本、中国、朝鮮半島、チベット、モンゴルなど
目的 個人が出家し、修行によって煩悩を取り去り、輪廻の苦しみから解脱して涅槃に至る 他者を救済せず自分だけが悟りの世界に渡ることはしない!利他の行いによって全ての衆生を救う。
到達点 羅漢 菩薩
救われる対象 出家して修行した僧侶本人 出家、在家を問わず、すべての人
僧侶以外の行為 僧侶や寺院への布施などにより功徳を積む 如来や菩薩に祈る
信仰の対象 お釈迦さまのみ。 お釈迦さまを始め、如来、菩薩、明王他、多数の尊格
経典 パーリ語原始仏典 サンスクリット語などの大乗仏典を翻訳したもの
戒律 お釈迦さまの時代に定められた戒律を守る 宗派ごとにさまざまに解釈

なので、上座部仏教が厚く信仰されるカンボジアでは、男であれば一生に一度は出家して仏門に入る望ましいとされているし、在家の人間も厳しい修行をしている僧侶の事を尊敬し、僧侶や寺院へのお布施を行って自らも功徳を積もうとする。

でも、お坊さんの修行生活とは一体??彼らはどんな生活を送っているのでしょうか?

朝5時前に起床⇒お経を読む⇒寺の掃除⇒簡単な朝食⇒家々を巡回して、食糧をもらう(托鉢)。⇒お寺に戻ってから昼食(水分は摂取可能だが、正午を過ぎると食べ物は口にできない)。午後は勉強や修行だけでなく、冠婚葬祭やお祓い、先祖供養の仏教儀式にも出かけたりして、夕方にもまたお経を読み、その後は各自が自由に時間を過ごして就寝。自由に時間を過ごすと言っても、十戒と呼ばれる仏道に従った10つの行動規律は遵守せねばならない。

◎僧侶が守るべき十戒
仏教徒の五戒
・不殺生:生き物を殺さない
・不偸盗:盗みをはたらかない
・不邪淫:淫らな情事をしない
・不妄語:嘘をつかない
・不飲酒:酒を飲まない

その他の五戒
・午後の食事をしない
・純潔を保つ
・装飾品や香料で身を飾らない
・立派な寝台に座ったり寝たりしない
・金銀をうけとらない

硬派だ硬派すぎるぜ僧侶。彼らは女性に触れると今までの修行が全て水の泡になってしまうため、自分の身内も含め、お触りすることはもちろん、長話をしたりすることも禁じられている。なので、当然ながら結婚することも出来ない。こりゃあ庶民の尊敬を集めますわ。でも、綺麗に頭と眉毛を剃り、一生懸命に修行をして、夏なのに袈沙を着ているいるのに、足元を見りゃなぜかぞうりや下駄じゃなくサンダルを履いちゃうのがカンボジアのお坊さんスタイルだ。

さて、時間が無いので巻いて巻いて、続いては昼食を食べにワット・ボー通りを一路北上してバイヨンレストランへ向かった。
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ワットボー通りと言うくせにワットボーはこの通りに面していないので要注意。

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残念!惜しい!看板がバイヨソレストランになっていた。しかし、もっと残念な事に営業時間外との事で食事にありつけなかった。時間が無いので昼食は後回しにしてワット・ボーへ向かうことにした。

ひだり みぎ
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ワット・ボーへの道は完全にオフロード。凸凹なだけでなく、雨が降ってもいないのにそこらじゅうに水たまりがあったり、ごっつい岩やバナナの皮の罠が道の真ん中に仕掛けられていたり、超級難易度の障害物競争のコースにはもってこい。

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しまいにゃ赤甲羅や緑甲羅が飛んでこないかと心配になってしまったところでようやく到着。秘境感漂わす名刹だ。

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でぇ~ん。18世紀に建造されたコロニアル式パゴダ。決してワット・ポーのまがい物というわけではなく、シェムリアップ川の東に位置することから東寺を意味するワット・ボーと名付けられた。本堂の中にはクメール時代の陶磁器や貴重な歴史絵巻の断片が展示しているとのことで楽しみにしていたのだが、どういうわけだか門が施錠されている。レストランも閉まってたし、やっぱりバイヨンの呪いに違いない!!お布施5ドルじゃ足りなかったか!!!

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何か隣では大声上げて工事しているし、もしかしたら中に入っちゃまずかったのかな。時間も圧しているし、後ろ髪を引かれる思いで次の目的地へ。やっぱり1泊2日じゃ全然時間が足りません!!!

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