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荃湾の高層マンション群に見る香港住宅事情


前回からの続き。

荃湾駅の駅ビル食堂で値段に惹かれてセットものを2つも頼んでしまった為に胃が重く、これ以上の散歩は断念。駅前から二階建てバスにて荃湾西駅へ向かおうとするも、余りのバスの種類の多さにたじろぐ…『36』と数字だけの路線、『948P』といった数字の後ろにローマ字を従える路線があったかと思えば今度は『N237』…。『234A』『234B』などといった同一数時+異なるローマ字による攪乱作戦なども採用されるなど、とにかく分類が細かすぎる!やっかいなのは同じ目的地に行く路線でも直線的に目的地に向かう猪タイプがいたり、右に左にごっつい迂回した上で漸く最終駅に辿り着く蛇タイプがいることだ。バスの行き先だけを見て安直に判断できない。えぇいもうどうにでもなれ!と清水寺から飛び乗りる思いで238Mに飛び乗ることに。


バスは一瞬でトップスピードに乗り、歩道橋すれすれの所を全速で通過する。衝突しそうになる瞬間、思わず『うっ!!!』目をつぶってしまうが、ぎりぎりのところで衝突無しでくぐりぬけることができたようだ。命、存えた。

幾つかの歩道橋をスリリングに通過した後、バスは一本目の大通りで進行方向を西に変える。荃湾駅から荃湾西駅に移動するわけだから、どうやら最短ルートで西駅まで向かえそうだ。
ひだり みぎ
MTR西鉄線が通る荃湾西駅周辺は比較的新しい開発地区の為に40階立て以上の摩天楼が乱立している。写真(下)の一番高い建物など、80階建て!!気になる高さは318.8mで、高すぎてフレーム内に収めることができなかった。

左右に通り過ぎていく高層ビルを眺めているうちに、バスは無事にMTR荃湾西駅へ到着。5分程度とあっという間ではあったが、タワービルの間をぬって走るバスツアーも中々に刺激的な体験であり、色々と迂回して回るのも面白かったのかもしれない。さて、西駅到着後の行き先も決めていなかったので、とりあえず駅の横にある荃湾公園に出てみると、そこには蘭巴勒海峡が広がっていた。
ひだり みぎ

海峡沿いにも超高密度でびっしりと細長~いペンシルビルが林立し、細々とした窓が建物全体を覆っている。香港は建ぺい率・容積率による制限が無いのかと思われるくらい建物が細く縦に長く伸びて、その中に部屋が密集している。そして、建築物の密度も異常に高く、人が溢れ、物と物、人と物、人と人が接触せんばかりに近接している。傍から見ているとこのあらゆるものの氾濫が香港のエネルギーの源なのだとも思えるが、実際に中で窮屈に住んでいる人にとってはどうなのだろう。


建設中の建物も多数。ま、まだ建て足りないんですか…

ただでさえ世界地図では米粒ほどの極小国土の内の40%では政府保護により開発が禁止されていて、極々限られた一部の住宅地域に700万人もの人々がひしめき合って暮らしている。各地でこれだけ急ピッチにタワーマンションを乱立させてきたが、今尚20万人もの人が公共住宅入居を待っている状態らしく、2017年までに賃貸型公共住宅79,000戸を市場に供給する見通しらしい。それでも需要に供給が追い付いておらず、目下、不動産バブル状態が続いている。政府統計による住宅相場は2012年で約25%上昇し、返還バブルによる1997年のピーク時を約30%も上回ったとのこと。住宅価格のメジアンと世帯年収のメジアンに基づいて計算してみると、住宅の平均価格は平均的香港人の年収13.5年分と算出される。因みに賃貸の場合も日本では給料の3分の1程度が健康的とされますが、香港では給料の半分が家賃で消えることも珍しくないそうだ。

こりゃあ香港のホテル価格が高騰しているわけだ…部屋の総面積の殆どをシングルベッドが占めるような3ツ星ホテル極小部屋でも平気で10,000円超え。

もちろん窓無しバスタブ無し。隣部屋との壁は板一枚か!と思われるくらいに隣人のお声が良く聞こえてくるような部屋ですら週末になると15,000円クラス。香港の高層マンションの部屋もこういった環境が多いのであろう。


さて、そそろそいい時間だ。香港の不動産価格の高騰ぶりに頭を悩ませつつ、荃湾西駅からフェリー乗り場のある港澳埠頭へ向かうことに。今回の香港プチ旅行はこれにて終了!最後にフェリー乗り場で吉野家で牛丼大盛り食ってスタミナつけて帰ります。

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